海外に滞在しながら旅行や現地での就労ができるワーホリ。現地での生活を体験できるとても魅力的な制度です。
今回はワーホリをする際の仕事の探し方や、おすすめの国などを解説。実際に仕事をする際に必要となるスキルや、人気の職種などについても紹介します。
ワーホリに必要なスキルとは?
約1年という長いワーホリ生活で、必要最低限身に着けておいた方が良いスキルは次の3つ。
- コミュニケーション力
- 計画性
- 英語力
期間の決められたワーホリ生活で、失敗しないよう必要なスキルを身に着けておくことは大事です。
コミュニケーション力
アルバイト先の同僚や語学学校の仲間など、現地ではさまざまな人とコミュニケーションをとる機会があります。
生まれ育った環境が違うと価値観の相違やトラブルに発展しやすいですが、そうならないように異文化コミュニケーション力が必要とされます。
相手の文化を尊重し、お互い理解し合える関係性を築きましょう。
計画性
期間が限られたワーホリ生活では、数か月先の具体的なスケジュールを考えておく必要があります。
仕事が決まるまでどうするか、雇用期間が終了した後はどうするか、帰国後の生活について・・など、常に先のことを考えられるスキルがあれば、後悔のないワーホリ生活が送れます。
出発前から情報収集を行うようにすることが大事です。
英語力
海外で生活するうえで、英語力は必要不可欠なスキルとなります。仕事をしながら現地で語学学校に通うこともできますが、出発前から英語学習をしておくと良いでしょう。
出発前にできるおすすめの英語学習方法は、
- オンライン英会話
- TOEIC受験
- 英語動画サイト視聴
など。スピーキングとリスニングを中心に、日頃から英語に慣れることが大事です。
仕事の探し方
ワーホリでの仕事の探し方は、大まかに分けて2種類あります。
日本でも一般的な求人サイトで探す方法と、知り合いから紹介してもらう方法です。
詳しく解説するので、自分に合った探し方で求人を見つけてください。
求人サイト
渡航先にもよりますが、日本語で検索できるサイトや、英語で探すローカル求人サイトなどがあります。
たくさんの人が応募できるため、競争率が高いというデメリットもありますが、最寄り駅や英語レベルなど条件で検索できるので、自分に合った求人を探せる一般的な方法となります。
知り合いの紹介
知り合いから仕事を紹介してもらう場合は、雇用主も働く側も信頼性があって安心です。
知り合いが既に働いたことがあったり、現在働いている場所であれば、職場の雰囲気や給料なども事前に教えてもらうことができます。
なかには紹介のみで採用している職場もあるので、思わぬ好条件の仕事に巡り合えるかもしれません。
履歴書を送る
現地で応募してみたい仕事が見つかったら、まずは英文履歴書を送ってみましょう。
日本と同じように志望動機や学歴、職歴などの記載が必要となりますが、生年月日や性別などは一般的に書く必要はありません。
また、自分の熱意を伝えるカバーレターも同封すると良い印象を与えられるかもしれません。
ワーホリ初心者におすすめの国
現在、日本がワーホリ協定を結んでいる国は、世界29ヵ国。
治安の良さや国民性、物価の高さなど、その国によって生活環境は大きく変わります。
自分のライフスタイルに合った渡航先選びが大事です。
アジアやオセアニア、ヨーロッパなどさまざまな国と協定を結んでいますが、そのなかでも初めてのワーホリに挑戦しやすい国を紹介します。
オーストラリア
ワーホリの王道とも言われるオーストラリアは、1年を通して気候が安定していて、比較的治安も良く住みやすい国です。
国土面積が広く自然豊かなので、農場系のバイトも見つけやすく、農場アルバイトに興味のある方にもおすすめです。
エアーズロックやオペラハウスなど名所も多く、観光も楽しめます。
カナダ
日本人観光客にも人気のカナダ。
バンクーバーやトロントなど有名な観光地が多く、ウィンタースポーツも盛んな国です。
また、カナダの中でもモントリオールはフランス語圏なので、英語だけでなくフランス語を学びたい方にもおすすめの渡航先です。
アメリカに近く、旅行しやすいというメリットもあります。
イギリス
イギリスでは条件なしに2年間の滞在が可能なため、時間をかけて英語を学ぶことができ、現地の生活を楽しむことができます。
首都のロンドンや大学のあるケンブリッジ、オックスフォードなど人気の都市がたくさんあるのも魅力の一つです。
ドイツやフランスなど、近隣のヨーロッパ諸国へ気軽に旅行できるというメリットもあります。
ワーホリの主な職種は?
ワーホリで応募できる職種は、事務系よりも肉体労働系の求人が多いです。
接客業なら飲食系、現地の農場で働けるピッキングや酪農などの仕事もあるので詳しく解説します。
レストランやカフェなどの飲食系
一番メジャーなのがレストランやカフェなどのアルバイト。レストランならウェイターや皿洗い、カフェならバリスタなどがあります。
接客業として経験が積めるほか、英語力の向上も期待できるので人気の職種です。
勤務先として、日本人がオーナーをしているジャパニーズレストランや、現地の外国人が経営するカフェなどがあります。
果物等のピッキング
野菜や果物をメインに、収穫作業を行う仕事をピッキングと言います。
屋外での作業が多く、肉体労働のため、体力に自信のある方におすすめの仕事です。
ピッキングの仕事を希望する場合、農場の数が多い国を選ぶのが良いでしょう。
酪農牧場
現地の牧場に住み込み、お金をもらいながら牛や馬、羊などの世話をします。
こちらも体力勝負ですが、動物や自然が好きな人にはぴったりの仕事ですね。
特に牧草や牧場の多いニュージーランドなどは求人を見つけやすいかもしれません。
ワーホリにかかる費用の目安
ワーホリにかかる費用の内訳は、大きく分けて次の4つ。
- ビザ申請料金
- 海外留学保険
- 航空チケット代
- 資金証明
全部で大体80万円ほど必要とされています。
また、宿泊費や生活費、語学学校に通う場合は学費など、別途費用がかかるため、総額約150~200万円ほどが相場となります。
現地で予期せぬ出費があるかもしれないので、少し余分にお金を用意した方が安心ですね。
何歳で行くのがベスト?タイミングについて
ワーホリには年齢制限があり、一般的には18歳以上30歳以下までが応募可能となっています。
現在30歳の人も、31歳の誕生日を迎えるまではビザ申請ができるため、諦めることはありません。
ワーホリは海外で働く経験にはなりますが、あくまでアルバイト形式のため、大学在学中に休学して行ったり、ある程度社会人経験を積んでから休暇をとって挑戦する方が無難です。
ワーホリに行く際の注意点
ワーホリは、海外でアルバイトをしながら生活できる貴重な制度です。
しかし、
「海外に移住したい」
「海外で就職したい」
という理由でワーホリを活用しようとするのは危険です。
海外で就職するには就労ビザが必要となり、ワーホリで発行されるワーキングホリデービザとは全く別物だからです。
ワーホリは期間が1~2年と決められているため、同じ雇用主に正社員として雇われる可能性はかなり低く、就労ビザへ切り替えることは難しいのが現実です。
そのため、移住や就職が目的なら別の方法を選びましょう。
まとめ
今回は、ワーホリで仕事を探す際に失敗しない仕事の選び方や、仕事の種類などについて解説しました。記事の内容を簡単にまとめると、
- ワーホリにはコミュニケーション力や英語力、計画性などのスキルが必要
- 仕事はレストランや農業系が多い
- 仕事の探し方は求人サイトや知り合いの紹介などがある
ということでした。
海外で働きながら生活するのは大変な面もありますが、一生に一度の貴重な経験だと思いませんか。
ぜひ行きたい国を見つけて挑戦してみてください。