求人サイトでよく目にする「データ入力」のバイト。高時給や未経験歓迎というキャッチフレーズや、在宅での仕事も可能という企業もあり、心惹かれる仕事ですよね。その反面、「怪しい」「難しい」という評判を耳にした方もいるのではないでしょうか。このサイトではデータ入力バイトの概要と、その裏のモヤモヤした部分について解説します。
仕事内容
データ入力バイトの主な仕事内容は大きく分けて4つあります。
アナログ文書のデータ入力
書類やアンケートなどの紙の情報をパソコンに入力していく仕事
音声データのデータ入力
会議や取材、講演会などの録音音声を文字に起こす仕事
コールセンター業務と並行したデータ入力
オペレーターとして電話対応をしながら、問い合わせや注文、予約などのお客様対応を入力をする仕事
事務業務と並行したデータ入力
一般事務の仕事のいっかんとして、請求書や申込書、社内文書やマニュアルなどの作成、整理をする仕事
給料
首都圏の平均時給は、飲食系のホールスタッフが 1,195円、コンビニスタッフが 1,116円なのに対し、一般事務が1,226円、データ入力は1,321円と割高なことが分かります。(2024年2月 アルバイト・パート募集時平均時給調査 株式会社リクルート)
データ入力バイトの評判
「良い条件には裏がある」
データ入力バイトの悪い評判は何を根拠にされているのでしょうか。代表的なモヤモヤを取り上げて、細かく説明していきます。
なぜ怪しいと思われているの?
在宅ワークの求人詐欺
「完全在宅ワークで簡単作業」などの文言を見ることがあるでしょう。時給もよくて、完全在宅、良い条件がそろっていると魅力的な半面「なにか裏があるのでは…」と不信感も募りますよね。
実際にそのような求人に応募して、いざ仕事開始!と意気込んでいたら
- PCなどの環境設備投資
- 登録料やトレーニング費用と称して前金を要求してくる
- 口座番号やマイナンバーカードの情報開示を求められ、それを脅しにいろんな要求をしてくる
という被害があります。
派遣会社の釣り案件
未経験歓迎、時給2000円、簡単なお仕事、などの求人は、もしかしたら「釣り案件」というものかもしれません。釣り案件とは、実在しない案件のことで、派遣会社が登録者を集めるために使われている悪質な手法です。
実際登録までしても、目当ての仕事にはつけず、コールセンターに回されるということもあるようです。
出会い系のさくら
事務所もある、お金も請求されない、面接でとくにおかしな点もなかった。そのような場合も、いざ仕事を始めてみたら、出会い系サイトにユーザーとして登録しメールのやり取りをする仕事だったという場合があります。
チャットサイトに登録させられる
SNSで「スマホ1台で簡単に稼げる」と、お札やブランド物の画像と一緒にうたわれているものは怪しいですよね。蓋を開けてみれば男性向けのチャットサイトに登録し、見ず知らずの男性とメッセージをやり取りしたり、ビデオ通話をして稼いでいくサイトの場合があります。
なぜ難しいと思われているの?
タイピングが上手くできないと迷惑がかかってしまう…
PC作業が主な仕事なので、タイピングの得意不得意で仕事の難易度が違うようです。
入力する数字を1つ間違えるだけで会社に大きな迷惑になってしまうこと、納期がありそれまでに間に合わせなければならないので作業スピードが求められることで、人によってはかなりプレッシャーを感じてしまいますね。
そもそも仕事うんぬんの前に、稀に面接でタイピングのスキルチェックがある求人もあり、そこで脱落してしまう場合もあります。
逆に良いところって?
これまでデータ入力バイトの懸念点ばかり紹介してきましたが、もちろん悪い点ばかりではありません。
データ入力バイトのいい評判をいくつかあげてみました。
パソコンに慣れている人なら未経験でも始められる
パソコンの基礎操作とWord、Excelの知識がある程度あるなら、データ入力バイトの経験を問わない募集が多いです。
パソコンスキルが身につく
逆にそこまでスキルに厳しく無い職場に就職できた未経験の方は、データ入力バイトを経験することで、PCの操作を覚えられたりタイピングのスピードが早くなり自身のスキルアップに繋がります。
時給が高い
「給料」のところで紹介した通り、ほかのバイトに比べて時給が高い傾向にあるので、1人暮らしの学生さんなどからしたら嬉しいポイントですね。
体力的に楽
基本座って作業をするので動き回ることがなく、体力的に楽だと言えます。
個人作業
納期に間に合えさえすれば、基本ルーチンワークかつ自分のペースで作業ができるので、あまり人と話したくない方やコミュニケーションをとるのが苦手な方にもおすすめです。
良いバイト先の見分け方
では、上記のような悪徳企業に当たらない為にはどうしたらよいのでしょうか。
いくつか紹介していきます。
条件をしっかり見る
まずは求人情報を見て、
- 仕事内容が曖昧でなく、しっかり明記されているか
- 時給は高すぎないか
- ラクなこと、楽しいことばかりアピールされていないか
をチェックしましょう。
「未経験でもOK」「研修もばっちり」というコメントの裏には、大体の社会人マナーを研修で身に着けさせたら、データ入力でないほかの仕事(コールセンターなど)もしてもらう、ということもあり得るので、仕事内容をしっかりチェックし、面接の際にも確認しましょう。
利用者の評判・口コミをチェックする
求人サイトに会社の口コミがあれば新しい順から見てみましょう。
あまり良い環境でないということが書かれていれば判断基準になりますし、逆に短期間で良い口コミがたくさん投稿されていたらさくらの可能性があるため注意しましょう。
法人登記しているか調べる
株式会社など「法人」として登記されているかどうか調べてみましょう。
法人としてきちんと登録されていないと信頼性に欠けます。
「株式会社」「合同会社」と表記があるのに、法人登記が確認できない場合は注意しましょう。
国税庁法人番号サイト:
https://www.houjin-bangou.nta.go.jp/
GoogleMapで調べる
google mapで会社名や住所を調べてみて、出てこない場合は個人事業主として事業をしている可能性が高いです。また、住所を入力しても広い範囲が表示された場合、実態がつかめないので怪しいです。
(そもそも求人サイトに住所の表記が無い場合も怪しいです。)
電話番号を確認する
一般的に企業は「03-」「06-」「092-」などの市外局番から始まる電話番号を使用していることが多いです。
問題ない場合もありますが、「050」「070」で始まる番号で、ほかのチェックポイントに当てはまる場合は注意しましょう。
コミュニケーションが円滑かどうか
採用担当とメールをしていて、スペルミスや文法の誤りがある場合は、求人が詐欺であったり、実在しない会社の可能性があります。ホームページを見ていて同じようなことがある場合も注意です。
終わりに
データ入力バイトの色んな評判について解説しました。
怪しい会社に引っかからない為には皆さん自身が念には念を入れて、慎重に調べていくことが重要です。
少しでも「怪しいな」と感じたら、勢いに任せず、ほかの求人を調べてみてくださいね。