漁師のバイトの評判は大変?
漁師のバイトの求人があることをご存知でしょうか?
漁師の仕事は体力勝負で、男性の職業のイメージがありますが、バイトの場合の評判は良いのでしょうか。
漁にでる出港の時間は朝早そうですが、1日のシフトの流れも気になります。
漁師のバイトと聞くと、「借金に困った人がしているブラックなバイト」というネガティブなイメージが上がります。
未経験者歓迎・学歴不問という求人もあるようですが、どんな人に向いているバイトなのでしょうか。
実際に漁師のバイトを経験した水産高校出身の方による楽しい口コミを交えながら、仕事のおすすめポイントやきついこと、時給まで徹底調査していきます!
普段では見られない特別な景色に出会える漁師のバイト
漁師のバイトは、島や漁港で働く仕事です。
学校や家、オフィスなど、普段の生活では体験できないようなことや、特別な景色に出会うことができるバイトです。
浜での仕事なら、漁港から眺める海の景色も魅力的です。
透明度の高い海であれば、海底で魚の群れを観察できるかもしれません。
船に乗る仕事なら、今まで見たことのない海の色や景色、水揚げされたばかりの新鮮な魚を見れたりと、楽しい経験ができるでしょう。
海や魚が好きな方にはおすすめのバイトです。
船酔いや方言がきついことがある漁師のバイト
漁師の仕事は船に乗って水産物を獲ることです。
沖で作業を補助する程度なら問題ありませんが、船の上での仕事となると、注意しなければならないのが船酔いです。
水産高校出身で漁師のバイト経験をした男性に話を聞いてみました。
男性の口コミ:
自分含めてバイトが5人(男4人、女1人)いたのですが、自分以外は全員船酔いをしてしまい、船の端っこで吐いていました。「船酔いはきつい」と口を揃えて言ってました。
もし船に乗ったことがない場合は、バイトに応募する前に船に乗る経験をしておくと良いかもしれません。バイトに受かって、いざ船の上で仕事をしてみたら船酔いをした、なんて辛い思いはしたくないですよね。
働く場所によっては方言もあり、島や地方で働く方々の言葉を聞き取るのに苦労したという経験もあるようです。
男性の口コミ:
「ほおっておけ!」「なげておけ!」と指示された時は海へ放ることかと思いましたが、実際には「そこに置いておけ!」という意味でした。
新鮮で美味しい食事付きで楽できる漁師のバイト
漁師のバイトの特徴の1つが、食事付きの求人が多いことです。
食材の買い物をいちいちする必要がないうえ、食費がかからないのは嬉しいポイントです。
男性の口コミ:
漁師さんが作ってくれた味噌のごった煮が最高に美味しかった。使われてるのがマンボウのモツ煮で、魚とは思えないほどジューシー。
バイト先で美味しいご飯を食べれるのは、嬉しいですね。
さらに住み込みで3食付きなら、すごい楽でしょう!
漁師の勘が身につくかも
漁師は大自然を相手に仕事をします。天候によって獲れる魚の量や対応する作業が異なります。
男性の口コミ:
空気の湿り気で天候が読めるようになった。
バイトを含めて他の漁師さんたちと命懸けて船に乗り合わせるため、コミュニケーション能力も上がる。
漁の手伝いを通して漁師さんから直接話しを聞くことができるうえ、さまざまな地域の知識や水産業に関する感覚をつかむことができるかもしれません。
短期間の漁師のバイトでは完全に漁師のノウハウを得ることは難しいかもしれませんが、自然界での不思議だったり楽しいこと、不安定な天候でも行うきつい作業をやり遂げることなどが経験できます。
まずは漁師のバイトで水産業に関わり神秘的な海の世界や面白さを知ると、仕事に対してのやりがいや楽しいと感じることが増えるでしょう。
漁師への転職を考えている人にとっても、漁師の仕事を間近に見れる貴重な経験ができるバイトと言えるでしょう。
漁師のバイトの1日のシフトや時給・口コミは?
シフトや働く期間は、どの海産物のバイトなのかによって異なります。
早朝がメインの漁、夕方まで仕事がある漁、イカ漁のような深夜も作業がある漁もあります。漁師のバイトは時給や日給で雇われることが多く、数日間~数ヶ月単位のものまであり、募集期間はさまざまです。
住み込みの求人があるのもポイントですが、不規則なシフトの場合もあるため、規則正しい生活を送りたい方にはあまりおすすめできません。
漁師の仕事内容
漁師の仕事内容はどの時期にどの漁法で、何を収穫するのかによって異なります。漁師のバイトの場合は清掃業務に加え、漁師の補助的な役割がメインになります。網繰りや魚をすくう作業、魚の運搬作業などを手伝う場合が多いようです。
男性の口コミ:
バイトのときに使った定置網は、海の中へ仕掛ける大きな網なんだけど、なんでも入ってきちゃうんだよね。
例えば、
- サメ(商品を傷つける)
- シイラ(売れない)
- ウミガメ(売れない)
まずは商品を傷つけるサメとかを追い出すところからスタート。
天然記念物やワシントン条約で保護されてるウミガメを追い出して、そこからようやく魚を獲る。マダイとか活きてると高くなる魚は、タモ係がいてみんなが網を引っ張ってる中、タモ係は活けで高くなる魚を獲る。
一通り網の魚を取ったら港へ帰って、魚の種類や大きさごとで選別して終わり。
次に、具体的に漁の例をいくつか紹介します。
エビ・カニ漁
- かごの引き上げ作業
- 漁獲物の選別
- 次の投入に向けてカゴを幹綱に結びつける
- エサをセット
昆布漁
- 昆布を干し、夜露が付かないように夕方に回収(昆布に夜露がつくと品質が落ちて売り物にならない場合がある)
- 出荷に向けてエビやゴミを取り除く
- 昆布を束ねて、麻紐やビニール紐で縛る
- 箱詰め準備
- 昆布干しの場合は、浜や納屋でコンブが重ならないように広げて干したりする
ホタテ養殖
- ホタテの稚貝を海から上げて採取
- ロープに通した稚貝を海中にぶら下げる
マグロ漁
- エサを枝鉤につけて投入準備
- 釣り上げ
- 血抜き処理
- 冷凍
- 魚倉がいっぱいになったら帰港
漁師のバイトの1日の流れ
どこの漁場で・どんな方法で・何を狙うのかによって1日のシフトの流れが異なります。
男性の口コミ:
定置網の場合、朝から出港して漁場で魚を獲る。帰港したら吸い込み機と呼ばれるパイプで魚を吸い込み、選別コンベアの横で大きさや種類ごとに仕分けする。出荷したら終了。
商品にならなかった小さい魚などは甘煮などにし、漁師飯を堪能して業務終了!
船に乗って漁に出る場合は早朝から漁船に乗り込み出港し、魚を捕獲するための準備を行います。網を仕掛ける漁の場合、仕掛けている間は休憩できる場合もあるそうです。帰港した後は清掃など片付けを行います。
昆布漁の場合は作業によって働く時間が異なります。
昆布を干す作業は朝3時〜6時ごろの早朝に、回収する作業は14時〜16時の夕方ごろに行います。国産昆布の水揚げ量の約90%が北海道産とも言われるだけあり、北海道でのバイト求人が多くあります。
平均時給や相場はいくら?
漁師のバイトは他の飲食業などの求人数に比べると、とてもレアです。
漁の種類によって金額は異なりますが時給にして大体1,000円以上です。日給にして1万円ほどが相場でしょう。
気を付ける点としては、悪天候の場合です。
悪天候の場合は休みになる求人もありますが、稼げるお金が減るかもしれません。
悪天候などで漁がお休みになった日は加工場などで作業を手伝うという求人も見受けられました。
男性の口コミ:
現役漁師のTwitterやInstagramで同一漁法の情報を集めるといいでしょう。
漁の種類によっては、航海手当・深夜手当・超過勤務手当に該当する場合があります。
お休みなどシフト関連や不安な点がある方は、面接のときに確認しておくと良いでしょう。
まとめ
- バイトの場合は資格や免許は必要なく、学生でも挑戦できる
- 住み込みで3食付く求人もある
- シフトは早朝からもあれば深夜スタートもある
- 時給相場は大体1,000円以上
漁師のバイトの評判として「船酔いがきつい」「地方の方言の理解をするのが大変」という口コミが多くありますが、地場の新鮮な水産物が楽しめて特別な景色を見ることができる、評判は悪くないバイトです。
船での漁は力仕事で女性にはきついかもしれませんが、未経験者歓迎・若者積極採用中・学歴不問という求人内容や、船の上ではなく浜や陸で行う昆布などの作業補助バイトの求人もあります。
日本の食文化を支えている職業の漁師さん。
漁師に興味がある方、海や魚、自然の仕組みに興味がある方、普段の生活では体験できないようなバイトに挑戦してみたい方は、ぜひ応募してみましょう!