「洗車のアルバイト」って、ただ洗車すればいいの?時給は?作業時間は?専門的な技術が必要?難しい?などなんとなくイメージしにくいアルバイトですね。ほかのアルバイトと比べても情報量が少なく、あまり一般的に認知されているアルバイトではないような感じを受けました。
そんな「洗車のアルバイト」について調べてみました。
「洗車のアルバイト」を調べて色々な実態が見えてくる中で、「洗車のアルバイト」に興味を持った人に、知っておいたほうが良いことを5つにまとめてみました。
洗車のアルバイト、思った以上に需要がある
洗車のアルバイトは一般的にはガソリンスタンドなどで見かけることが多いと思います。ですが、実は自動車を扱う多種多様な業種に必然的に存在しているアルバイトなんです。
多種多様な業種とは以下の通り
- 自動車ディーラー
- タクシー会社
- 中古車販売店
- レンタカー
- ガソリンスタンド
- 車検専門店
- 整備工場
このほかにも、高級車などを扱う洗車専門の会社やコーティング専門会社さらに
最近では、ショッピングモールの駐車場でお買い物中に洗車しておいてくれるサービスなども新しく見られるようになりました。
同じ自動車を扱う仕事といっても販売からレンタル、整備または自動車を利用したサービスなど多種多様な業種が存在し、そのほぼすべてに洗車が必要となります。そしてこれらの業種は日常的に見かける範囲内に数多く店舗が存在し、それだけ洗車の需要が多いことが伺えます。
特殊なアルバイト
自動車を扱っている会社は業種を問わず基本的に洗車が必要なことが分かったかと思います。ではどうしてこれだけ需要があるのにコンビニのアルバイトのように一般的に認知されていないのでしょうか?
それは洗車のアルバイトの特殊な事情が関係しているといえます。同じガソリンスタンドでも洗車のアルバイトを採用している店もあれば、ガソリンスタンドのスタッフとして採用され、その業務の一環として洗車を行うケースもあります。
また高級車専門の洗車会社やコーティング専門会社は特殊な技術が必要になるので、一般的なアルバイトは採用していない場合が多いです。洗車の需要が多くてもそのすべてで洗車専門のアルバイトを採用しているわけではなく、洗車が必要な業種も多く、それに合わせて募集の形態が複数存在していることが分かりにくくしている要因の一つではないでしょうか。
次に勤務の時間帯が他のアルバイトに比べて変則的です。
大手中古車販売店やレンタカー店では土日祝日の募集が多く、
タクシー専門の洗車では作業の時間帯がタクシーの営業が終わる深夜から朝方にかけてなので必然的に夜間帯の募集になります。
平日から土日祝日、時間帯は日中から夜間にかけてと業種によって様々な募集がされています。
実は高収入なアルバイト
ここからは簡易的な洗車を行うアルバイト、つまり洗車専門のアルバイトに絞って見ていきたいと思います。
洗車だけのアルバイトを採用している業態としては、中古車販売店、ディーラー系の販売店、タクシー専門の洗車、レンタカー、車検整備などが対象となる業種です。
時期や時間帯によって多少変動はあるでしょうが時給に関しては他のアルバイトより高い傾向にあります。実際に大手中古車販売店の洗車アルバイトで時給1500円というものも過去にあったそうです。
時給が高い理由としては、屋外での重労働と認知されていることなどから応募が少ないことが予想されます。そのため初めから基本時給が高めに設定されていると思われます。
また、土日祝日の集客を目的としている大手中古車販売店やタクシー専門の洗車では作業の時間帯が深夜から朝方なので、単純に基本時給に時間帯手当や祝日手当などがプラスされやすい条件が整っていると言えます。
隙間時間でアルバイトができる
平日から土日祝日、時間帯は日中から夜間にかけてと業種によって様々な募集がされています。中には週に1~2日、2~3時間から募集があったり、短時間のダブルワークを認めている店舗も多いので、子供が学校に行っている短時間しかアルバイトができない主婦の方や、空いている時間を有効活用したいダブルワークを希望している方には自分の都合に合わせて選択できるアルバイトと言えます。
土日祝日、深夜から朝方だったりと限定的な時間帯で募集している場合もあるので
洗車のアルバイトを複数掛け持ちしている人もいるそうです。
意外と簡単
この仕事の最大の特徴は、意外にも一度覚えてしまえば、職場や業態が変わっても通用するということです。
専門的なコーティングや高級車の洗車をするのでなければ、あくまで簡易的にきれいにするための洗車ですから何も難しい技術は求められません。自家用車を洗車する要領とさほど変わらないそうです。ですが、使っている洗剤がプロ使用のものだったり洗車の仕方やコツが自然と身に付いたりします。そしてここで覚えた洗車の方法は基本的に洗車自体に特別な要望がない限り業種ごとにあまり差がないそうです。
作業自体も数名で短時間の作業を行うのが基本で、自分の分担された作業ををしっかり行えば大丈夫です。一人で作業をして分からなくなるといった心配はほとんどないそうです。
ですが、短時間で共同作業を行うので、同じ作業を行う人とのコミュニケーションは最低限必要ですし、体力的にはやはりキツイと考えてもらったほうが無難です。
女性でもできる
クチコミで多いのが、女性でもできるか不安との意見でした。
洗車のアルバイトをしている女性の方からは、体力的にはきついと言いましたが、作業自体は単純なので、慣れてしまえば基本誰でも問題なく作業できるといえますといった意見が多く、実際最近では女性の方や年配の方のアルバイトも増えてきているそうです。
作業環境が過酷
ここからは洗車のアルバイトの2大デメリットを見ていきます。
高い時給の要因にもなっていますが、作業環境がとにかく過酷であることです。
特に夏場と冬場は体感的にキツイといわれています。
洗車の作業はほぼ屋外で行う事が多いので季節や天候の影響を受けやすく作業内容にも影響します。
特に夏場は炎天下で作業を行うことで熱中症のリスクが高く、冬場は水仕事なので
手先足先まで冷えてしまうので、防寒対策は必須となります。
その日の天候によって作業の進め方も違ってきます。
日差しの強い日は、洗剤がすぐ乾いてシミになりやすいので注意が必要です。
風の強い日は砂埃が洗車した車につかないように気をかけていなければなりません。
雨の日は、車体の拭き上げ工程がなくなる代わりにカッパを着用するので作業がやりずらくなるのに加えて、雨が降った後は洗車を利用する人が多くなるのでいつもより忙しくなります。
過酷な作業環境への対策とアドバイス
夏場の暑さは基本耐えるしかありませんが、熱中症対策を自主的にしっかりと取る必要があります。
冬場はヒートテックやレギンスを履く。カイロを貼る。などの対策をすることで、夏場に比べればある程度対処しやすく、身体的、精神的な負担を減らせます。
身体的負担が大きい
基本的に外で立ちっぱなしなので場合によっては腰を痛めたり、車内清掃時は窮屈な姿勢で筋肉痛になったり体への負担が大きいと言われています。
洗剤などで手が荒れたり、冬場に手がかじかみ霜焼けやあかぎれになりなりやすいのはもはや職業病といってもいいレベルです。
身体的負担へ対策とアドバイス
自分で準備する必要があるものは、基本的には長靴だけと言われることが多いそうですが、実際には身体的負担を減らすために手袋やハンドクリーム、雨の日のレインコート腰の負担を減らす腰痛防止ベルトなどを自主的に購入している場合が多いので、身を守る対策に係る費用が発生します。その費用も自費の場合と経費でアルバイト先が用意してくれている場合がありますが、ほぼ自費だと認識していたほうが良いみたいです。
まとめ
洗車のアルバイトを始める前に知っておいたほうが良いことを5つ見てきました。
メリットとデメリットがはっきりしているアルバイトです。それだけに自分に向いているか判断しやすいのではないでしょうか。
デメリットの部分だけを見て自分にはどうしても耐えられない、苦手だと判断できるのであれば、無理してやる必要はないでしょう。
デメリットの部分にうまく対応できるのであれば、アルバイトの中ではトップクラスに高い時給だと思います。働ける時間帯もバリエーションが豊富なことや採用している業種が多いことなど、隙間時間を有効に活用したいと考えている人にとっては選択肢が広く、好都合なアルバイトと言えるでしょう。