動物好きな人の中には可愛い動物たちに癒されながら仕事ができる、ペットショップでのバイトを考えた事があるという人もいるかと思います。
その反面、ペットショップバイトは「きつい」「辛い」「忙しい」といった、口コミも多く見られました。
今回は、ペットショップバイトがきついと言われる理由に加え、働くうえで知っておきたい仕事内容、メリット、デメリット、面接について紹介します。
ペットショップバイトの仕事内容とは?
ペットショップバイトの仕事内容は大きく分けて3つに分けられます。
- 生体販売:動物をお客さんに販売する仕事
- 生体管理:動物にご飯を上げたり、動物の体調管理をする仕事
- 商品・店舗管理:店内の商品を管理する仕事
さらに詳しくひとつずつ見ていきましょう。
1.生体販売
動物を飼うか悩んでいるお客さんに対して、可愛い動物の特徴やチャームポイントなどをアピールし、ペットとして迎え入れるというお客さんには世話の仕方・注意点・必要な商品の説明が必要となります。
また、対面での接客の仕事でもあるので、言葉遣いはできるだけ慎重に選ぶようにしましょう。
さらに動物の販売をする際にはお客さんと体面で、ペットとして迎え入れる動物についてや、ペット保険についてなど契約業務も行います。
ペットショップバイトを始めたばかりでは専門の知識やお客さんの対応に不安に思う人も多いかもしれませんが、仕事をしていくうちに詳しくなれます。
2.生体管理
お客さんに動物を販売するためには、動物を清潔で健康に保つためのきめ細やかなケアが必要です。
例えばブラッシング、爪が伸びていたら短く切ってあげたり、耳の掃除、トイレの世話、ケージの清掃、温度管理、ご飯をあげたりなど、動物に合わせたケアを行います。
特に小さな動物は体調を崩しやすいため、健康状態を常にチェックする必要があります。
また、食べる餌の種類や量が異なるため、動物それぞれに合った管理をする必要があり、ミスがないよう確認して与えます。
常に動物たちのことを気にかけ、動物たちの状態変化に気が付くことが求められるため、動物が好きという気持ちが必要になります。
3.商品・店舗管理
商品管理 | ペットフードやオモチャなどのペット関連のグッズ商品の管理 |
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店舗管理 | 店舗の清掃やPOPの作成、SNSの更新、お店のチラシ発注 |
動物の生体販売だけではなく、家族に迎えられた後の動物たちに必要な商品を取り揃え、お客さんに提供できるように商品の在庫管理をすることも大事な仕事です。
またブログやSNSなどを通じて沢山の人に店舗について興味を持ってもらえるように宣伝をすることも大事な仕事です。
例えば店舗にいる動物についての情報、店舗によってはトリミングやシャンプーの情報、商品やイベントについてなどアピールすることで動物を飼っている人や、動物を飼おうか迷っている人が店舗へ足を運ぶかもしれません。
さらにお客さんに動物が飼いたくなるような、店舗にいる動物たちの犬種、誕生日、体重などのプロフィールや性格などを紹介するPOP作りも仕事の一つです。
このPOPから動物をペットとして家族に迎え入れようか検討する人が多いため、自分が作ったPOPを見て、動物をペットとして家族に迎え入れる契約が決まると、やりがいを感じられます。
ペットショップバイトのメリットは?
動物が好きでたまらない人には魅力的なペットショップアルバイトですが、仕事として働く中でより魅力的なメリットをまとめてみました。
いろんな動物と触れ合える
店舗によっては犬や猫をはじめ、小動物、鳥類、爬虫類、熱帯魚や昆虫など様々な動物の世話をしたり、触れ合えることもペットショップアルバイトならではのメリットでしょう。
動物たちの世話をしているうちに、動物たちも懐いて甘えてくるようになり、一生懸命世話
をした動物たちを、飼い主となる人の手に届けることは仕事のやりがいになるでしょう。
動物に関する知識・経験が身につく
ペットショップバイトは仕事の中で実際に動物たちに触れることで、インターネットや本だけではなく、実践的な動物に関するあらゆる知識を身に着けられることも大きなメリットのひとつです。
各動物の飼育方法、特徴や習性、健康に関する知識、しつけの仕方など、幅広い実践的な知識を学ぶことができます。
将来的には正社員として働きたい人はもちろん、自宅で動物を飼っているという方には実際にペットショップバイトでの知識が、世話をするときにも役立てることができます。
勤務日によっては忙しくない
平日はそこまで混まないため、その間にゆっくり動物の体調管理やケアをしたり、店舗によってはお散歩をしたり、動物好きにはたまらない時間です。
特に平日の開店直後と閉店直前はお客さんが特に少なく、ゆっくり動物の世話ができます。
また、多くの店舗の営業時間が20時か21時までなため、深夜営業がなく、夜はゆっくり過ごせるため、自分の時間が持てます。
ペットショップバイトのデメリットは?
魅力たっぷりなペットショップアルバイトですが、調べた結果「きつい」「つらい」「悲しい」といった意見が多く見られました。
そこでペットショップバイトの「きつい」「つらい」「悲しい」と言われるデメリットもまとめてみました。
動物の匂いや手荒れが気になる
沢山の動物と触れ合うペットショップで働いていると、どうしても体や服に動物の独特な匂いがついてしまいます。
また、生体管理のために掃除や感染症予防として、こまめに手洗いや消毒剤を使用することから手が荒れてしまうこともあります。
対策としては自分の体や身に着けた服で匂いが気になる箇所に消臭スプレーを使用したり、手荒れにはハンドクリームなどを塗ることです。
ただし、動物たちは香りに敏感だったり、ハンドクリームを塗った手を動物が舐めてしまった場合、成分によっては少量でも健康に悪影響を及ぼす危険性があるため、退勤後の店舗以外の場所で使用するようにしてください。
苦手な動物の世話もしなければならない
ペットショップといえば犬や猫を思い浮かべる人も多いと思いますが、実際は店舗によっては様々な動物がいます。
小動物、鳥類、爬虫類、熱帯魚や昆虫など様々な動物がおり、中には冷凍したマウスや、生きた昆虫などを餌として動物に与えることもあります。
好き嫌いが分かれている動物の世話を担当する可能性もあり、苦手だったとしても我慢をしなければなりません。
どうしても苦手であれば、ペットショップバイトの応募をする前に、その店舗がどのような動物を扱っているのかを事前にチェックしておくと安心です。
世話をしていた動物との別れがきつい
ペットショップアルバイトで「きつい」「つらい」「悲しい」といった意見が多く見られる一番理由が「動物との別れ」だと思います。
動物たちの世話をしていると、どんどん動物たちも働いている人に懐き始め、働いている人も動物に愛着が湧き始めますが、ずっと一緒にいられるということはありません。
もちろん、動物に買い手がつけばお別れですが、中には体調不良から回復することができず、命を落としてしまう動物も少なくありません。
どんなに生体管理で健康状態を常にチェックして、大事に管理しても、突然亡くなってしまうこともあります。
生き物との別れや死を目にすることが多い仕事なため、動物が好きであるほどペットショップバイトはきつい仕事とも言えます。
ペットショップバイトの時給・勤務時間は?
アルバイトとして働くには、実際の時給や勤務時間などの条件が気になる人も多いかと思い、ペットショップバイトの時給・勤務時間について調べてみました。
平均時給は地域や店舗にもよりますが、ペットショップバイトにおける平均時給は1000円〜1200円となり、一般的なバイトの平均時給と、さほど変わりはないようです。
また、勤務時間については店舗によって異なりますが、実働8時間、週4日以上を条件としているところが多いようです。
しかし、中には1日4時間以上、週2からなどの募集もあるため、学生やこどものいる主婦でもペットショップのアルバイトとして働ける可能性があります。
ペットショップバイトに向いている人は?
いったい、どんな人がペットショップバイトで働くにはに向いているのか調べてまとめてみました。
動物が好きな人
動物の世話をするのはもちろん、お客さんに動物の魅力を伝えるためには、まず動物に対しての愛情が不可欠です。
愛情をもって接することは、動物の健康状態や清潔感にも繋がるため、仕事のためにも好きという感情はとても大切です。
責任感がある人
動物が好きという気持ちが大事な一方で、それだけではペットショップバイトは務まりません。
ペットショップでは多くの動物たちの命を預かる場所で、どんな動物も生き物なので突然体調を崩してしまうこともあり、気を抜くと動物たちの命が危うくなることもあります。
動物の命を預かる仕事と認識し、責任をもって動物たちの世話をし、命を守るという責任感が必要です。
動物との別れが耐えられる人
ペットショップバイトで働くうえでどうしても直面してしまうのが、動物との別れです。
動物に買い手がつく嬉しい別れもあれば、生後間もない動物が死んでしまう悲しい別れもあります。
どのような別れがあっても、他にも預かっている命は沢山あるため、ひとつの別れから気持ちを切り替えられる心の強さも必要です。
ペットショップバイトでの服装や髪色
動物が好きでペットショップバイトがしたいけれど、オシャレもしたいという人もいるかと思いますが、結論から言うと、ペットショップバイトでオシャレを楽しむのは難しいようです。
店舗によっては制服などが支給される場合もありますが、基本的には清潔感のある服装なら問題ないです。
ただ、動物は匂いに敏感なため、香水、化粧品、整髪剤、香りの強い柔軟剤などは注意が必要です。
また、ネイルやピアス、ネックレスなどは動物たちの世話の邪魔になったり、動物たちの口の中に入ってしまう危険性も高いため、出勤前に外さなければならない店舗がほとんどです。
髪色は過度に派手な色で染めていなければ、染めていても大丈夫なようです。
ペットショップバイト面接対策
ペットショップバイトの仕事内容を知ったうえで働こうとしている方に、面接の準備について紹介します。
服装としては、面接の時には動物とのふれあい体験をする店舗もあるようなので、香りに注意しながら、清潔感があり、多少汚れてもいい服装で行くのがおすすめです。
面接の質問として上げられるものをいくつかピックアップすると以下のものが挙げられます。
- 動物は好きか
- 動物を飼ったことがあるか
- 土日勤務可能か
- 長時間働けるか
「動物を飼ったことがない」「動物に関する知識をどのくらい覚えたらいいかわからない」と不安に思う人もいるかもしれませんが、ペットショップバイトとして働くことには問題ありません。
最初は先輩や社員に教わりながら業務をこなしていく内に知識がついてくるため、心配しなくても大丈夫です。
ただ、教わるだけではなく、自ら勉強して知識を蓄えていくことで、動物によりよいケアができるように、お客さんに正しく説明ができるように心がけることも大切です。
まとめ
ペットショップバイトで働くには、「動物に対して責任をもって愛情を注ぐことができるか」が一番重要です。
生き物相手の仕事のため、神経を張って大変なこともあれば、世話をした動物との別れは寂しい時もあり、きつい時もあります。
ペットショップバイトで働くことの大変さや、きつさを知ったうえで働いてみることで、より充実した経験が得られたり、仕事にやりがいを感じることができると思います。