ネイリストに向いてる人の特徴とは? 性格・仕事内容から適性を解説

ネイリストに向いてる人の特徴とは? 性格・仕事内容から適性を解説

ちかごろでは男性ネイリストが雑誌などで取り上げられて話題になったり、爪の手入れにネイルサロンを利用したりする男性も増えていると聞きます。

1980年代初頭、日本にネイルサロン専門店が登場して以来、その店舗数はまたたく間に増え、現在では全国に2万5,000店ほどあるともいわれています。ネイルサロンの需要は年々拡大し続けています。

指先の「美」を追求する仕事。華やかなイメージがあって、ファッショナブルでアーティスティックな職業として人気を集めている「ネイリスト」。ネイルサロンに入店して学び、やがては独立して自分のお店を持つ人も多数現れています。

いま大きな注目を浴びているネイルサロン業界ですが、反面、ネイリストの離職率の高さもクローズアップされているようです。いったいどういうことなのでしょうか? 

意外に思えるかもしれないことですが、どうやらこれには「ネイリスト」という職業の持つ「特性」とも関連があるようなのです。

ネイリストは「商業的センス」と「芸術的センス」をあわせ持つスペシャリスト

ネイリストは「商業的センス」と「芸術的センス」をあわせ持つスペシャリスト
では、将来、就職や転職でネイリストを職業として考えている人のために、以下、ネイリストの仕事内容を紹介しながら、仕事の「特性」に着目し、ネイリストに向いている人の性格、特徴についてくわしく解説していきましょう。

「ネイリスト」の仕事、その中身とは?

「ネイリスト」の仕事、その中身とは?

「ネイリスト」の仕事ですが、ネイルサロンでお客様のネイルに対するサービスは「施術」と呼ばれます。ネイリストは「施術内容」を決めるために、まずお客様の要望を聞く「カウンセリング」をすることから始めます。
しっかりとお客様の意向を汲んだ上で作業に取りかかり、いくつもの段階を経てネイルケアの施術はやっと完了するのです。

「ネイリスト」の仕事の手順と内容

ネイリストが行う「施術」の手順は、大きく分類すると以下、➀~④の4つになります。

①カウンセリング

②ジェルネイルを落とす

③ネイルケア

④ジェルネイルを塗布し、デザインを施す

では、①~④の段階について、それぞれ簡単に解説していきます。

①カウンセリング
どのような仕上がりにしたいのか、ネイルの色やデザインなどについてお客様の希望や意見を聞いたり、お客様と話し合いをしたりします。また、ネイリストからお客様に対して「施術」に関する説明をします。

②ジェルネイルを落とす
前もって爪についているジェルネイルを落としていきます。ネイルの表面を削ったり、溶液を染み込ませたコットンなどを用いてジェルをきれいに剥がします。

③ネイルケア
ネイルを塗る前段階の下準備として、爪を磨いたり、削ったりして形を整えたり、甘皮をきれいに処理します。

④ジェルネイルを塗布し、デザインを施す
下処理をした爪に最初にベースとなるジェルを塗り、その上にカラージェルを塗ってデザインを施し、最終的にトップジェルを塗ってネイルアートを仕上げます。

以上、ネイリストによるジェルネイルの「施術」に要する時間は、ネイルのデザインによってケースバイケースではありますが、平均で1時間30分くらいは要します。

「ネイリスト」に求められるのはどんなこと?

「ネイリスト」に求められるのはどんなこと?

ネイリストの仕事の手順➀~④について解説をしました。
お客様からもネイルサロンからも信頼されるネイリストになるためには、➀~④の仕事をしっかりとこなさなければなりません。
そのためにネイリストに不可欠なスキルとして、大きく以下の「3点」が挙げられるでしょう。

ネイリストに不可欠な「3つのスキル」

➀お客様の希望や意見をしっかりとヒアリングできる

②お客様の希望や意見に適した「施術プラン」を的確に判断できる

③判断した「施術プラン」を十分な技術力で美しく施すことができる

こんな性格、こんな人が「ネイリスト」に向いている!

こんな性格、こんな人が「ネイリスト」に向いている!

上に述べたネイリストに不可欠な「3つのスキル」から、「ネイリストに向いてる人の特徴」がはっきりと見えてきます。

まず、➀お客様の希望や意見をしっかりとヒアリングできる、ということからは、ネイリストが「施術」を行うためのベースとなる大切な部分として、お客様の要望や気持ち、個性などをよく知る必要があります。
そのためには、明るい性格で、初めて会った人ともきちんと会話ができること。つまり、「接客力やコミュニケーション能力が高いこと」が大切です。また観察力や洞察力も必要となるでしょう。

次に、②お客様の希望や意見に適した「施術プラン」を的確に判断できる、ということからは、ネイルが人一倍好きで、詳しいことが重要です。
常に学習し、流行に敏感であるということ。たとえお客様の要望がはっきりしていない場合でも、相手に合った色合いやデザインを提案できるような「ファッションセンスやアーティスティックな感覚を持っていること」があげられるでしょう。

最後に、③判断した「施術プラン」を十分な技術力で施すことができる、いうことからは、指先の「爪」という小さく狭いスペースに細かな細工を施すわけですから、やはり「手先が器用で、細かな作業が得意であるという技術」が不可欠です。
また、1時間以上も時間を要する作業を続ける仕事ですから「高い集中力と体力」も必要とされるでしょう。

以上、「ネイリストに向いている人の特徴」を解説してきました。
簡潔にまとめると、お客様としっかりコミュニケーションがとれて、ファッションセンスやクリエイティブな感性があること。細かな手作業が得意で、それをある程度長い時間、集中力を持って続けられる体力がある、ということになりますね。
いってみれば、ネイリストは「商業的センス」と「芸術的センス」とをあわせ持つスペシャリストといえるでしょう。

もちろん、現在、現場でバリバリと活躍しているネイリストの誰もがみな、生まれた時から上記のような素養をすべて備えていたわけではないでしょうし、また、最初から仕事をこなせたというわけでもないでしょう。専門学校で学んだり、実際の店舗で実務を経験し、日々の努力を重ねる中で培われるものも大きいこともたしかです。

ネイルアートはますます注目を集めており、ネイルサロン業界は拡大を続けています。流行りの業界ではありますが、冒頭ではネイリストの離職率の高さにも言及しました。
将来、ネイリストを目指す方は、上記に解説した「ネイリストの仕事内容」と「ネイリストに向いている人の特徴」を十分に考慮した上でチャレンジしてみることをおススメします。