楽器が好きな人の中には、楽器店で働いてみたいと考えている人も多いでしょう。
ただ、「楽器店のバイトって何をするの?」「仕事はつらいの?」
このような事が気になる人も多いのではないでしょうか。
そこで楽器店の主な仕事内容や評判について紹介しようと思います。
楽器店の主な仕事内容
楽器演奏が趣味の人、または昔バンドをやっていた人や現役のバンドマンなど、楽器に触れた経験がある人なら一度は楽器店のお世話になった事のある人が多いのではないでしょうか。
ただ、客として足を運んだことはあるけれど、そこで働く人は普段どんな仕事をしているんだろう?
このような疑問を持つ人もいるでしょう。
そこで、まずは楽器店の仕事内容について解説していきます。
主な仕事内容は以下の通りです。
- 接客
- 楽器の手入れ
- 楽器仕入れ、展示
楽器店は様々な店舗があり、それぞれ細かい業務内容は店舗によって違うでしょうが、メインとなる仕事内容はこの3つになります。
それでは詳しい内容について見ていきましょう。
接客
楽器店でのメインの仕事は接客です。
お客さんから楽器に関する質問に答えたり、楽器の選び方がわからないという人にアドバイスをするなど、お客さんが楽器を購入する手助けをすることが主な役割です。
「初心者にオススメの楽器は何か」「どのメーカーのものを選べばよいか」「この価格帯だったら何が一番オススメか」「オススメの教本は何か」
こういった様々な種類の質問に答えられるようにしておく必要があるでしょう。
楽器店に来るお客さんは初心者からプロのミュージシャンまで様々です。
そのため、それぞれのお客さんが求めていることを理解し、適切な対応をとっていくことが、楽器店員に求められる能力となります。
このように、知識が求められるために大変ではありますが、接客が好きな人には向いている仕事と言えそうです。
楽器の手入れ
店舗に並んでいる楽器が汚れていないかチェックしたり、ホコリを落とすなどの作業を行います。
楽器を売る仕事であるため、その楽器をキレイにしておくことは大事なことです。
また、ギターやエレキベースの弦交換のやり方がわからないというお客さんがいた場合、弦の交換作業も行います。
楽器店によっては修理やメンテナンスなどを行う所もありますが、それらの作業は専門的な技術が必要とされるため、リペアマンが行うことがほとんどです。
リペアマンとは楽器の修理やメンテナンスを専門とするプロの技術者のことです。
なので、修理方法がわからないからといって心配する必要はありません。
楽器の仕入れ、展示
楽器の仕入れ作業もまた重要な仕事です。
楽器はただやみくもに仕入れれば良いというわけではありません。
時期や季節、新商品が発売されるタイミングなどを考慮した上で、仕入れ予算の範囲から需要に合わせた適切な価格を設定します。
仕入れた楽器は店舗に並べます。
店頭での見栄えを良くするために配置を工夫したり、お客さんが手に取りやすいように並べたりします。
楽器はメーカーによって様々な種類があるので、それらを把握しておくのも大事です。
楽器店の仕事はつらい?経験者の評判まとめ
以上、楽器店での主な仕事内容でした。
店舗によって細かな違いはあるでしょうが、どの店舗でも共通する業務内容は上記の通りと考えて間違いないでしょう。
「仕事の内容はだいたいわかったけど、楽器経験のない私でも働けるだろうか」「楽器店の仕事ってつらいのかな?」
といった疑問や不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。
そのような疑問に答えていくために、経験者の評判をもとに楽器店の仕事でつらいポイントを解説していこうと思います。
コミュニケーション能力が求められる
メインの仕事が接客であるため、お客さんとコミュニケーションを取ることはどうしても重要になってきます。
お客さんからの質問に答えられるか、要求に対して適切に対応できるか、といった能力が求められます。
そのため、接客が好きではない、あまり得意ではないという人にとってはつらい仕事となるでしょう。
ただ、良い点を一つ挙げるとすれば、他の接客業と比較すれば理不尽なクレーマーの数はあまり多くはないと言われています。
楽器に関する専門的な知識が求められる
仕事を始める際に楽器の説明やメンテナンスの方法について研修を受けるので、楽器経験が無い人でも楽器店で働くことは可能です。
しかし、様々なお客さんからの質問に答えられるようにするためには、楽器に関する専門的な知識が必要となってきます。
そのため、楽器経験がある人の方が、その知識を活かせるという意味では有利と言えるでしょう。
しかし、求められる楽器の知識は多岐にわたるため、特定の楽器経験がある人であっても、様々な楽器に関する幅広い知識を身に着けていく必要があります。
ここで大事なのは楽器が好きであることです。
楽器演奏の経験と知識が無い状態から始めることを不安に感じる方も多いかとは思いますが、重要なのは働きながら知識を身に着けようという意欲です。
楽器が好きで、色々な楽器に詳しくなりたいと思っている人であれば、そのような勉強も苦にはならないでしょう。経験が無くても、仕事を通して一つ一つ覚えていけば良いのです。
逆に言えば、楽器好きではない人にとっては覚えることも多いし接客が難しくてつらいと感じるかもしれません。
意外と重労働
重い楽器を運んだり展示したりするため、意外と体力を使うという声も多く聞かれます。
そこそこの重さがある楽器を運んで店内に並べていくという作業は慣れないうちはきついと感じるでしょう。
体力があって体を動かすのが好きな人にとっては苦にならないでしょうが、そうでない人にとっては重労働です。
ただポジティブな見方をすれば、仕事によって体力がつくのはメリットと考えることもできます。
時給はあまり高くない
都内での平均時給は1050〜1100円程度です。
東京都の最低賃金ギリギリであることを考えると、時給はあまり高くないと言えるでしょう。
そのため、稼げるバイトを探している人にとってはオススメとは言い難いです。
「高時給じゃなくてもいいから、好きな音楽の仕事をしたい」という人であればオススメです。
ただ、交通費は支給される場合がほとんどですので、そこは安心してよいでしょう。
まとめ
楽器が好きな人にとって、楽器店で働くということは、その楽器について勉強できる良い機会であり、何よりも好きな楽器に囲まれた空間で仕事をするというのは楽しいことでしょう。
ただ一方で、様々な楽器に関する専門的な知識、お客さんと上手くコミュニケーションがとれること、体力など、求められる能力は多く、決して楽な仕事ではないことはわかっていただけたのではないでしょうか。
しかし、そのようなきつい仕事を通して知識を深める、コミュニケーション能力を向上させる、体力をつけるといった成長の機会と捉えれば、楽器店で働くことで得るものは多いと言えるかもしれません。
何より、好きな音楽の仕事を通じて成長を感じられるのはとても大きなやりがいでしょう。
以上、楽器店のバイトはどのような仕事をするのか、経験者の評判とメリット・デメリットについて一通り紹介してみました。
音楽が好きな人、楽器が好きな人だったら誰でも一度は憧れたことがあるであろう楽器店での仕事。つらい経験をすることも多いでしょうが、音楽が好きであればきっと楽しく働けるでしょう。