こんにちは。今回は出版社のアルバイトの探し方・仕事内容について解説していきます。
皆さん本は好きですか?中には漫画や雑誌を読むのが好きという方も多いでしょう。
実は、それらを作っている出版社でバイトができることをご存知でしょうか。
今回の記事では、出版社のバイトにおけるアルバイトの探し方、仕事内容や時給、
メリット、デメリットなどを詳しく紹介していきます。本を読むのが好きという方や、将来は出版業界で働きたいという方はぜひチェックしてみてください。
出版社のアルバイトの探し方
まずは、出版社のアルバイトの探し方についてです。
出版社の中でも記事制作・進行管理、編集アシスタントに携われるバイトは少ないため「大学生歓迎」と書かれているものを根気よくチェックすることが大切です。
それでは具体的な探し方について3つ紹介します。
ハローワーク
ハローワークでは、学生アルバイトの相談や紹介が受けられます。
仕事を探す際に、「自分にはどんな職種があっているんだろう」「自分の資格や就職に生かせるバイトはないだろうか」「勉強とアルバイトが両立できるか不安」などと、悩んだ経験はないでしょうか。
ハローワークでは、相談員に就職相談ができるので、自分に合った働き方や仕事が見つかりやすいです。心理カウンセラーに相談できるところもあり、一人で悩みを抱えずに済みます。
学校のキャリアセンター
キャリアセンターでは、在学生を対象にしたアルバイトの求人の相談や紹介が受けられます。自分の進路について知りたいこと、不安なこと、悩みがあるときは気軽に相談できます。大学に届いた企業からの求人票なので、一般的な就職情報サイトよりもマッチしやすいです。また、就職情報サイトに掲載されていない求人も届きます。
個別相談ではキャリアカウンセラーから模擬面接や履歴書・エントリーシートの添削など様々なサポートを受けることができるので、ぜひ活用しましょう。
就活サイト
就活サイトでは、パソコンやスマートフォンから、いつでもどこでもアルバイト情報が検索可能です。就活サイトに登録することで、様々な求人情報や業界の解説、キャリア支援の機能を活用できます。
就活サイトのメリットは、自分の希望する条件や地域に絞って探せることや、応募も簡単にできることです。
大学生がアルバイトで気を付けること
上記ではアルバイトの探し方について紹介しました。ここでは、大学生がアルバイトを始める前に知っておきたいポイントを紹介します。ぜひ確認してみてください。
- 学業や健康に支障がないようにしましょう。労働条件(仕事内容・形態・給与・時間・アクセス等)をしっかり確認してください。
- 就業する際は、無断遅刻・欠勤がないように努め、学生としての良識と誠意をもって就労してください。
- 雇用契約内容に対する疑問やトラブル等が発生した場合は、速やかに学校や全国の労働局や労働基準監督署などにある「総合労働相談コーナー」まで申し出てください。
- 留学生のアルバイトについては、「資格外活動許可書」が必要となります。
このバイトの特徴
続いてはこのバイトの特徴です。ざっくり言うと…
- 文章力や語彙力がアップしやすい
- 比較的時給は高め。ライティングの場合は文字数に応じた成果報酬のことも
- 求められるスキルのレベルが高いので、慣れるまでに時間がかかる
このバイトの注目ポイント
給与
平均時給:1,000〜1,400円
ライティングの場合は1文字0.5円、1記事4,000円など記事の本数や文字数に応じた成果報酬が支払われることもあります。
シフトの日数
シフトの平均日数は週2〜5日です。週5日の出社が求められる求人も多いです。
休日
土日は出版社自体が休みとなる場合がほとんどなため、働けるのは平日のみであり、平日が忙しいという方は働くのが難しいかもしれません。
勤務時間
9:00〜19:00の間(5〜8時間)という求人が多くなっています。
服装・髪型・髪色
自由です。ただし、派手な身だしなみは控えましょう。
出版社の仕事内容
出版社のバイトでは具体的に以下のような業務を行います。
- 校正
- データ入力
- 編集アシスタント
- 事務
- ライティング
それぞれの詳しい内容について、見ていきましょう。
校正
校正とは、文章の誤字脱字、文法、専門用語、表記統一などのチェックや加筆修正を行う作業です。
『どういった部分を直せばいいか』というルールはマニュアルがあるものの、全て自分の目で文章をチェックしなければいけません。
そのため、非常に高い集中力が求められます。
校正業務の一例
- 文章の誤字・脱字を訂正
- 記載された数字にヌケや誤りがないか確認
- 文字の大きさ、書体、写真、イラスト、図の位置、色の具合の確認
- 同音異義語が適切に使われているか確認 など
データ入力
営業データや本の内容、アンケート内容などのデータをひたすらExcelやWord、専用ソフトに入力していく仕事です。
それほど難しい仕事ではありませんが、基本的なタイピングスキルは必要となるでしょう。
データ入力業務の一例
- 紙面の修正や確認
- 専用端末での文字の入力
- 文字や写真の仕上がりチェック など
編集アシスタント
書類の確認や作成、ライター・デザイナーの進捗確認、書類・写真の整理、リサーチなど、編集アシスタントとして編集部のサポートを行う仕事です。制作の現場を、最も近くで見られるポジションとも言えるでしょう。
パソコンを使った作業が中心で、正確さや丁寧さが求められます。
編集アシスタント業務の一例
- 企画や内容を決めるための情報収集
- 原稿作成に必要な資料集め
- 取材の許可を取る
- 資料整理
- インタビューの文字起こしなどデータ入力
- 写真画像の加工
- 取材現場でのサポート など
事務
電話応対や伝票整理、郵便発送、来客対応(お茶出し)、備品発注、オフィスの清掃など、いわゆる一般事務の仕事です。縁の下の力持ちとして、出版社全体を支える大切な役割を持っています。
事務業務の一例
- ・電話対応、来客対応
- ・郵便物の発送
- ・資料や見本誌の仕分けや整理
- ・備品の発注や管理
- ・スタジオの簡単な清掃 など
ライティング
主に編集プロダクションにおいて、記事の企画立案から執筆、インタビュー、商品の写真撮影など、ライターとして記事の制作に携わる仕事です。
雇用形態はバイトですが、長期インターンという形で募集されることも多くなっています。
一から企画を練る段階に携わることができ、ライティングだけでなくマーケティングについても学べるというメリットがあるでしょう。
ライティング業務の一例
- ・テーマ、文字数、内容に沿って記事を書く
- ・取材やインタビュー
- ・商品の写真撮影のサポート
出版社でバイトをするメリットとデメリット
ここからは、出版社でバイトをするメリットとデメリットについて紹介します。
出版社でバイトをするメリット
まずは、メリットについて解説していきます。
文章力や語彙力がアップする
特に、校正やライティングの業務では文章を扱うことが多く、文章力・語彙力ともにアップするというメリットがあります。大学生であれば、レポート課題や卒論に活かすことができるでしょう。
好きな分野で働ける
普段から漫画や雑誌を読むのが好きという方にとっては、自分の好きな分野で働けるというメリットがあるでしょう。
出版社のバイトでは、本や雑誌の制作過程に携わることができます。普段は知ることができないような出版社の裏側を見られるのは、とてもレアな経験です。自分の好きな分野で働ける分、得られるやりがいも大きいと言えるでしょう。
就職に役立つ
実際に出版社で働くことで、出版業界への理解を深めることができ、就職活動に役立つというメリットがあります。実務経験がある分、周りの学生とも差をつけられるでしょう。『出版社でバイトをするほど出版業界への思いが強い』というアピールにもなるため、出版業界を目指すのであれば出版社のバイトはおすすめです。
また、出版社のバイトでは事務作業を行うことが多く、事務職に就きたいという方にもおすすめでしょう。
出版社でバイトをするデメリット
上記では、出版社でバイトをするデメリットについて紹介しました。しかし、いくつかのデメリットも存在します。
どのようなデメリットが挙げられるか、以下で確認していきましょう。
仕事の責任が大きい
出版社では、バイトであっても責任のある仕事を任されます。
例えば校正であれば、誤りを見逃してしまうことで間違いのある文章が世に出てしまう可能性があるでしょう。また、データ入力や編集アシスタント、事務などの仕事では数字を扱うことが多く、ちょっとしたミスが後から問題になることも。
そのため、常に仕事では責任感を持つ必要があり、プレッシャーが負担に感じるという方もいるかもしれません。
求められるスキルが高い
出版社のバイトでは、社会人同様のスキルを求められます。
常に複数の仕事を並行して進めることが多いため、仕事をこなす上で『マルチタスク能力』は大切でしょう。また、納期までに制作物を完成させるべく、社内外のクリエイターと交渉することも多々あります。『コミュニケーション能力』が必要となるため、コミュニケーションが苦手という人には厳しいかもしれません。
バイトに求めるスキルレベルが高く、気軽な気持ちで始めると、「思ったより難しい…」とギャップを感じることになるでしょう。
入稿前は忙しい
入稿日とは、印刷会社に原稿を出さなければならない締切日のこと。
この締め切りを過ぎてしまうと予定通りに印刷が進まず、納品が間に合わない可能性もあります。そのため、入稿日までに必ず原稿を完成させられるよう普段以上に忙しくなるでしょう。
バイトであれば、長時間の残業を強いられることはほとんどありません。しかし、雰囲気がいつもより厳しくなることは覚悟しておかなければならないでしょう。
こんな方に出版社のバイトがおすすめ
今回は、出版社バイトの仕事内容や時給、メリット、デメリットなどを詳しく紹介してきました。記事の内容を踏まえて、以下のような方におすすめのバイトと言えるでしょう。
- 本や雑誌を読むのが好き
- 将来は出版業界で働きたい
- 文章を読んだり書いたりするのが苦にならない
締め切り前は忙しく大変なこともありますが、普段読んでいる本がどのように作られるのかを知ることができる、非常にレアなバイトです。
記事を読んで興味を持った方は、ぜひチャレンジしてみてください。
面接のコツ
バイトの面接では、ただ本や雑誌を読むのが好きということだけでなく、『その会社である理由』『出版業界でバイトがしたい理由』も伝えるよう意識しましょう。
まとめ
最後に出版社のバイトを紹介してきましたが、出版社だけに絞らず編集プロダクションを検討してみるのも手です。まずは出版社で働いてみたい、編集部の雰囲気を知りたい、という場合は事務作業がメインの応募先を選んでみるのもいいでしょう。面接時には出版に関すること以外にも質問されることがあるので就活を目指されている方は社員になった時にどんなことを実現したいか、どんな人と働きたいかを想定することが大切だと思います。