海外や国内旅行の出発の際に空港で必ずお世話になる空港保安検査員、きつい職種のイメージがありますが実際はどうなのでしょう。資格は?語学力も必要?本当にきついお仕事なのでしょうか?徹底調査!
旅行が好き!飛行機も大好き!空港で働いてみたいけど、一般的にきつい・大変というイメージが強くやめる人が多い空港保安検査員はどのような仕事内容を空港で行っているのか、勤務時間は?やりがいとは?必要なスキルはあるのかなどご紹介します!
空港保安検査員のお仕事とは?
空港で飛行機に乗る旅客の手荷物に航空法で決められた危険物が含まれていないか保安検査場において一人ひとり丁寧にX線検査装置・金属探知機、保安のために誠実に搭乗前の旅客のボディーチェックを行い確認する職業で法務省入国管理局の国家公務員です。
飛行機に乗ったすべての人が空の旅を安心安全で、快適にできるためにテロやハイジャックなどの脅威から守るために必要な職業です。
具体的な業務とは?
- 靴やジャケット、アクセサリーの貴金属を外してもらう
- 電子機器や金属類、液体物は別のトレーに載せてもらう
- 荷物の中に国土交通省の定める危険物が含まれていないか確認する
- X線検査装置の監視モニターを見ながら必要に応じて開披検査
きつい業務内容とは
早朝から1日立ち仕事の中での旅客からのクレームや、長時間残業に休日でも出勤することが多くあります。また、空港での業務なので居住地からのアクセスが悪く通勤時間が長いことがあげられます。
責任者級の役職に就くと24時間体制で年中無休の空港では万年的な人手不足なため36連勤なんて話も。また、航空機の機材トラブルや悪天候で飛行機の遅延が発生した場合は何時に帰れるのか、全く予測不可能。
ハードな拘束時間の割に、給与面ではあまり高収入は見込めないのも実情です。
きつい業務をリセット!
長時間労働なので、上手に睡眠時間を取ることが秘訣のようです。通勤時間や休憩時間は確実に寝るようにしている方が多いです。そして、いくら毅然とした態度で説明しても所持品を廃棄されたことに腹を立てる人に怒られることもしばしばあるので、いやなことは受け流す強靭な心があるといいですね。
あくまでもストレスとためこまない!チームワークでフォローしあう体制ができているようでした。
業務上で嬉しいことは
- 危険物を未然に発見し、飛行機・空港・旅客を安全に守れる。
- チームワークで旅客の誘導が滞りなく進められ、定刻でのフライトが守れる。
- 旅客と直接会話の中で日々、感謝・激励の言葉を伝えてもらえる。
- クレームが発生しても丁寧に説明し、快く理解してもらう
- 政治家や芸能人、スポーツ選手のような有名人を間近に見れる!!
きついイメージがあるのはなぜ?
24時間年中無休の空港では朝の4時から出勤。なんていうのも日常で、とても不規則で就労時間の長い職種になります。そして広大な面積の空港内を渡り歩き、持ち込み禁止物を指摘したことによってこれから楽しい旅が始まると思っていた旅客の目の前でそれらを国際基準に則って破棄しなければならなく、罵声を浴びることもちらりほらり。空港で数少ない嫌われやすい立場なのかもしれませんね。
やりがいを感じる?
旅客の手荷物や身体を確実に保安検査して機内へ危険物を持ち込ませないようにし、安心で安全な空への旅を旅客を始め乗務員を守る充実感や使命感を感じることができます。また、沢山のお客様と接する中で、ありがとうという感謝の言葉や激励の言葉をその場で受け取ることも毎日の業務の中で得ることがやりがいへとつながります。
とても責任感と使命感を持って業務に携われることもやりがいです。
空港保安検査員になるためには
空港保安検査員になるための必須の資格はありません。一般的に、高校・専門学校・短期大学・大学を卒業し、空港保安検査業務を請け負っている警備会社に就職すると未経験からでもなりやすい傾向にあります。
あると良いスキル
初めは特に必要なスキルはありませんが、外国人旅行客の対応もありますので英語はできるほうが好ましく(業務上で覚えていく人がほとんど)、国際的な部署に配置されるかもしれません。また多くのお客様と接するので接客経験があり、不規則な生活にも耐えられる体力もあるとよいでしょう。そして大事な手荷物を開披、破棄する必要のある所持品が見つかった場合の対応を説得を誠意と責任感を毅然とした態度で行えるスキルが必要となります。
向いている人物像
責任感が強く、体力に自信がある方が望ましいです。直接旅客との会話や鞄の開披検査・ボディーチェックを伴う保安検査が発生する場面もあるので、コミュニケーション能力や接客経験のある人、特に昨今では物腰が柔らかく男性よりもクレームになりにくい女性の空港保安検査員が必要とされている傾向にあります。また、上記にありますが睡眠はとても大事になってくるので、どこででも眠りに入れる人も向いているでしょう。
そして何より、空港が好きな人や飛行機が好き・旅行が好きな人にはとても良い職場になりますね。
就業形態
空港警備を行っている警備会社に入り経験を積むことから、アルバイトからでも資格試験を受験し合格することによってスキルアップすることができます。派遣会社に登録をし、お仕事紹介を受けるとその後も派遣会社からのフォローが入って心強いそうです。
各地の空港で直接採用の募集を行っているので、興味ある方は常に情報を集めていると良さそうです。
まとめ
就労時間やクレーム対応だけのイメージを聞くと、大変そう・きつそうですがお客様を安全な空の旅へ送りだすことや、飛行機の保安を責任を持ち守れることをモチベーションに持てる人にはそれほど苦にならない職種でした。特に飛行機や空港が好きな人や接客経験のある人には、未経験で資格がなくても働きながら国家試験を受けてキャリアアップのできるチャンスのある業種であることがわかりました。
旅客となる私たちは事前に何が持ち込めて、何が持ち込めないものかは確認しないといけませんね。
空港でのそのほかの職種
補足ではございますが…
空港保安検査員以外の空港で働いている方をご紹介!
案内係、警備員、入管・税関・検疫、清掃、物販や飲食、搭乗手続きなどのグランドハンドリングサービス、空港管制官、空港貨物クルー、機内食、整備士や給油を行う職、キャビンアテンダント、そしてパイロット!
本当にたくさんの職業があります。未経験からチャレンジできる業務も多いので、空港が好きな人や飛行機が大好きな人はアンテナを張っていると、大好きな環境で働くことも夢ではありませんね!