DTPオペレーターになるには? 向いている人は?資格やスキルも解説

DTPオペレーターになるには? 向いている人は?資格やスキルも解説

「DTPオペレーターに興味はあるけど、どんな仕事かよくわからない…」
「DTPオペレーターとデザイナーはなにが違うの?」
そんな疑問を持った方向けにDTPオペレーターの業務内容、この仕事に向いている人、必要なスキルなど気になる点をご紹介します。

DTPオペレーターの業務内容

DTPオペレーターとは、印刷物を印刷するための版下となるデータを作成する人のことです。デザイナーや営業等からの指示と意図を理解し、印刷する際に不備のない正確なデータを作成するスキルが求められます。デザイナーとは違い、基本的には自分でデザインをすることはありませんが、所属する企業によってはデザイン制作も担当したりと業務範囲はさまざまです。

DTPオペレーターの主な作業

  1. フォーマットの作成
  2. 原稿テキストや画像データの流し込み
  3. 文字詰めや行間ルール等、制作物ごとのDTPルールに従ってレイアウトの調整・修正

デザイナーとの違いは?

デザイナーが印刷物のデザインをするのに対し、DTPオペレーターは原案となるデザインを必要に応じて印刷・出力用のデータに作り変える作業をします。それぞれ使用しているソフトは同じでも、求められるスキルや知識が異なります。

DTPオペレーターとデザイナーの大きな違いとしてはデザイン作業があるかどうかの点が挙げられます。ただし企業によっては両職種で担当する業務の境界線がはっきりしていない場合もあるので、自分の希望する業務範囲がどこなのかを認識したうえで求人募集要項をしっかりと確認することが肝心です。

DTPオペレーターデザイナー
使用ソフトIllustrator、Photoshop、InDesignほか関連ソフトIllustrator、Photoshopほか関連ソフト
業務内容原案のデザインをもとに印刷用にデータを加工元となるレイアウトやデザインデータを作成

※所属する企業によって使用ソフト、業務内容は変わります。

DTPオペレーターに向いている人はこんな人

DTPオペレーターに向いている人はこんな人

コツコツとした単純作業が苦にならない人

DTPオペレーターになるのに資格は必要ありません。
未経験でもDTPオペレーターとして採用される可能性はありますが、少なくともIllustrator・Photoshopのグラフィックデザインソフトが使用できることは必須条件といえます。

平均年収は300~400万ほどで、クリエイティブ職種の中ではそれほど高くありません。学歴や専門的なスキルをそれほど重視されない傾向にあるので、未経験からでもキャリアをスタートさせやすい点が魅力です。

大変な点としては、納期に合わせた業務スケジュールになるため繁忙期には短期間で膨大な仕事量、残業をこなす必要が出てきます。そういった場合は体力面、精神面ともに厳しく感じられるかもしれません。

DTPオペレーターにおすすめのスキル・資格

DTPオペレーターにおすすめのスキル・資格

前述したとおりDTPオペレーターになるのに資格は必要ありませんが、以下のグラフィックデザインソフトスキルや資格を取得することで、DTP関連の仕事で求められる知識や技術を持っていることをアピールできます。

グラフィックデザインソフトスキルについて

  • Illustrator
  • Photoshop
  • InDesign

Illustrator
ロゴやアイコンなど、線や図形を組み合わせたイラストの作成に最適なグラフィックデザインソフトです。

Photoshop
写真や画像の色調整・合成・加工をするグラフィックデザインソフトです。

InDesign
書籍などページ数の多いものを作成するためにレイアウトを行うソフトです。現在は電子書籍の作成も行えるようになっています。

上記ソフトを扱う技術は独学のほか書籍やスクール、専門学校等で身に着けることができます。ある程度技術を学んだあとは各種ソフトで作成した作品データを自身のポートフォリオとしてまとめておくのがおすすめです。

資格について

  • DTP検定
  • アドビ認定プロフェッショナル

DTP検定
DTPクリエイターとしての能力を評価する検定です。企画・編集職や広報職向けのDTPディレクションコースと営業職や事務職向けのDTPビジネスコースの2つに分かれています。印刷物制作に関して即戦力となりうる能力を身につけるのに最適です。

アドビ認定プロフェッショナル
IllustratorやPhotoshopをはじめとする、アドビの各種アプリケーションを活用するスキルがあることを証明する資格です。資格はアプリケーションごとに認定されます。

まとめ

まとめ

ここまでいかがだったでしょうか?近年はWebが主流になり紙媒体による広告が減少傾向にあります。DTPオペレーター自体の需要が低下しているとはいえ、記事内で触れたデザインソフトスキルや折衝力はグラフィックやWebの分野でも重宝されます。

デザイナーとしての実務経験がなくてもIllustrator、Photoshopのようなグラフィックデザインソフトがある程度以上使用できればDTP関連の職に就ける可能性は十分にありますので、未経験からデザイナー職を目指している方にはおすすめの職業です。
DTPオペレーターについて、すこしでも具体的なイメージをお伝えできていたら幸いです!