税理士を目指しているけど会計事務所や税理士事務所ってどんな仕事をしているんだろう?と気になっている方、アルバイトをするにしても資格っているのかな?とお悩みの方!
この記事では、そんな大学生の貴方に会計事務所・税理士事務所でのアルバイトについてどんな仕事をしているのか、また働くことでどんなメリット・デメリットがあるのか解説していきます。
会計・税理士事務所の仕事内容・時給
まず会計事務所と税理士事務所の違いは何なのかという点についてですがどちらも特に違いはなく、あくまで俗称を使っているか正式名称かの違いになります。
「会計事務所」が俗称で「税理士事務所」が正式な名称となっています。
業務においても差はほとんどありませんのでどちらでアルバイトをされても問題はありません。
本記事では以降「会計事務所」をメインとして記載します。
仕事の内容については以下のようになっています。
- 事務作業
- 電話・来客応対
- 仕訳作業
- 記帳業務
以上の4つが主な業務内容になっております。
では一つ一つ詳しく見ていきましょう。
仕事内容
ではまず事務作業から見ていきましょう。
事務作業では主に書類の整理やスキャン、印刷物のコピーや郵便対応など一般的な事務作業の内容となっております。
最初の仕事ではこれらの作業が振られることが多いそうです。
次に電話・来客応対ですが既に仕事をさせてもらっているクライアントの取次や電話相談しに来たお客様の対応などが電話での応対のメインです。
新たな顧客になる可能性があるので丁寧な接客を心がけましょう。
来客対応では実際に事務所に来所されたお客様の対応になります。
基本的にこちらも所属している税理士さんが対応する形になるので失礼のないようにしましょう。
仕訳業務からはある程度経験がついてきた又は資格を持っているかなどで実際に仕事に関われるまでの期間が変わります。
仕訳業務では各取引をまず勘定科目と呼ばれる5つのグループのどれに該当するのかを調べその取引の内容を借方と貸方の二つに分けてそれぞれ何が減り何が増えたのかを割り振ります。
詳しくは以下のサイトをご覧ください。
弥生株式会社様↓
弥生株式会社 仕訳とは?
企業や個人事業主のお金の流れを管理する重要な仕事です。
こちらの業務では簿記の資格がとても役に立ちますので是非挑戦してみてください。
そして記帳業務とは仕訳業務で行った仕訳の内容を記帳に記録することです。
昨今はデジタル化が進んだことで実際に紙の帳簿への記録よりも会計ソフトを使った記録のほうが多くなりました。
細かい入力作業の為ここでミスが発生しやすいので確認を怠らないようにしましょう。
平均時給
さて実際に働くうえで仕事内容もそうですが気になるのは時給でしょう。
会計事務所の時給ですが最も低い場所では1100円で高い場所だと1800円という金額になります。
しかしこれは資格などを考慮しての金額なので実際に働く際の金額は低めでしょう。
求人サイトでの募集では1200円〜1300円が時給の平均となっております。
会計・税理士事務所で働くメリット・デメリット
では実際に会計事務所で働くとどんなメリット・デメリットがあるのか見ていきましょう。
メリット
まずはメリットから見てみましょう。
- 服装の規定などがない場合が多く自由
- 税理士の仕事内容や1日の流れなどを実際に見て経験出来る
- 学業に関しての理解が高いため試験前日に休みを取れたりとシフトの融通が利く
以上3つが主なメリットです。
会計事務所は一般的な接客業などのアルバイトと比べて服装の規定がゆるい為、よほど奇抜な格好でなければ自由なファッションで働けるのが一つのメリットです。
また実際に業務内容を見ることが出来るため将来的な仕事の流れを把握しておけるのも良い点でしょう。
そして会計事務所は学生の学業に対しての理解が深いため事前に言えば試験の前日などに休みを取らせてくれるなどシフトに関して融通が利くのも大きなポイントです。
デメリット
では今度はどんなデメリットがあるのか見てみましょう。
- 仕事の内容上座っていることが多いため腰や肩への負担が大きい
- 金銭を扱う仕事のためちょっとした数字のミスも許されない
- 電話や来客の対応もあるためコミュニケーション能力が高くないといけない
以上3つが主なデメリットです。
会計事務所はデスクワークがメインのため必然的に座る姿勢の時間が多くなります。
座る姿勢は腰に負担がかかる他、肩などを曲げる都合上、上半身の筋肉が圧迫されるため肩こりや腰痛などを引き起こしやすくなります。
また電話・来客での応対があるためある程度のコミュニケーション能力が必要とされます。
資格は必要?またどんな資格が必要?
では会計事務所で働く際に資格は必要なのでしょうか?
答えは、必ずいるわけではありません。
会計事務所の求人では簿記の資格を持っていることを条件にあげている事務所も多いですが、時にはそれらがなくても応募できる求人があります。
しかしその場合多くの求人では事務職経験などを求められることも多いのが事実です。
また経験を必要としない求人もありますが数は一気に少なくなります。
そのため将来的にも簿記の資格は役に立つので取っておいたほうが良いでしょう。
大学3年生からを対象にした求人もあるため応募する前に確認をしておきましょう。
会計・税理士事務所の選び方・探し方
それでは会計事務所を探す際に何を基準に選べばいいか、どこで探せばいいかを見ていきましょう。
会計事務所の選び方
基本的な選び方としてはまず自分の現住所から近い場所もしくは大学の近くを目途に探してみましょう。
無い場合は駅の近くを目標に探していきましょう。
給与に関しては、ほとんどの求人が横ばいなのでこだわりがない限りは余り気にしないほうがいいかもしれません。
また基本的に時間の融通が利きますが事務所によっては最低勤務日数やフレックスのように一定時間は、いてほしいなどもあるため注意が必要です。
会計事務所の探し方
Indeedなどの求人サイトや大学の就職課が主な情報源となることが多いです。
会計事務所がインターンの募集をやっていることがあるため、気になった事務所のホームページをチェックするとよいでしょう。
求人は8月前後と12月前後が多いため、その時期を狙って探すとよいかもしれません。
求人サイトではキーワードで各求人をピックアップしているため税理士と全く関係ない求人も表示するので注意が必要です。
面接で使える志望動機の一例・服装
それではここで面接で使える志望動機例・服装を見ていきましょう。
しかしここで紹介する志望動機はあくまでも一例です。
必ずしも受かるとは限りませんので参考にする程度に留めておいてください。
面接で使える志望動機の一例
志望動機には自身の過去の経歴や資格、また目指しているものや条件面でアピールするのもおすすめです。
以下は一例になります。
「私は企業の経営に関して興味があり、また経営に関するアドバイスをしてクライアントを支えることが出来るのが税理士だと知り複雑な税務を手助けすることで人を支えられる税理士になりたいと思いを胸に今日まで歩んできました。税理士という仕事にいち早く近づくため求人を探していたところこちらの事務所が目に留まり、事務所に理念に共感を得たため志望させていただきました。現在簿記3級の勉強を進めており、またシフトに多くはいることでその理解を深めていきたいと考えております。」
面接に適した服装とは?
会計事務所ではオフィスカジュアルな服装が多いです。
テーラードジャケットや襟のあるシャツ、チノパン、革靴又は綺麗なスニーカーを着ていくとよいでしょう。
上の画像を参考にして追加でジャケットを着たりしましょう。
会計・税理士事務所の勤務条件
会計事務所の勤務条件について確認してみましょう。
会計事務所は基本的に土日祝休みのため勤務は平日のみになります。
最低勤務日数は週2日からが多く、たまに3日が最低勤務日数となっていることもあります。
また1日の勤務は朝9時から開始となっていることが多くなっています。
最低勤務時間に関しては4時間から5時間が標準とされています。
会計・税理士事務所に向いてる人・向いてない人
それではこれまでを踏まえてどのような人が会計事務所はに向いている、または向いていないのかを見ていきましょう。
ただし、これらの項目はあくまで向き不向きの話なので、この条件に当てはまっているから出来ないわけではないということを覚えておいてください。
向いてる人
これらの項目に当てはまる人が向いてる人です。
- 真面目であること
- 忍耐力が高い人
- 数字に強い人
- コミュニケーション能力のある人
- 学習意欲が高い人
税理士という仕事はひたすら細々とした仕事を淡々とこなすのがメインなため真面目で忍耐力があるということは重要です。
また数字を扱うことが多いため数学に明るい人は仕事を効率的にこなせるでしょう。
またクライアントとの話合いもあるためコミュニケーション能力が必要となります。
何より大事なのは学習意欲です。
税は法改正などで掛け率が変わることがあるため常にアンテナを張っておくことが重要です。
向いてない人
これらの項目に当てはまる人が向いてない人です。
- 忍耐力がない人
- 計算が苦手な人
- コミュニケーションが苦手な人
- 淡々とした作業を苦手とする人
向いている人にも記載した通り淡々とした作業が多いため、それを苦手とする人や忍耐力がない人だと大変かもしれません。
また同じように計算が苦手な人や人とのコミュニケーションが苦手な人は厳しいでしょう。
最後に
税理士は会社や個人のお金を扱うので責任重大です。それはアルバイトでも同じことが言えます。
税理士を目指すのであれば早めに実体験してみることも重要かもしれません。
お金を扱い人を導く崇高な仕事「税理士」のお仕事にこれを読んでいるあなたも是非チャレンジしてみてはいかがでしょうか?