【理系学生向け】研究室や研究補助のバイトってどんな仕事?徹底調査してみた

研究者の話し合い

理系学生の大学生活は文系学生とは違い、講義や研究が多く時間が無い!
専攻研究、実験、準備に追われてバイトができない!そんな理系学生も多いでしょう。
研究室や研究補助のバイトはそんな理系学生にお勧めです。
今回は理系学生向けに「研究室や研究補助」のバイトをご紹介します。

研究室・研究補助バイトの仕事内容とは

研究室や研究補助バイトは、大学や企業の研究室で助手として研究活動、実験作業や事務雑用作業などを担当します。研究室によって求められる仕事が変わります。内容を確認して自分にあった研究室や研究補助バイトを選びましょう。

実験の準備・片付け

取り扱いに注意が必要な試料、器具、機械を使用します。実験前、実験後、または実験中でも繰り返し以下のような作業が発生します。(一例です)

  • 実験器具の洗浄実験で使ったビーカーなどのガラス製品やプラスチック器具などを洗浄して乾かすお仕事です。
  • 簡単な水溶液の作成「バッファー(緩衝液)」と呼ばれるものや、菌などを増やすための「培地」をつくる作業です。試薬を計量したり、水をメスシリンダーで測ったりします。
  • 器具の滅菌・乾燥使用後の器具類を専用の機械で、高温高圧で滅菌して乾燥させてたりする仕事です。

計測及びデータ入力編集作業

実験に際して、事実を漏らさず記録するため、実験ノートに必要な項目を計測記録していきます。データの入力、必要な加工編集作業を行います。

授業の準備や課題・レポートなどのチェック

大学の研究室では教授の授業の準備、課題・レポートなどを代わりにチェックします。学生の数によっては膨大な作業が発生します。

研究室運営の事務・雑用作業

雑用
研究室内の物品・備品管理、来客対応、事務処理一般など雑用担当です。研究室には研究資料が大量に保管されています。常にアップデートされているため、その管理も効率的に間違わず行わなくてはなりません。データの管理も同様です。また、実験などによっては取り扱いに注意が必要な試料などが数多くあります。品質を保つために温度管理が必要であったり、品質保証期限の管理、廃棄時の処理など注意すべき点が多くあります。

また、研究室運営上の記録作成、予算管理などの事務処理、対外的に来客・電話などへの対応もあります。研究室により違いますが、教授をサポートする立場ですから思わぬ仕事を振られることもあるでしょう。

研究室・研究補助のバイトの探し方や待遇は?

大学構内の掲示板

大学構内の掲示板で大学内の研究室でのバイト求人で応募しましょう。または教諭に直接相談しましょう。時間は授業に影響が出ない範囲内でバイトができるように考慮されることが多いでしょう。報酬は正直安いです。時給最低賃金~といったところになってしまいます。研究室によっては知識技術が必要となり対価として高収入につながることもあります。

企業(派遣)・・・ネットの求人サイト、企業のHPの求人

理系学生にとっては勤務時間や知識・経験の面で選択することは難しいと思われます。ただし報酬、経験といった部分では得られるものは大きいです。

研究室・研究補助バイトのメリット・デメリット

理系学生のバイトとなると大学構内での応募がメインとなるため、ここでは主に所属大学の研究室や研究補助バイトのメリット・デメリットをご紹介します。

メリット

学業とバイトを両立しやすい

学生であることが前提なので学業への影響は最低限で済みます。授業時間のコマ割りが前提で調整できることも多くシフトが組みやすいです。また、所属する研究室によってはバイト禁止もありますが、同研究室内であれば問題ないケースも有り、勉強とバイトを両立できる可能性があります。また、後輩の指導などを通して繰り返し学ぶことで自分の復習としても役立たせることができます。

研究者の世界に早くから触れられる

教授の傍で働くことにより、自分の将来に繋がる研究を先取りして体感することができます。また、研究チームでの役割、立ち回りなど大学を卒業した後に向けて実際の仕事を進めるうえで貴重な経験となります。

学会、イベントへの参加

研究室として学会やイベントに関わる機会があります。人脈を作ることもできます。研究発表などを行う機会も得ることができ、発表の進め方、必要な技術など、自分自身の成長に繋がることも多く得られるでしょう。

高収入につながる場合もある

高度な知識技術が必要な場合は高収入につながる場合もあります。

デメリット

人間関係

教授や先輩などとの人間関係で問題が発生すると、研究室内で追い込まれ、進路にも影響を及ぼす可能性があります。関係自体は良好でも厳しい教授の下でペースが合わず消耗してしまうこともあります。

勉強についていけない

勉強量が多く、学業と研究室との両立が厳しくなることがあります。教授によっては仕事量が多く、サービス残業も多い中で体力的にも精神的にも続けられなくなることもあります。

まとめ

大学生

理系学生にとって忙しい合間にバイトを組み入れていくのは大変です。研究室での研究補助の仕事は実験などに限らず、細かい雑用まで様々な仕事があります。大学での勉強に役立つだけではなく、将来の自分の研究課題についても深く考える機会を得られるまたとないチャンスです。積極的に探して挑戦してみましょう。