翻訳バイトどうやって探す?未経験や学生はOK?探し方を徹底解説!

翻訳バイトどうやって探す?未経験や学生はOK?探し方を徹底解説!

「翻訳バイトをやってみたいけれど、どう探したらいいの?」
「未経験者や学生でも応募できる翻訳バイトの求人はあるの?」
こんな悩みをもっていらっしゃる方が多いかと思います。
そんな皆様のために、今回の記事では、翻訳のアルバイトの探し方について徹底的に解説いたします。

また、未経験者や学生の方ですと、翻訳のアルバイトの探し方だけでなく、翻訳の仕事について基本的なことも知りたいのではないでしょうか?本記事では、翻訳の仕事の基本的なことについても、簡単に触れておきたいと思います。

翻訳の仕事について

まずは、翻訳の仕事について、簡単にご説明いたします。

翻訳の種類について

翻訳の種類については、大きく分けると下記の3つになります。

  • 実務翻訳
  • 出版翻訳
  • 映像翻訳

「実務翻訳(産業翻訳とも呼ばれる)」は、主に企業や官公庁、研究者のための文書を翻訳することです。翻訳市場全体における8割から9割がこの実務翻訳の案件になるといわれています。ジャンルとしては、IT及びテクニカル、メディカル、経済及び金融の占める割合が大きくなっています。

「出版翻訳(文芸翻訳とも呼ばれる)」は、海外の書籍・雑誌などを翻訳することです。
「映像翻訳」は、海外の映画、TV番組などを翻訳することです。

翻訳の仕事に必要なスキル

翻訳に必要なスキルとして高い語学力が求められるのは当然です。翻訳家として生計を立てていくには、たとえば英語の場合、TOEIC900点以上、英検1級程度の語学力は必要とも言われています。ただ、翻訳バイトであれば、そこまで高い語学力を必要とされない、もう少し要求レベルの低い案件もあるかと思われます。

語学力の他に、翻訳案件で扱う分野の専門知識やリサーチ能力も必要となります。
特に、昨今では、Google翻訳など無料で使うことができる機械翻訳の精度が格段に向上したため、業務経験の豊富な翻訳者でも機械翻訳を積極的に活用しています。

特許翻訳で有名な弁理士の奥田百子先生も、自身の著書『Googleで検索するだけ! ネイティブに笑われない英文ビジネスEメール 』(中央経済社)の中で「翻訳者の仕事は検索力が勝負」と述べています。

翻訳の仕事の収入について

気になる収入面については、日本翻訳連盟において単価の目安が定められていますが、相応の実務経験がある翻訳者の平均的な報酬は時給換算で3,000円程度といわれています。
ただ、収入については翻訳者のレベルや実務経験によって大きく変わってくるため、未経験者や学生の方ですとこれらの目安はあまり参考にはならないでしょう。

まずは報酬面よりも実務経験を積んでいくこと、次につながるコネクションを作ることを第1優先に考えるのが良いかと思います。特に、フリーランスとしてやっていく場合、安定して案件を獲得するためには、コネクションやクライアントとの信頼関係の構築が重要になります。

翻訳会社の選考について

翻訳会社の選考については、応募書類の審査(一次審査)⇒トライアル、という流れが一般的です。

トライアルは、応募者が十分な翻訳スキルを持っているか試すものですが、その内容は翻訳会社ごとにまちまちです。一次審査に合格した場合、応募した翻訳会社からトライアルの課題が送られてくるので、期限までに課題の解答を翻訳会社に送付することになります。

結果については、トライアルの送付後、数日〜数週間程度するとメールなどで連絡がくるのが一般的なようです。

翻訳バイトの探し方

翻訳バイトの探し方

それでは、翻訳の仕事の基本についてご理解いただいたところで、いよいよ本題である翻訳バイトの探し方についてご説明していきたいと思います。

翻訳バイトの探し方としては、下記の4つのアプローチが一般的です。

  • 専門求人サイトを活用する
  • クラウドソーシングサービスを活用する
  • 業界団体の求人欄を活用する
  • 翻訳会社の求人欄から直接応募する

専門求人サイトを活用する

まず、翻訳案件を扱う求人サイトの活用は、翻訳バイトを探す上で最も一般的な探し方になります。やはり、仕事探しは、いかに効率的に求人を検索するか、がカギになるので、翻訳バイトを探す場合でも専門求人サイトはやはり外せません。翻訳の仕事を扱っている主な求人サイトとしては、以下の3つがあります。

  • アメリア
  • 翻訳ディレクトリ
  • ProZ.com

それでは、それぞれの求人サイトの特徴について、以下でご説明いたします。

アメリアは、翻訳関連の求人サイトでは日本最大級で、年間の求人件数は1,500件以上とのこと。同社で求人を探すためには会員登録が必要です。また、会員登録には入会金、年会費を支払う必要があります。

同社では、掲載されている求人情報に応募することができるだけでなく、プロフィールを任意で公開することにより、企業からのスカウトを受けることもできます。

また、同社は、翻訳の実務経験の少ない会員などに対し、その会員が「実際の仕事で通用するレベル」であることを証明する「クラウン会員」制度を設けています。未経験者や学生の方は、「クラウン会員」と認定されることで仕事を得るチャンスを広げることができます。
アメリアの公式サイトへ

翻訳者ディレクトリでは、正社員、フリーランス、アルバイト向けと様々な翻訳関連の案件を扱っています。また、同社では無料で求人を探すことができますので、未経験者や学生の方など、いきなりお金を払って会員登録するのはちょっと難しい・・という方にもおすすめです。

また、公開されている求人に応募することができるだけでなく、求職者が自分のスキルや経歴などの情報を登録しておけば、企業からのスカウトメールを受けることも可能です。「翻訳者ディレクトリにスカウトメールがよく来る」、といった口コミ情報も見られました。
翻訳者ディレクトリの公式サイトへ

ProZ.comは、翻訳関連では世界最大級の求人サイトです。有料の会員登録は必須ではありませんが、会員になれば登録していない人よりも高い確率(4倍程度高いといわれている)で案件を取れたり、会員同士で情報交換することができたりするなどのメリットをうけることができます。

また、同社は、海外の求人サイトですので、英語でやり取りをする必要があります。未経験者や学生の方がバイトを探すにはちょっと敷居が高いかもしれませんが、語学力に自信があれば活用してみても良いかもしれません。
ProZ.comの公式サイトへ

クラウドソーシングサービスを活用する

クラウドソーシングサービスとは、インターネットを介して仕事を依頼したい人(企業・個人)と、仕事探しをしている人をマッチングするサービスです。
翻訳の仕事を扱っている主なクラウドソーシングサービスとしては、以下の4つがあります。

  • クラウドワークス
  • ランサーズ
  • ココナラ
  • Conyac

それぞれ、未経験者や学生OKの案件も含まれていますので、登録をしておいて損はないでしょう。ただ、クラウドソーシングサービスは、一般的に単価が比較的安めの案件が多いといった傾向があります。

それでは、それぞれのクラウドソーシングサービスの特徴について、以下でご説明いたします。

クラウドワークスは、仕事の依頼数や求人情報の掲載数が国内最大級のクラウドソーシングサービスです。410万人のフリーランスと、67万社の企業が利用 しているとのこと。翻訳の案件についても、様々な言語、ジャンルについての掲載が多数あります。

また、単価などの条件を指定して検索できるので、希望の条件の案件を探しやすいといったことも特徴です。小規模案件もあるので、未経験者でも 始めやすいといえます。
クラウドワークスの公式サイトへ

ランサーズも、国内最大級の規模のクラウドソーシングサービスです。翻訳の案件についても様々なジャンルのものを多数扱っており、未経験者が始めやすい案件も含まれています。
また、ランク認定システムの導入、スキルや業務経験が依頼者の希望条件とマッチしている人にのみ公開される案件がある、といった特徴もあります。
ランサーズの公式サイトへ

ココナラでも翻訳の案件は多数取引されています。
ココナラでは、出品者(仕事探しをしている人)のランク付けをする出品者ランク制度を取り入れていることが特徴的です。この出品者ランクは「レギュラー」、「ブロンズ」、「シルバー」、「ゴールド」、「プラチナ」の5ランクで、販売実績、購入者の満足度に基づく同社独自の認定基準で評価を行っているとのこと。
ココナラの公式サイトへ

Conyacは、世界中のユーザーと仕事の受注、発注を行うことができるのが特徴で、日英以外の言語の翻訳案件についても多数掲載しています。同社は翻訳の案件に力を入れているサービスであることから、語学力のある人が多く集まってくる、とも言われています。

また、同社で翻訳の仕事に携わる場合、基本的には翻訳レベルを測る「レベルテスト」を受験することになります。

レベルテストの受験は必須ではないものの、合格しないと受託できない種類の案件もあるため、やはり受験したほうが良いでしょう。レベルテストを受験すると採点者からのアドバイスを得ることもできるので、自身のスキルアップに役立てることもできます。
Conyacの公式サイトへ

業界団体の求人欄を活用する

翻訳の主な業界団体としては、日本翻訳連盟と日本翻訳者協会がありますが、日本翻訳連盟は、翻訳会社で仕事をしたい人向けの求人情報サイトを設置しています。この求人情報サイトは、誰でも無料で利用することができます。

雇用形態として「アルバイト」を選択すれば、翻訳バイトを探すことができるので、未経験者や学生の方は活用してみると良いかと思います。
日本翻訳連盟の求人情報サイトへ

翻訳会社の求人欄から直接応募する

翻訳会社のホームページにある求人欄から直接応募する手もあります。例えば、国内最大規模の翻訳会社である株式会社翻訳センターは、自社のホームページの求人欄で翻訳関連のアルバイトを募集していることもあります。

翻訳会社と契約を結ぶためには、事前に翻訳能力のトライアルを受ける必要があるのが一般的です。なお、上述の株式会社翻訳センターでも、随時、翻訳者のトライアルを受け付けているようですので、自分の翻訳の能力を知っておく意味でチャレンジしてみるのも良いかもしれません。

まとめ

まとめ

以上、翻訳バイトの探し方について、下記の4つのアプローチをご紹介いたしましたが、いかがだったでしょうか?

  • 専門求人サイトを活用する
  • クラウドソーシングサービスを活用する
  • 業界団体の求人欄を活用する
  • 翻訳会社の求人欄から直接応募する

また、翻訳の仕事の基本的なことについても簡単にご説明しましたが、この仕事のイメージを持っていただけましたでしょうか?

未経験者や学生の方は、これから実際に翻訳バイトを探していくにあたっていろいろと厳しい思いをされることがあるかもしれません。「当たって砕けろ」の精神で、上述の4つのアプローチをいろいろと試してみて、その中で自分に合ったものを見つけるのがよろしいかと思います。

皆様が、翻訳者としてのキャリアを始める上で、この記事が少しでもご参考になれば幸いです。良い翻訳バイトが見つかるといいですね。
Good Luck!