Excelは、表やグラフの作成、データの管理や分析などで活用されるソフトウェアです。
今回は、そんなExcelスキルを活かせる仕事を徹底調査しました。
この記事では、「Excelスキルを活かせる仕事を探している方」が持つこんな疑問にお答えします。
- 「Excelができるとどんな仕事に就けるの?」
- 「Excelを使ったことはあるけど、どの程度のスキルがあればいいの?」
- 「面接でExcelスキルを聞かれたらどう答えたらいいの?」
- 「Excelスキルを証明できる資格ってあるの?」
お仕事を探す際に、ぜひ参考にしてください。
Excelを活かせる仕事・職種とは
以下に、具体的なExcelスキルを活かせる仕事と具体的な仕事内容について解説します。
- 事務
- 経理
- 人事
- マーケティング
- システム開発
事務
事務では、主にデータ入力や表作成を行う際にExcelを活用します。Excelを使うことで、売上や商品の在庫管理、社員の勤怠管理などを効率的に行うことができます。
よく使うExcelの機能としては、「フィルター機能」「関数」「条件付き書式」などがあります。
Excelの基本操作を理解していれば、比較的スムーズに仕事を進めることができるでしょう。
経理
経理では、日々の売上管理や給与の管理、請求書の作成などを行う際にExcelを使用します。主に、 「フィルター機能」や「関数」などを使いこなすことが求められます。
また、膨大なデータを特定の条件に合わせて集計したいときには、「ピボットテーブル」を使うことで効率的にデータを分析することができます。
人事
人事では、勤怠管理、給与や賞与などの計算、人事評価などを行う際にExcelを使います。
給与や賞与などを計算する時には「SUM関数」を使用します。
また、「IF関数」を使用することで労働時間などの条件に合わせた賃金の計算ができるようになります。
他にも、人事評価をする時には「VLOOKUP関数」を使えると、より効率よく作業を進めることができます。
マーケティング
マーケティングでは、新たな商品やサービスを生み出すための企画や、市場調査、販売の戦略などを検討します。
市場調査でのデータ分析には主に関数を使用します。「SUM関数」や「IF関数」だけでなく、データを照合する際には「VLOOKUP関数」が使用されます。
さらに、膨大なデータから見たい条件に合わせて表示する際には、「フィルタ機能」が活躍します。
システム開発
システム開発では、企業が抱える課題を解決したり、効率化を図るようなシステムを開発します。
システムの要件をまとめる際に、設計書の作成時にExcelを活用することが求められます。
さらに、 ExcelなどのOffice製品の操作が自動化する「VBA(プログラミング言語)」 が使えると業務の効率化が可能です。
企業が求めるExcelスキルの基準
Excelスキルを活かせる職種が分かったところで、次は企業が求めるExcelスキルについて具体的に解説します。
求人案内に書かれているExcelスキルをレベル別にまとめていますので、参考にしてみてください。
初級
初級は、基本的な操作ができるレベルです。具体的に求められるスキルは以下になります。
- 印刷設定、書式設定ができる
- 四則演算ができる
- 関数(SUM関数やAVERAGE関数など)を扱える
- 表作成(罫線を引くなど)ができる
- 資料作成(画像、図形の挿入、装飾など)ができる
中級
中級は、基本的な操作に加えてグラフの作成や応用の関数が扱えるレベルです。具体的に求められるスキルは以下になります。
- グラフの作成ができる
- 図面描画ができる
- シート操作(表示固定、セルの結合やデータの並べ替え、フィルタをかけるなど)を問題なく扱える
- 関数(IF,COUNT,ROUND,VLOOKUP)を扱える
上級
上級は、初級や中級の知識を応用しながら、以下を使いこなせるレベルです。
- 集計機能(ピボットテーブル)でデータ分析ができる
- マクロを活用して作業の自動化ができる
- オブジェクトの挿入ができる
- 封筒やラベルの印刷、差し込み印刷ができる
- コメント機能や校閲機能を扱った編集ができる
- 変更履歴などを利用した文書管理ができる
以上が求められるスキルになります。
こちらは参考程度にとどめておき、実際に応募する時には、求められるスキルと自身のスキルが「マッチしているか」必ず確認するようにしましょう。
面接でExcelスキルを聞かれたら
企業の面接でExcelスキルを聞かれた場合は、どのような回答が求められているでしょうか。
ここでは、面接でExcelスキルを聞かれた場合の回答例と、スキルに自信がない場合の伝え方について解説します。
面接で必要なことと回答例
まず、面接でExcelスキルやレベルを聞かれた場合に必要なことは2つです。
- Excelをどれくらいの期間使用しているか
- Excelでどんな業務が行えるか
以上を説明する際に意識しましょう。回答例としては以下のとおりです。
「4年間事務職として日々Excelを使用し、顧客データの管理を行っているため、表やグラフの作成、SUM関数やAVERAGE関数などの基本的な関数は問題なく使用できます。さらに、VLOOKUPやピボットテーブルを活用してデータ管理をすることが可能です。」
「2年間、日々の売上管理や分析を行っており、四則演算や基本的な関数を扱うことができます。現在は、効率よくデータ分析ができるようにピボットテーブルを独学で勉強中です。」
スキルに自信がない場合は?
企業が求めるエクセルスキルに自信がない場合は、「現在勉強中」であることをアピールしましょう。
独学で勉強したり、スクールに通っているなど具体的な取り組みを伝えることで、前向きな姿勢をアピールできます。
Excelスキルを証明できるおすすめの資格
Excelスキルは企業によって求めるレベルが異なるため、 Excelスキルを証明する資格を取得することは転職時のアピールに効果的です。
そこで、現在転職中の方やスキルアップにもおすすめな資格をご紹介します。
マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)
マイクロソフト オフィス スペシャリスト(MOS)の試験概要
マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)は、エクセルを含むワード、パワーポイントなどのマイクロソフト社のオフィス製品全般の活用スキルを証明できる資格です。
試験はスペシャリスト(一般レベル)とエキスパート(上級レベル)の2つに分けられているため、幅広いレベルの方が受験することができます。
マイクロソフト社のオフィス製品は国内外問わず世界中の企業で使用されているため、資格という形でアピールすることはもちろん、日々の業務のスキルアップにも効果的です。
Excel表計算処理技能認定試験
Excel表計算処理技能認定試験は、サーティファイが実施している資格試験です。
試験には「知識問題」と「実技問題」があり、データ集計やグラフ作成、関数の使用まで幅広く出題されるのが特徴です。
「実技問題」は素材データから表やグラフを作成する問題で、まさに実践的な業務を想定した形式になっています。 実際の業務を想定しながら勉強を進めることができるのは嬉しいですね。
日商PC(データ活用)
日商PCは、商工会議所が実施している資格試験です。
試験は、文書作成(ワード)、データ活用(エクセル)、プレゼン資料作成(パワーポイント)の3種類があります。
MOSやExcel表計算処理技能認定試験に比べて、基本的な問題が多く出題される傾向があるため、Excel初心者の方におすすめの資格です。
まとめ
今回は、Excelを活かせる仕事・職種や、Excelスキルを証明できるおすすめの資格についてまとめました。
Excelを活かせる仕事・職種
- 事務
- 経理
- 人事
- マーケティング
- システム開発
Excelスキルを証明できるおすすめの資格
- マイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)
- Excel表計算処理技能認定試験
- 日商PC(データ活用)
いかがでしたでしょうか。
Excelスキルは、様々な仕事や職種で活かせる重要なスキルです。
また、資格を取ることで転職でのアピールや、キャリアアップにもつながります。
Excelスキルに自信がない方は、ぜひこの機会に学んでみてはいかがでしょうか。