弁当屋のバイト。「きつい」ところと「おいしい」ところを徹底解説!

弁当屋のバイト。「きつい」ところと「おいしい」ところを徹底解説!

会社員がランチに利用したり、主婦が夕飯のおかずに利用したりと、近年、持ち帰りの弁当やお惣菜の市場は拡大を続けています。

バラエティあふれる弁当のラインナップを展開するコンビニエンスストアや、「テイクアウト」にも力を入れる外食チェーンも増えて、競争はますますエスカレートする一途。

当然ながら、元祖「テイクアウト食」ともいえる「弁当屋」の需要や求人も増えています。

そこで、今、再び注目されている弁当屋のバイトの特徴、そして「メリット」と「デメリット」をしっかりと解説していきます。

弁当屋バイトの仕事は大きく分けて「調理」と「接客」の2つ

弁当屋バイトの仕事は大きく分けて「調理」と「接客」の2つ

弁当屋の仕事内容は「調理」と「接客」。大きく2つに分けられます。まれに弁当の「宅配」までする店舗もありますが、ほとんどの店舗には「宅配」業務はありません。

以下、弁当屋の「調理」と「接客」の仕事について解説していきます。

「マニュアル」と「レシピ」で簡単になった「調理」業務

弁当屋の「調理」の仕事には、あらかじめ店舗にしっかりした「マニュアル」と「レシピ」が用意されています。炊飯や食材の仕込みなどに始まり、注文が入った弁当の食材を炒める・焼く・煮る・揚げる、最後に容器に盛り付けるといった一連の調理作業を「レシピ」に沿って調理すれば、ほぼ誰にでも比較的簡単に作れるようになっています。

ふだん、肉や魚をフライパンやグリルで焼いたことがあるとか、「野菜炒め」の一品くらいは作れるという人であれば、弁当屋の「調理」にもすぐにでも適応できるでしょう。

機敏な顧客対応が求められる「接客」業務

「接客」の仕事は、まずなんといっても弁当の注文を取ることです。

店頭でのお客さんから直接の注文を受けるだけでなく、このところ増えている電話注文やモバイル注文も含みます。最近では「Uber Eats 」など宅配業者からの注文の割合も増えています。見落としがないよう一件一件、しっかりとオーダーをチェックすることが大事です。

そのほかでは、「弁当」「総菜」など商品の陳列、レジの会計業務、注文の弁当や総菜を袋にまとめてお客様に渡すことなどが主な業務です。

それに加え、「接客」は店舗や電話でのお客さんの要望や質問にも臨機応変に、細やかに対応することが求められます。

ちなみに、「調理」と「接客」の仕事ですが、たいていの弁当屋は少人数での営業ですので、大規模店舗以外は、シフトや時間帯など場合によって両方できることが望まれるケースも少なくありません。

弁当屋のバイトの「きつい」ところ

弁当屋のバイトの「きつい」ところ

大手チェーン店も含め、ほとんどの弁当屋の店舗は、従業員の少ない小規模経営店です。人員的に余裕のあるところは多くありません。そんな労働環境ですから、弁当屋特有の仕事の大変さはいくつかあります。

以下、弁当屋のバイトの「きつい」ところを解説していきます。

昼食・夕食の時間帯をメインとした「忙しさ」

弁当屋は、お昼のランチの時間帯や夕飯時には、お客さんの来店や電話での注文も多数集中してかなり多忙。調理も接客も「大忙し」という状態になります。

厨房もレジも、この時間帯はテキパキと迅速に仕事をこなすことが第一に求められます。

お客さんを長い時間待たせることにならないよう、時には調理、接客関係なく、遅れているパートを手助けしなければならないケースもあるでしょう。そのため、自分の持ち場だけのことをするのではなく、場合によっては臨機応変な対応力が求められます。

多様なメニューを覚えなければならない「苦労」

弁当屋のメニューは多様です。店舗によっても違いますが、大手チェーン店などは50種類以上ものお弁当のバリエーションがあり、さらにそこに数多くの総菜類も加わります。

また定期的に替わる「季節限定メニュー」などがあったりと、扱うメニューはかなりの種類となりますので、調理法を覚えることも、レジでの対応もたいへんです。

バイトを始めていきなりすべてのメニューを覚えるのはたいへんですから、覚える努力をしなくてはなりませんし、一人前に全メニューが頭に入っているようになるにはある程度の時間や慣れが必要となります。

服装や髪、身体につく「匂い」

「弁当」や「総菜」という食品を扱っていて、厨房では常に火や油を使って調理をしています。そのため、長時間勤務をしていると、どうしても料理の匂いが服装や髪、身体にまとわりついてしまいます。まあ、これは弁当屋の仕事柄しかたのないことではあります。

髪はきちんとまとめて、布巾や調理帽をかぶるなど、清潔感を持って仕事に取り組みたいものです。

小規模店舗ならではの人間関係の「密度」

たいていの弁当屋は小規模店舗で、従業員もだいたい3~5人というところが多くなります。そうなるとどうしても、職場の人間関係は「密」になります。

「アルバイトを始めたばかりの頃、みんな忙しくてなかなかちゃんと教えてもらえなかった」という学生がいたり、「店長があれこれ必要以上にうるさい人だった」などという話もあります。

程度にもよりますが、狭い職場ゆえに、店の従業員同士の関係がぎくしゃくしたり、「精神的な苦痛を味わった」という体験談も聞きます。

また反対に、「とてもアットホームな雰囲気で働きやすかった」という経験者もいますし、こればかりは店舗によってまちまちではあります。

狭い店舗で少ない人数で働いている職場であるわけですから、それだけ、いい意味でも悪い意味でも、人間関係が「密」になることは避けられないところではあります。

弁当屋のバイトの「おいしい」ところ

弁当屋のバイトの「おいしい」ところ

弁当屋のバイトにおける「デメリット」として「きつい」ところを挙げました。

しかし、もちろん弁当屋のバイトには魅力的な「メリット」も多くあります。

以下、弁当屋のバイト特有の「おいしい」ところを解説していきましょう。

調理技術が「あっ」という間に上達。「料理上手」になる

弁当屋のバイトもある程度慣れてくれば、たいていの人は多少忙しい時間帯であっても、リズムよく、テキパキと仕事をこなせるようになってきます。

いつの間にか調理のスキルも上がってきて、料理の下ごしらえから調理、盛り付けに至るまでトータルに「料理上手」になります。

そうなれば、割高な外食を控えて自宅で手軽に食事を作れるようになるでしょう。メニューの多い弁当屋で調理を覚えるので、家での食事メニューのバリエーションも広がるし、ふだんの食生活において食費を節約したり、また、身体によい栄養バランスを考えた食事を摂ることにもつながります。

これは、節約とヘルシーな食事効果が期待できる大きな「メリット」です。

お得な無償の「まかない」や「従業員割り引き」がある

たいていの弁当屋には無償で提供されるお昼や夕飯時の「まかない」があります。また、従業員割り引きで格安に弁当や総菜を購入できたりする弁当屋特有の特典があります。

これは弁当屋のバイトの文字通り「おいしい」とても大きなメリットですね。

なにかと「物価高」といわれるこの時代に、バイトでお金を稼いだ上に、食事は無償で食べられるということは、飲食系のバイト以外ではまず考えられないことです。しかもバイトを週に何日もすればするほど、かなりの生活費を節約できることにもなります。

弁当屋のバイトのまとめ

「弁当屋のバイト」を紹介してきましたが、第一に食ベ物や料理に関心がある人には大のおススメです! なんといっても食材や料理についてなど、食生活に直結する役に立つ知識と調理のスキルがしっかりと身につきます。

また、弁当屋のバイトは学生や主婦などにとって、空いた時間に効率よく働くにはもってこいの仕事です。

さらに、なんといっても「まかない」や「従業員割り引き」は経済的にも大きなメリットとなります。

このところ、テイクアウトや宅配など、「内食(家で作る食事)」と「外食」を凌駕する勢いで「中食」の需要は増大しています。そんな動きの中で再び注目されている「弁当屋」。大きな「メリット」を利用して「おいしく」「ヘルシー」に働きたいものです。