仕事で毎日PCを使用している人が多いと思いますが「キッティング作業」を行った経験があるという方は少ないのではないでしょうか?
このサイトではアルバイトの求人サイトなどで見かける「PCのキッティングバイト」についてその仕事内容・必要なスキル・向き不向きなどを経験者の口コミと合わせて紹介していきます。
作業がつらい?PCキッティング作業とは
PCキッティング作業は通常PCを購入した会社などに出向して、クライアントの希望の状態に
パソコンを設置・セットアップするのが主な仕事です。
では会社がキッティングを必要とするときはどんな時でしょうか?
キッティング作業が必要となる時
- 新入社員の入社時
- OSのアップグレードにともなうPCの替や買い替えがある時
- 新規オフィスの開設時
ここで会社に設置するPCの台数を考えてみましょう。つまり何十何百台ものPCのキッティング
を行うわけですから膨大な作業量となるわけです。
しかも納期もあるため効率よく黙々と作業を進めていく必要があります。
ここまでの話だけですとキッティング作業がとても難しく大変そうに思えてきます。
では次に実際のキッティング業務の流れを確認してみましょう!
パソコンを使える状態にするキッティング作業
PCキッティング作業とは、パソコンやタブレットなどの情報機器を新規購入したり
買い替え・交換したときにエンドユーザーがすぐに使える状態にセットアップする作業です。
実際のキッティング作業の流れについてはこんな感じです。
これがキッティング作業だ!
キッティングの仕事内容は、PCを購入した会社などに行って設置するだけではありません!
下記に主な作業内容をピックアップしました!
- キッティング作業内容
- パソコンの搬入・開封
- マウス・キーボード・モニターなど周辺機器の配線と接続
- OS(Windows)のインストールと初期設定
- OSを最新状態にアップデート(Windows Update)
- プリンターや周辺機器などのドライバーソフトのインストールと設定
- セキュリティソフト・アプリケーションソフトのインストール
- アカウントの設定
- 設定項目と動作確認
- パソコンの管理シールを作成し貼り付ける
- 管理台帳へパソコンの情報を記入(IPアドレスやPC名など)
購入したパソコンですぐに業務を始められる環境を構築することが主なキッティングの作業内容ですが上記以外にも貸し出し用PCのキッティングという場合もあります。
返却されたパソコンは次に貸し出しまでに初期化作業が必要となるため初期化して再度キッティング作業を行います。
キッティングは会社内のスタッフがキッティング作業を行う場合もありますが、大量の作業と時間を要するため、外部の業者にアウトソーシング(業務委託)することが多いようです。
きつい?つらい?キッティング作業の現実
実際の作業の流れを見てみると難しそうに感じるキッティング作業ですが、業務で使うため、詳細なマニュアルが用意されています。
そのため、実際に業務してみると予想していたよりはきついと感じない場合がほとんどです。
口コミや経験者の話からも「難しくなかった!」「1回教えてもらえたら一人でもできた!」という声が多く逆に難しかったという声はほとんどありませんでした。
PCにまったく触ったことがなく「キーボード操作やマウス操作が苦手」「アプリケーションソフトって何ですか?」という人には最初は難しく感じてしまうようですが、日ごろからPCに触れる機会がある人であれば、問題なくこなせる作業のようです。
体力面では搬入時に重いものを運ぶことはありますが、基本的には座り作業なので体力的なキツさも無いようです。
ただし「正確にマニュアルの通りに作業する」ことが大前提のため「自分なりに効率よく作業を行いたい」というような、個性を出して働きたい希望がある人には不向きであるといえます。
ではなぜキッティング作業がきつい・つらいといわれるのでしょうか?
口コミなどを調査してみた結果、作業内容というよりは、膨大な台数のセッティングを手作業で行うことがきつい・つらいという内容でした。
設定項目にもよりますが一台のパソコンを手作業でキッティングを行う場合半日ほどかかります。
複数台を並べて同時進行でキッティング作業をすることも技術的には可能ですが、作業を行う前の準備と合わせて特別なテクニック・スキル・経験の習得が必要です。
実は好待遇?キッティングバイト
きついという噂のあるキッティングバイトですが、求人サイトなどをみていると一般的なアルバイトと比べて時給などは高めに設定されています。
PCキッティングのバイトは接客や営業もないですし、体力的にきついことも少なく冷暖房完備のオフィスの中で座り仕事の割には高時給です。
そのため一般的なアルバイトと比べると好待遇といえるでしょう。
キッティングバイトの時給
東京都内でキッティングのバイトの時給は平均で約1,200円~1,500円程度です。経験者でネットワーク接続やサーバー設定、質問やトラブルの対応も含めてサポートデスクのような対応ができる人はキッティングのバイトとして好待遇になるようで、時給は2,000円ぐらいまでアップします。日給で13,000円~15,000円 作業が終わり次第終了(実働5時間ほど)という求人もありました。
ただし、短期バイトや日払い仕事が多いので、安定した給与を希望する場合は、経験と知識を積んで常勤で勤務できるよう、対応できる作業を増やしていく必要があります。
総合的に判断するとPCキッティングのバイトは一般的なアルバイトよりは悪くない時給のため、PCの操作が好きな人、一人でコツコツ作業する事が好きな人には向いている良いバイトであると言えるでしょう。
未経験でも大丈夫?キッティングバイト
キッティングのバイトは「未経験も歓迎」としている募集も少なくありません。経験者が優遇されやすい傾向はありますがマニュアル通りに行えば誰でもできるキッティング作業もあるため、興味がある人にはチャレンジしやすい業種と言えます。特にタブレットやスマートフォンのキッティングはPCより作業が少なく普段から使い慣れている人も多いため、未経験者でも始めやすい傾向が
あります。
キッティングバイトに向いている人
黙々と単調で細かい作業が好きな人
黙々と単調な作業を行うのが好きな人には向いているでしょう
デスクワークを好む人
もくもくと机に座って作業を行うキッティングバイトはデスクワークを好む人に適しています。
パソコンやIT機器を触ったり操作することが好きな人
パソコンやタブレット、スマートフォン等の情報機器を購入した人がすぐに使えるように初期設定したりアプリをインストールするキッティングバイトはパソコンやIT機器を触るのが好きな人にはぴったりです。
キッティングバイトに向いてない人
キッティング作業は未経験の人でもマニュアルがあるため業務自体は行うことができます。
ただし、PCのキッティング作業は一度作業の流れを覚えてしまえばあとは黙々と同じ作業を繰り返し行うため忍耐を要する仕事とも言えます。
また、ミスが許されないため、細かい作業をマニュアルの通りに黙々と作業していく精神力も必要となります。
たとえば自分なりにより効率の良い作業方法を見つけてそのやり方で作業をするということができません。
そのため自分で考え工夫して仕事を行いたいという人には逆にきつい仕事といえるでしょう。
また、パソコンの操作はどうしても必要となってくるため、マウスの操作ができない、キーボード入力ができない、パソコンだけでなく家電などのマニュアル全般を読むのが苦手という人には向いてないといえるでしょう。
キッティングバイトに資格やスキルは必要?
キッティングの作業は未経験者でも行えますが、仕事に求められるスキルや資格は求人している企業によって異なります。マニュアルを読むことができて、ソフトのインストールや起動などの基本的なパソコン操作の知識があれば未経験者でも歓迎して採用してくれるバイト求人も多いようですが基本的なパソコン操作のスキルや知識は持っていたほうがより採用されやすいといえます。
あると優遇されるスキル
- パソコンの基本操作
- ネットワーク(Wi-Fi接続や社内LAN)の基本知識
- ワードやエクセル、パワーポイントなどの基本的な操作
キッティングバイトに特に資格は必要ないですが「ITパスポート」などの初級資格やマイクロソフトが公式に発表しているWord、Excelなどのマイクロソフト・オフィス製品の利用スキルを客観的に証明することのできるMOS(マイクロソフト・オフィス・スペシャリスト)の資格などを取得していると評価も高くなります。
まとめ
キッティングのバイトはきついのか?というテーマについて検証・調査してきましたがキッティングのバイト自体は未経験者でも始めやすく体力的にも楽な業務といえるのではないでしょうか?
また、ITの基礎知識を広く身に着けることができるのでキャリアアップしたい人やPCやIT機器の操作が好きな人にはかなりお勧めのバイトといえるでしょう。
不安がある方はまずは短期アルバイトに応募してキッティングの仕事内容を
経験してみるのもおすすめです。