駅のホームや改札、窓口などでお客様をサポートする駅員さん。実はアルバイトスタッフが多いことを知っていましたか？
鉄道好きな方には特に人気のある駅員バイト！
仕事内容や評判、バイトとしてきつい・つらいって本当？女性でも働けるのか？徹底解説していきます。
駅員バイトの仕事とは
始めに駅員バイトはどのようなことを行うのか勤務する会社や駅によって違いがありますが見ていきましょう。
- 駅構内の巡回・警戒監視業務
- 列車の乗り降りを手伝う
- 乗客の案内
- 列車への合図
- 駅構内のアナウンス
- 窓口業務・お問い合わせ対応
- その他
駅構内の巡回・警戒監視常務
とても重要な仕事で駅構内やホーム上を監視します。
駅構内に危険物はないか、人身事故が起こらないよう
お客様が安全に駅を利用できるように見てまわります。
列車の乗り降りを手伝う
朝の通勤・通学ラッシュで満員電車にお客様が乗れるように押したり（押し屋）、
体に障がいのあるお客様（車いすなど）の列車への乗り降りをサポートします。
乗客の案内
これから列車に乗るお客様が目的の駅までいけるように乗り換えの仕方や切符の買い方、駅の外の施設への行き方などを案内します。
列車への合図
出発する前に列車の周りの安全を確認し、列車に乗っている乗務員へ合図を出します。
駅構内のアナウンス
列車が出発する前や到着するとき、列車に遅れが出ているときや人身事故があった時にお客様に伝えるためアナウンスします。
窓口業務・お問い合わせ対応
窓口にて運賃の精算や払い戻しを行い、直接来たお客様や電話でのお問い合わせの対応も行います。
その他
上記の業務以外に遺失物捜索や車内点検業務、ホーム清掃などがあります。
駅員バイトは何がつらい？
駅員バイトはつらい・きついと聞きますが、どのようなことがつらいのか見ていきましょう。
- 学業との両立が難しい
- 緊急時に呼び出される
- お客様対応が難しい
- 人身事故
学業との両立が難しい
朝の通勤・通学ラッシュと夕方の帰宅ラッシュが最もお客様が多い時間になるためその時間に勤務できなければ意味がありません。
朝早くから働いて学校に行き、夕方からまた働くことも少なくないようです。
緊急時に呼び出される
人身事故や運行障害などが起こると朝から呼び出されたり、天候によって大遅延すると社員さんと一緒に駅で寝泊まりすることもあるそうです。
お客様対応が難しい
遅延でお客様からクレームが入ったり、最終電車で酔っ払っているお客様に絡まれたり。
他のアルバイトよりお客様対応が難しいです。
人身事故
目の前で人身事故が起こる可能性もあります。目の前で人の死に直面するかもしれません。
つらいのは人身事故が起きてしまったら。
事故を絶対に起こさない、起こさせない気持ちが大切です。
駅員バイトの応募資格
どの鉄道会社でも共通して決まっている応募資格があります。
警備業法14条１項
学生でも働く事ができますが原則として18歳以上と決まりがあります。
これは駅員バイトの業務の一つである「駅構内の巡回・警備」が以下の警備業法14条１項に該当するからです。
警備員の制限について（一部抜粋掲載）
１８歳未満の者又は第３条第１号から第７号までのいずれかに該当する者は、警備員となってはならない。
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- 成年被後見人、被保佐人、破産者で復権を得ないもの。
- 禁錮以上の刑、この法律の規定に違反、罰金の刑、その執行を終わり、執行を受けることがなくなつた日から五年を経過しない者。
- 最近五年間に、規定、命令の規定、処分に違反し、警備業務に関し他の法令の規定に違反する重大な不正行為で国家公安委員会規則で定めるものをした者。
- 集団的常習的に暴力的不法行為、違法な行為で国家公安委員会規則で定めるものを行うおそれがある者。
- 暴力団員による不当な行為の防止等に関する法律 の命令又は指示を受けた日から起算して三年を経過しない者。
- アルコール、麻薬、大麻、あへん、覚醒剤の中毒者。
- 心身の障害により警備業務を適正に行うことができない者で、国家公安委員会規則で定める者。
女性でも働ける？
18歳以上で上記の警備業法第14条１項を満たしていれば働くことができます。
駅員バイトはどのような人が有利？
誰でも駅員バイトに受かるわけではありません。
どのような人が向いていて有利か、面接で聞かれることを説明していきます。
- 鉄道が好き
- 大きい声が出せる
- 人と話すことが好き
- シフトの融通が利く
- 外国語対応スキル
- 筆記試験
鉄道が好き
これは面接でよく聞かれることが多いそうです。
どの仕事も敬意を持って仕事をしないと大きなミスや事故につながります。
鉄道に詳しくなくても大丈夫なので簡単にどこが好きか、興味を持ったのか話せると良いでしょう。
大きい声が出せる
電車がホームに入ってきているのにお客様がそのことに気づかず体を線路側へ乗り出してしまうこともあるかもしれません。そんな時に大きい声が出せないとお客様の身を守ることはできないので大きい声を出せることはとても大切です。
人と話すことが好き
乗り換えの仕方、駅の外の施設への行き方などお客様から話しかけられることがたくさんあります。明るく元気に人と話すことはお客様を案内するために大切です。
シフトの融通がきく
シフトにどれくらい入れるのか面接で必ず聞かれます。
上の方でも書きましたが緊急時には呼び出されたりもします。
緊急時にも対応できると良いですが、少なくとも朝の通勤・通学ラッシュ、夕方の帰宅ラッシュの時間に勤務できると良いでしょう。
外国語対応スキル
これも面接で聞かれる場合があります。
最近は円安もあって外国人観光客も増えてきています。
外国語で案内できるくらい聞き取り話せるとより有利です。
筆記試験
すべての鉄道会社ではありませんが、面接以外に筆記試験を行う会社もあります。
内容は一般常識なので鉄道の知識が浅くても大丈夫です。
駅員バイト経験者の評判
実際に働いていた・働いている方たちの評判をまとめました。
『40代/男性
日によりシフトが異なるので、時間は一定ではありませんが、出勤後すぐにJRの制服に着替えて飲酒検査があります。点呼後、実際に駅に出ます。そこで、列車の案内をします。また、お客様から、列車の行き先や駅の出口を質問されることもあり、その場合は、丁寧にお答えします。列車の案内にはマニュアルがあり、基本的にそのマニュアルに添った形で行います。最近は、外国人も多いので、英語をしゃべることができると良いと思います。』
『20代/男性
人身事故が自分の駅で起きてしまったときのことが忘れられません。私ともう1人のアルバイトの同僚がいましたが、そのもう1人の目の前で目の不自由な方がホームから転落し、そこに電車が入ってきました。もし立ち位置が逆だったら、私の目の前で事故が起こっていたことになります。勤務が終わって帰宅するとき、その事故の情報がJR各駅の表示やSNSで流れており、自分のしている仕事の社会的責任の大きさを実感し、事故があってはいけないと思いました。』
『40代/男性
JRで駅員のアルバイトをしてよかったのは、住んでいる最寄駅から勤務している駅までの無料パスがもらえました。通勤以外にも、買い物などで列車に乗る場合も使えました。また、一般の人には入ることのできない駅の舞台裏を見ることができて、鉄道マニアにはたまらない職場だと思いました。それに加えて、鉄道マニアの仲間が増えて輪が広がったこともよかったです。それから、勤務についてはシフトを組む際にこちらの都合を、おおよそ聞いてくれて自由に勤務することができました。』
【バイト体験談】JR駅員の評判・口コミ バイトチェック より抜粋
駅員バイトを体験した人の多くはやりがいのある仕事と答えています。お客様の安全を守る大事な仕事なだけに、働くことの充実感も得られやすいのでしょう。
まとめ
駅員バイトの仕事内容、つらいこと、応募資格、どのような人が有利か、評判について紹介しました。
ここまで読んだ人は、きっと駅員バイトのイメージが明確になったのではないでしょうか。
ラッシュ時や緊急時の対応など大変なこともありますが、つらいことばかりではなく鉄道好きの方は裏側を知れたり、社員の方と同じ制服を着られたりと嬉しいこともたくさんあるはずです。
そしてお客様の安全を守る大事な仕事であるため、働くことの充実感を得られるやりがいのある仕事といえるでしょう。
この記事を読んで、「駅員のバイト、もしかしたら自分に合ってるかも…」と思った人は、ぜひチャレンジしてみてください。
