中卒でバイトを探しているけど、どんなバイトがいいのか分からない、そもそも中卒で受かるのか不安…そんな方もいるのではないでしょうか?
この記事では、そんな方におすすめのバイトや選び方のポイント、時給についてや面接でのコツなど、中卒の方が安心してバイトを始められる内容をご紹介します!
中卒とは?
中卒とは、義務教育である小中学校を卒業したあと、進学をしていない人を指します。中学校卒業後に就職をされた方や高校進学後に中退した方も含まれます。
中卒はアルバイトに受かるの?
中卒でもバイトに受かるのか、学歴で足切りされてしまうのではないか…そんな不安を持っている方も多いのではないでしょうか?
結論からいうと、中卒でもバイトは受かります!
バイトの採用では、学歴よりも
- 意欲
- 長期で働けるか
- シフトに入れる数
などが重要視される傾向のため、中卒が理由で落ちるということはないと言えます。
ただし、『労働基準法 第56条(最低年齢)』では働ける年齢が定められています。「15歳になって最初の3月31日を終えるとバイトができる」となっており、卒業式を終えてすぐはバイトができず、15歳の4月1日になるまで待つ必要がありますので注意しましょう。
参照:e-gov法令検索『労働基準法 第56条(最低年齢)』のページ
中卒におすすめのアルバイトの選び方
中卒がアルバイトを選ぶ際に意識したいことを3つご紹介します。
選び方1.マニュアルや研修がしっかりしているところ
中卒で働くこと自体が初めての方は、全国展開のチェーン店など、業務マニュアルや研修制度が充実したバイト先を探すのがおすすめです。
敬語の使い方やビジネスマナーなど、社会で役立つ基礎的なスキルを身に付けることができ、後々の就活でプラスになります。
選び方2.危険そうなアルバイトは避ける
たとえ高収入のバイトでも、ケガなどの危険性が高い、詳しい仕事内容がよく分からないなどの怪しいバイトは避けましょう。
バイトによってはケガや命の危険だけでなく、気が付かないうちに犯罪に巻き込まれてしまったりするリスクがあります。
その求人は本当に安全かをきちんと見極め、バイト先を選びましょう。
選び方4.早めの正社員就活
バイトに受かったら、将来的に正社員で働くことを見据えた働き方を意識しましょう。就職活動に有利になるよう、バイトでスキルを磨いたり資格を取得したりすることをおすすめします。
というのも、中卒でバイト歴が長いほど就職がしにくくなってしまうためです。
厚生労働省のデータによる「フリーター期間別の就職率」は以下の通りです。
6ヶ月以内: | 64% |
---|---|
7ヶ月~1年: | 58.3% |
1年~2年: | 52.2% |
2年~3年: | 58.9% |
3年以上: | 48.9% |
参照:厚生労働省「正社員?フリーター?何が違うの?〜将来の進路について悩んでいる方へ~」のページ
このように、フリーター期間が長くなるほど、正社員への就職率が低くなる傾向にあります。また正社員とフリーターでは、生涯賃金にも大きな差が生まれます。
バイト中から、できる限り早めに就職活動を始められるようにしておきましょう。
中卒におすすめアルバイト11選!
ここでは、学歴不問や未経験者歓迎が多く、中卒でも挑戦しやすいおすすめのアルバイトをご紹介します!
1.ファミレスのバイト
ホールはお客様のご案内やオーダーを取ったり、料理や配膳や片付け、レジを担当する仕事です。キッチンは調理や盛り付け、皿洗いなどを担当します。
営業時間が長いため自分の都合に合わせてシフトに入りやすく、未経験からスタートできるため始めやすいバイトと言えます。
2.ファーストフード店のバイト
フードやドリンクの製造、レジ、清掃などが主な業務です。求人数や店舗数が多く学歴不問のため、中卒でも始めやすいバイトです。
働いている人には、学生やフリーター、主婦、シニア、外国人など様々な属性の人がいるため、幅広い出会いがあるでしょう。
3.カフェ・喫茶店のバイト
お客様からオーダーを取ったり、フードやドリンクの製造、レジや清掃などが主な業務です。内装などにこだわりを持つお店が多く、おしゃれな空間で働けるのが魅力。
チェーン店ではマニュアルも充実しています。また、接客が好きな方に向いています。
4.コンビニのバイト
中卒でも働けると人気の仕事です。レジや品出し、宅急便やチケットの手配、商品の発注など様々な業務をこなすため、やりがいも大きいです。
シフト制で自分の生活リズムに合わせられ、早朝など時給が高い時間帯に働くことも可能です。掛け持ちもしやすく、短期間でスキルアップできるバイトです。
5.ドラッグストアのバイト
レジや品出し、清掃などが主な業務です。食料品や日用品など幅広く商品を扱うところが多いですが、清潔な職場で安心感があります。
薬の説明は薬剤師や登録販売者が担当するため、慣れれば難しくない業務です。
6.ガソリンスタンドのバイト
給油や清掃、窓拭き、洗車などが主な業務です。チームワークが求められるため、分からないことも質問しやすく、中卒で初めてのバイトでも比較的取り組みやすいです。体を使った作業もあるため体力に自信のある人にもおすすめです。
7.倉庫内作業のバイト
倉庫などで、荷物の検品や仕分け、梱包などを行います。単純なマニュアル作業が多く未経験でも始めやすいうえ、学歴不問の求人も多いです。
人と話す機会が少ないため、黙々と働きたい人でも取り組みやすいバイトです。技術や経験を積み、将来的には正社員雇用の道が開ける可能性もあります。
8.引っ越しのバイト
引っ越しのための荷物の運搬や梱包を行います。普通免許を必要としない場合もあるため、中卒からでも働けます。
手際よく作業を進めるためにチームワークを重視します。また力仕事のため時給が高い傾向にあり、稼ぎたい人や体力に自信のある人におすすめです。
9.警備員のバイト
ビルや施設の巡回警備だけでなく、イベント会場での警備など様々な業務があります。
業務を通じて責任感や注意力を養うことができます。
学歴不問のものが多く、警備業務に必要な資格の取得支援が会社側で行われることがあるので、中卒で資格がなくても応募することができます。
10.介護補助のバイト
介護施設利用者の身の回りのサポートが主な業務です。社会貢献度が高くやりがいも大きい仕事です。
資格がなくても研修やサポート体制が整っているため、介護の資格を取得し将来的にキャリアアップが目指せます。
11.コールセンターのバイト
顧客からの問い合わせの電話に対応するのが主な業務です。マニュアルが整備されており、学歴よりコミュニケーション能力を重視するため、中卒でもチャレンジしやすい仕事です。
基本的に座り仕事で、体力に自信のない人にもおすすめです。
中卒でのアルバイトの時給って?
厚生労働省の「地域別最低賃金の全国一覧」によれば、令和6年10月時点の最低賃金の全国加重平均額は1,055円です。最低賃金に関しては学歴によって左右されることはなく、中卒でも時給は地域別最低賃金を下回っていません。
しかし中には、高卒や大卒と比べて中卒の時給が低く設定されているバイトも存在するようです。「一般教養や学力に差がある」と思われやすいということが理由として考えられます。
時給を上げるためには、意欲を見せたり、早く仕事を覚えるなど、少しでも早く一人前になることを目指し、経験を積み成長したタイミングで時給の交渉をするなどの方法も一つの手でしょう。
参照:厚生労働省「地域別最低賃金の全国一覧 令和6年度地域別最低賃金改定状況」
中卒で面接に受かるためのコツ
中卒でバイトを受ける方で、特に不安なのは面接という人も多いはず。ここでは中卒でも面接に受かるためのポイントをご紹介します!
ポイント1.清潔感のある身だしなみ
応募先から指定の服装がある場合は指示に従い、指定がない場合でも派手な服装はNG。アクセサリーもなるべく身に着けないのが無難です。
服のシワや髪型、靴などにも気を配り、清潔感のあるコーディネートを心がけましょう。
ポイント2.正しい言葉遣い
面接では、正しい敬語を話せるようにしましょう。話し方は「です・ます」口調で、一人称は「私」です。曖昧な返事は印象が悪くなるので、はきはきとした話し方を心がけましょう。
ポイント3.事前に質問への返答を準備しておく
バイトの面接できかれる質問は基本的に似ていることが多いので、事前に準備しておけば本番で焦らずに済みます。よくある質問は以下の通りです。
- 志望理由
- 自己PR
- どの程度シフトに入れるか
- 働ける時間や曜日
- ほかのバイトの経験
中卒の場合は、進学や就職ではなくバイトとして働くことを決めた理由を話せるようにしておきましょう。また、やる気もしっかりとアピールすることで、中卒でも採用される可能性が高まります。
中卒でアルバイトに受からない…その原因は?
応募してもなかなか受からない…その場合の原因について、以下の理由が考えられるかもしれません。
原因1.中卒を雇ったことがない
一般的には、働く人は高校生以上が主流ですので、単純に「中卒を雇ったことがない」という職場が多いということが挙げられます。
中卒はまだ10代半ば。「こんな若い子を雇って、何か起きた時に責任を問われないか」「若い子にどうやって仕事を教えればよいのか」と、採用に慎重になるケースがあるようです。
原因2.事情を分かってもらえない
“中卒で働く方にはやむを得ない事情がある方もいると思いますが、その事情を分かってもらえず、「高校へ行きたくないだけでは?」「遊ぶお金が欲しいだけなのでは?」と偏見を持たれてしまう場合があります。
面接に慣れていないとうまく事情を説明できず、そのまま不採用になってしまう場合があります。
原因3.十分に選考対策ができていない
学歴に関わらず、しっかりと選考対策ができていなければバイトに落ちてしまう可能性があります。何回も落ちてしまう場合は次の内容に心当たりがないか確認しましょう。
- 履歴書の書き方に不備がある
- 企業研究が不十分で説得力のある志望理由を書けていない
- 自己分析が不十分で自己PRがうまく話せない
その他の対策として、多数の求人に同時に応募している場合は、2~3社程度に絞って、1社の準備に十分に時間を掛けバイトを受けることをおすすめします。
まとめ
中卒でもアルバイトで働くことは十分できます。学歴よりも人柄や意欲が重視される職場も非常に多く、その職場であればやる気次第で中卒の方でも十分活躍することが可能でしょう。その中で将来的なことを考えれば、できる限り早めに正社員として就職することを目指し、スキルや経験を積んでいくことをおすすめします。
自分に合った仕事をしっかりと選び、労働条件の確認や面接のコツをおさえ正しく対策をし、安心してアルバイトを始めましょう!