大学院生の皆さんは、日々授業に研究にと多忙な日々を過ごしていることでしょう。
バイトをしたくても時間の制約などがあり満足に働けないかもと、悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
ですが心配はご無用、大学院生であってもバイトで稼いでいる方はたくさんいます。
今回は大学院生におすすめのバイトを厳選してご紹介していきます。
多忙な大学院生のバイト事情
では実際に大学院生のバイト事情を見ていきましょう。
まずはどのくらいの大学院生がバイトをしているのか、2022年の全国院生生活実態調査によれば実に69.9％の大学院生がバイトをしています。
大学院生のバイト率は2007年以来上昇を続けており、大学院生の苦しい懐事情が透けて見える結果です。
そして気になる職種ですが 1位飲食・接客業 2位販売・サービス業 3位塾・家庭教師ということでした。
またバイトによる平均月収は2020年の調査で平均27,700円で、学部生と比べて3,000円程度低いという結果です。
学部生の頃と比べあまり変わらずバイトをしている人も多そうです。
まずはここから！大学内でのバイト
時間的制約の多い大学院生の生活ですが、大学構内でバイトができるなら時間効率がかなり良く働きやすいですよね。
ここでは忙しいあなたにおすすめの大学構内でのバイトを紹介していきます。
大学院生ならコレおすすめバイトTA(ティーチングアシスタント)
TAとはティーチングアシスタントの略で大学の授業をサポートをする仕事です。授業の準備や授業中に発生する雑務を担い、円滑に授業が進行するように努めます。
具体的な仕事としては、出欠管理や質問対応、実験実習のサポート、ディスカッションのサポート、提出物の回収などを行います。
担当する授業や教員によって内容や仕事量が変りますが、大まかにこのような内容です。
時給は大学や授業の種類によって異なりますが一例として一般授業で1,100円程度、高度授業は1,500円程度、カリキュラムで2,100円ほどの場合が多いようです。
2,000円を超える時給はなかなか魅力的ですね。
また時給以外のメリットとして就活の際の業績としてアピールできるという点です。飲食などのバイトではアピールになりませんが、TAなら教育経験としてアピールできます。
更には助教や講師を目指している場合も、TA経験の有無を評価される事例があります。
その他にも奨学金返済免除の審査の際に考慮されるなどたくさんのメリットがあります。
しかしそのメリットの多さから希望者も多く、気が付いたら席が埋まっていたなんてことも多いでしょう。まめにチェックしておきたいバイトですね。
見回りするだけで楽？試験官のバイト
試験官のバイトは入試や学部生の定期試験の試験監督を行う仕事です。会場にもよりますが、椅子や机を並べたり、答案用紙の配布・回収などを行います。
試験が始まってしまえば数回会場内を巡回するくらいで、あとは座っているだけで終わりです。
時給は1,200円から1,400円ほど、勤務時間は2～3時間から大学模試などで8時間以上と大きく異なっています。
また服装はスーツを指定される事が多いです。
メリットとしては短期の上、仕事上会話があまりないので人間関係のストレスが無い点でしょうか。試験会場という性質上静かな環境であるというのも、人によってはメリットですね。
ただ仕事中はなにもせずじっとしていなければならないので、それを苦痛と感じる人にはつらいバイトかもしれません。
人気で高倍率？大学図書館のバイト
こちらも大学構内での人気バイト、主な仕事内容としてはカウンターでの本の貸出・返却、利用者カードの作成、本の場所の案内、レファレンス(希望の内容が書かれている本や資料を探す事)や返却本の整理や本の修理、新しい書籍の登録、館内清掃などなど。
資格がなくともバイトでき、時給は1,020円から1,200円ほどです。司書の資格を持っていると優遇されますが、図書館で働きながら取れる資格なので気にしなくて大丈夫です。
メリットはなんといっても本に囲まれて仕事ができること、本が好きな人には夢のような環境です。さらに他の接客業と違い、客が大挙してやってきて大忙しなんてことが無いのも魅力、静かなエアコンの効いた環境で仕事ができます。
デメリットは重い本を運ぶ場合があること、時給が控え目なこと、人気でなかなか空きがないことくらいでしょうか。
大学院生におすすめ！教育系バイト
大学院生は時給面で特に優遇される事の多い教育系バイト、大学院まで行ってこれをやらないなんてもったいない。おすすめ教育系のバイトを紹介します。
高収入ってホント？家庭教師のバイト
短時間で高収入を期待できる家庭教師のバイト、人気の割に需要は多く、良い条件で契約できれば大学院生にとってかなりおすすめできるバイトです。
家庭教師を斡旋する会社なども多いため始めやすいのもうれしいところ。
仕事内容としては生徒の家で学習指導をすること、何を指導するかはその生徒に合わせる事になりますが苦手科目の指導や受験対策などが多く、学校の宿題の指導や塾の授業対策の指導なんていうものもあります。
勤務形態はいろいろで、最短１科目週１回から学習指導を行い、長期契約の例を挙げると夏休み中の集中授業なんていう需要もあります。また最近ではオンラインでの指導を行う場合もあります。
そして気になる時給ですが、指導する生徒の学年が高いほど時給も上がる傾向があります。
目安となる平均時給としては、生徒が高校生の場合で2,000円から2,500円ほど、小中学生の場合1,500円から2,000円程度です。結構稼げる印象ですね。
もちろんこれはただの目安でご自身の学歴や学部、専門分野によって大きく変わります。国公立大学や医学部であるなどのアピールポイントがあれば個人契約で時給5,000円も稼げるという例もあります。
しかし特有のデメリットとして親御さんや生徒さんの意向次第で突然契約終了などということが起こるということ、何件か掛け持ちするなど対策をしておかないと「突然収入が無くなってしまった。」という事になりかねません。
また成果が数値として挙がってくるので、しっかりとそして臨機応変に対応しなければなりません。成果がみえるというのがモチベーションになる人にはメリットですね。
物事を教えるのが好きな人、年下・子供とのコミュニケーションが苦じゃない人にはとてもおすすめできるバイトです。
気を付けるべきこととしては、ご自宅に出向くという関係上身綺麗になるよう心がける必要がある点でしょうか。
在宅ワークも？大学院生におすすめのWeb系バイト
年々需要の増加するWeb・IT業界、活況なだけあり案件は多岐にわたり見るたび増えるといった状況です。
Web系バイトの特徴は何より場所を選ばず、回線さえあればどこでも作業ができる点でしょう。
パソコンさえあれば比較的始めやすいのも特徴です。
皆さんも目にしたことがあるでしょう、おしゃれなカフェにラップトップを持ち込み優雅に仕事をする人を。
そんなことも夢じゃない、Web系のおすすめバイトをご紹介します。
順調に需要増！動画編集のバイト
YouTubeやTikTokなどを筆頭にコンテンツの量が増え続けている昨今、動画編集の案件も増え続けています。バイトの募集も増加しているほか、時給もどんどん上昇してきています。
ちょっと探せば希望に近い募集がすぐ見つかり、すぐにでも始められる。そんな状況です。
そんな動画編集の仕事内容ですが、Adobe Premiere proなどの動画編集ソフトを使用し、PhotoshopやAfterEffectなどの画像編集・合成ソフトも駆使しながらクライアントの意向に沿った形に動画を編集していきます。
細かい流れとしては
- 絵コンテなどの指示に合わせ動画を切り出したり並べ替えたりする。
- 映像にテロップや映像効果を入れる
- 効果音や音楽などの音を入れる
- 仮編集動画をアップロードしてクライアントにチェックしてもらう
- その後適宜修正・確認をして納品
このような流れで作業していきます。
1案件あたりの相場は5,000円から1万円ほど、作業スピードが早ければどんどん稼ぐことができます。時給での募集の相場は1,100円から1,800円ほどでした。
また案件にたよらず個人で切り抜き動画などを始める場合は収益化のハードルがあるものの収益は実質青天井、作業時間・場所も自由と夢がありますね。ただ著作権者との交渉が必要になる場合もあります。
案件を受ける形態でのデメリットは、クライアントの意向に沿った編集をするため自己表現の余地が無い点でしょうか。賃金をいただく以上仕方のないことですが、人によっては辛いことかもしれません。
案件は多種多様プログラミングのバイト
情報系の経験がある方にはプログラミングのバイトがおすすめです。知識経験を活かして割と高時給で働くことができます。
システムの開発・運用やパソコン教室で講師をするなどスキルがあれば引く手あまたでしょう。
募集を探して見てみると子供向けプログラミング教室で時給1,200円、C#を用いたシステム開発で時給2,500円これ以外にもさまざまな募集がありました。また在宅ワーク可の募集では時給1,500円ほどでした。
おわりに
ゼミや研究室で忙しい毎日を送る大学院生の皆さん、ご紹介してきたとおり限られた時間のなかでも働きやすい、始めやすいバイトはたくさんあります。
忙しい中でも楽しい大学院生ライフを過ごせるいいバイトと出会える事を願っています！
