「テレアポとは？」キツいイメージのあるテレアポですが、その仕事内容と給料面、職場の雰囲気などについて解説！
未経験者でも始めやすいポイント、向いている人、向いていない人について。必要なスキルや知識、求人の探し方などを詳しくお伝えしていきます。
「テレアポ」はコールセンターの仕事
電話を通じてお客様への対応を行う専門窓口のことを「コールセンター」と呼びます。
コールセンターの仕事は、商品やサービスへのお客様からの問い合わせや申し込みに対応したり、商品の紹介やアンケート調査を実地したりと内容はさまざまです。ときにはクレーム対応を任されることもあります。
顧客や、取引先に向けて電話でアプローチすることもコールセンターの役割となり、
「電話をかける側」の業務のことを「テレフォンアポインター」、略して「テレアポ」と呼びます。
- コールセンターの仕事にはどんなものがあるのでしょうか
- 「テレアポ」の仕事内容とは？
- 「テレアポ」の仕事の給料・時給は？
- 「テレアポ」の仕事の成功率を上げるには？
- 「テレアポ」の仕事に応募する人とは？
- 「テレアポ」の仕事で身につくスキルは？
- 「テレアポ」の仕事を探す、採用されるコツは？
- 「テレアポ」の仕事を探す時の注意点は？
- 「テレアポ」バイトの口コミ、体験談は？
- まとめ
コールセンターの仕事にはどんなものがあるのでしょうか
コールセンターの業務には、お客様からの電話を受信する「インバウンド（電話を受ける業務）」と、お客様に電話を発信する「アウトバウンド（電話をかける業務）」の2つがあります。
テレフォンオペレーター（受信：電話を受ける。インバウンド）
「テレフォンオペレーター」略してテレオペは、お客様からの商品に対する問い合わせ、商品の購入手続きなどに対応する業務です。
商品のほかにサービスの加入申し込みなどへの対応もあります。また、状況に応じて担当部署へ電話を取り次ぎます。テクニカルサポート、カスタマーサポートといった業務を担当する場合もあります。
テレフォンアポインター（発信：電話を掛ける。アウトバウンド）
「テレフォンアポインター」略してテレアポは、お客様へ電話を発信して商品やサービスなどを紹介する業務です。
サンプル商品やパンフレットの送付を案内したり、商談についてのアポイントを取るなど、営業としての役割を担う場合もあります。テレアポ業務は、アウトバウンド業務の大半を占めています。
テレマーケティング（インバウンド、アウトバウンドの両方）
「テレマーケティング」略してテレマは、既存のお客様に対して満足度調査や市場調査を行う業務です。
お客様のニーズを聞き出し、品質向上を目指す目的があります。あわせて、見込み顧客に対して詳しい商品説明を案内したりといった営業の役割も担います。
「テレアポ」の仕事内容とは？
テレアポの仕事をひとことでいうと「アポ（約束）を取り付けること」です。顧客リストをもとに電話をかけることもありますし、飛び込み営業的に一般家庭に電話をかける場合もあります。基本的に、商品の説明をして相手の同意を得てアポを取る。というのが一連の流れになり、アポが取れたら営業担当に引き継ぎをします。
メリット・楽な点
シフトについて
比較的シフトの自由度が高く、短時間・短期間から勤務できるところが多い求人と言われています。
自由度
電話越しでの対応業務となり、お客様と直接顔を合わせることがないため、髪型や服装に特に決まりがなく、自由度の高い職場といえます。ネイルやピアスもOKという場合がほとんどでしょう。
職場環境について
電話業務は、冷暖房完備の快適な環境で働けるのが魅力の一つともいえます。座っての業務なので体力的には楽な業務です。求人によっては在宅ワークにも対応しているところもあるので、通勤時間をかけずに働くこともできます。
デメリット・キツい点
精神面の負担、精神的につらくなる
コールセンター業務の一番の苦痛は、クレーム対応にも応じなくてはいけないところではないでしょうか。職場や業務内容によって異なりますが、コールセンターではクレーム対応は避けて通れないというのが現実です。
お客様の中にはかなり強い口調でオペレーターに意見される方もいらっしゃいます。
しかしながら、ひとりでは対応の難しいクレームの場合はスーパーバイザーと呼ばれる管理者や、ベテランのオペレーターが問題解決へ対処する場合がほとんどです。
また、テレアポの電話は断られても当たり前の仕事ではありますが、慣れないうちは精神的につらいと感じてしまうでしょう。
ノルマの負担
テレアポ業務の場合、電話をかけた架電数や契約の受注数などのノルマをオペレーターごとに設定している職場もあります。ノルマや目標があった方がやりがいを感じるといったタイプの方は良いのですが、ノルマの達成が負担にしかならず、その負担ゆえに苦しむ場合もあるので、ある程度の見極めは必要でしょう。
身体面の負担
コールセンター業務はデスクワーク業務です。座っている時間が長く、立ったり歩いたりといったことは少なく、体力を使うことが極端に少ないです。肩や腰に負担がかかり、長時間同じ姿勢での業務は辛く感じられるかもしれません。
「テレアポ」の仕事の給料・時給は？
時給について
テレアポをはじめとするコールセンター業務は他のバイトと比べて比較的時給が高めに
設定されているのが一般的です。
時給が高い理由としては、コールセンター業務は覚えることが多いこともさることながら、何より高いコミュニケーション能力が求められます。マニュアルが完備されているとはいえ、お客様それぞれが同じ対応をしてくれるわけではありません。
お客様それぞれに対してその場で相応しい対応をしなければなりません。
またコールセンター業務は、お客様へ何かを売り込む時や、お客様から問い合わせを受けた時、お客様と一番最初に対応する相手となります。しばしばその印象がそのまま企業の印象となることがあります。
そのため企業側も時給を高く設定し、その企業にふさわしい対応技術を求めてきます。
インセンティブについて
企業によっては時給制に加え、インセンティブ制を設定している場合もあります。インセンティブとは報酬金の様なもので、契約受注の数によっていくらといった条件を満たした場合に支給されたりします。オペレーターによりますが、このインセンティブ報酬によってたくさん稼げたりということもあるでしょう。
「テレアポ」の仕事の成功率を上げるには？
メリットを簡潔に伝える
要件を簡潔にまとめて、まずは手短に伝えるのがコツです。目安として最初の10秒ほどで、自分の所属、名前といった身分をあかし、今回電話した要件を伝えると良いでしょう。というのも、ここで長々と時間をとってしまうとお客様に不信感を与えてしまい、お断りを受けるからです。
慣れないうちは、ベテランのオペレーターのトークを真似するとよいでしょう。
相手の話をちゃんと聞く
業務にかぎらず、要件を伝えなくてはと意気込んでしまったため、一方的に話してしまったといった経験は誰にでもあるのではないでしょうか。それが業務となった場合は、ことさら注意が必要となります。何しろ相手は会ったこともないお客様なのですから。知り合いですら一方的な話は相手を不快にさせる要素の一つといえます。
自分の話だけではなく、お客様の話もしっかり聞きましょう。お客様からの質問に真摯に答える姿勢は、何よりの好印象につながります。
信頼感を与える話し方をする
直接対面することのない電話業務にとって声の第一印象はとても大事です。だからこそ堂々と名乗り、ハッキリと要件を伝えることが信頼感につながり、その先の会話へつながります。
自信をもって、明るい声でハキハキと話しましょう。
トライ・アンド・エラー 振り返りと改善を行う
誰でもミスをしてしまうことはあります。ミスをしてしまった、クレームを受けてしまった。そんなときは落ち込むだけではなく、次にどう活かせるかを前向きに考えましょう。
次に同じ状況が来たときに、どのような対応をすれば良いかを考えておくと、安心につながり、同じ失敗を繰り返さなくなります。隣にいるベテランのオペレーターもそんな失敗を乗り越えてきたプロといえるでしょう。
「テレアポ」の仕事に応募する人とは？
未経験でも業務を始めやすい
コールセンター業務は、特別な資格やスキルなどは必要ありません。多くの企業ではしっかりとした業務マニュアルを作成し、研修制度を設けています。アルバイトや未経験でも始めやすい環境といえるでしょう。
年齢層は幅広い
比較的幅広い年齢層の人たちが勤務しています。というのは電話業務に一番求められるのは、電話での会話でもってお客様に信用していただくトークスキル、コミュニケーションのスキルです。紹介する商品によってはそれぞれにふさわしい声、しゃべり方があります。いろいろな商品の求人を確認してみてください。
比較的女性が多い職場
年齢層は幅広いですが、比較的女性が多い傾向です。というのも、女性のほうが声が高く、明るさや優しさも演出しやすいため、テレアポに有利だと言われてます。また、女性のほうが工業製品から女性用の美容商品まで幅広い商品を紹介しやすいといった場合もあります。
向いている人、向いていない人
電話を発信するアウトバウンド業務は、営業に近い業務です。営業や販売の経験があるとコツがつかみやすいかもしれません。
契約や受注数にインセンティブ制を設けている職場もあるため、契約目標に向かってがんばれる方、アポイントが取れずに冷たい対応をされたり、いきなり電話を切られてしまうことに対して割り切る強さがある人は向いているでしょう。
逆にテレアポのバイトに向いていない人は、あまり人とのコミュニケーションが得意で
なかったり、緊張しやすい人といえるでしょう。相手の顔が確認できないがゆえの緊張というものはあり、緊張から焦ってしまい、お客様に不信感を与えてしまうこともあるでしょう。
そうなるとお客様に一方的に電話を切られてしまうことも多くなり、余計に落ち込んでしまう場合もあります。
「テレアポ」の仕事で身につくスキルは？
電話対応スキル
電話に出たときの挨拶やお客様一人ひとりに合わせた言葉遣いなど、一般的に役立つ基本的な電話対応スキルはもちろんですが、ビジネスとして会話をする上で必要な話しの始め方、話の終え方など仕事をしていく上で役に立つ営業トークのスキルを身につけることができます。
営業スキル
対面での営業とは異なり、テレアポは声だけのコミュニケーションです。その中で相手に商品の良さを伝えるのは非常に難しいことです。豊富な商品知識ももちろん必要となってきます。
テレアポで培われた営業スキルは新規の営業や、ルート営業などのさまざまな対面営業にも役立つことになるでしょう。
メンタルコントロール力
テレアポを始めとする電話業務には、理不尽な対応を取られることも多々あります。初めて電話をかけたお客様に「いつも電話をかけてきて迷惑だ！」などと言われることもあります。最初はこういった理不尽な対応をつらく思う方も多いですが、仕事をしていくうちに気持ちを切り替えられるようになったり、考え方を変えることにより、上手にメンタルをコントロールすることができるようになります。
ここで身につけたメンタルコントロール力は人生の様々な場面で役に立つスキルとなるでしょう。
「テレアポ」の仕事を探す、採用されるコツは？
求める人材
コールセンターではお客様と直接やり取りを行うため、優れたコミュニケーションスキルが求められます。丁寧で明確な話し方や、相手の話を理解し、時には共感した上で対応する能力が重視されます。
お客様の不満や苦情に対して理解を示し、解決に向けて丁寧に対応する必要性を理解しなければなりません。時には長時間の通話や反復的な問題に対しても、忍耐強く対応しなければならないでしょう。さまざまな問題や予測不可能な状況に直面することもあります。そのため、柔軟性と適応力が求められます。
また、コールセンターではチームでの連携がとても重要となってきます。他のチームメンバーと一緒に問題を解決したり、積極的に情報を共有したりといった協力する姿勢も必要です。
仕事の探し方。バイトと派遣
コールセンターに限らず、一般的に派遣はアルバイトよりも時給が高く設定されているケースがほとんどです。派遣社員は雇用元が派遣会社であるため、派遣先企業のコストが軽減するといったさまざまな理由から、時給設定は高めに設定されています。
「テレアポ」の仕事を探す時の注意点は？
「高収入！」を強調しすぎているテレアポの求人は危険
テレアポは、あくまで普通のバイトなどに比べて高時給なだけで、簡単に月収何十万円は稼げません。
高収入をうたった求人は、怪しいものをセールスしたり、仕事内容がきつかったりといったブラックな求人の可能性が高いので注意が必要です。
商品説明のない求人は危険
まともなテレアポの求人は、求人情報にはっきりと誰に何を案内するのか、具体的な商品名やサービス等を掲載しています。その点ブラックな求人では、「言葉遣いさえできればOK」や「電話で簡単に商品を説明するだけです」などと募集要項を見ただけでは何を案内するのかわからない求人が多いです。
そういった求人は求人情報には書けない詐欺に近いような仕事内容だったりするのが実態です。あいまいで具体的な説明のない求人は避けた方が無難でしょう。
求人情報に研修の記載がないのは危険
アポイントを取るためには紹介する商品やサービスの知識は必要不可欠です。また電話をかけるために必要なビジネスマナー、座学、応対チェックのロールプレイングなどといった研修の記載が求人にないということは、研修にかける時間やお金をはぶきたいといった思惑があるのかもしれません。
まともな企業であれば、そういった制度をかならず設けています。
「テレアポ」バイトの口コミ、体験談は？
テレアポバイトの体験談として多いのは、「未経験OKの求人がたくさんあり、バイトを始めやすいこと」「他のバイトに比べて時給が高い」「自由な髪型や服装でもOKなこと」こういった面で人気のバイトのようです。
「きついとだろうと初めてみたら、思ったほどではなかった」という口コミもありますが、「思っていた以上にきつかった」「自分には合わなかった」という話も聞きますので、どんなバイトにも言えることですが、見極めは必要となってくるでしょう。
まとめ
- コールセンターの業務は、電話のみを使用した顧客対応業務です。
- 発信専門のアウトバウンド業務と、受信専門のインバウンド業務の2つに分けられます。
- 声のみの業務のため、高いコミュニケーション能力が必要となります。
- 未経験でも高収入が期待でき、比較的さまざまな年齢層の求人があります。
- 特別な資格等は必要ありませんが、向き不向きが比較的はっきりとしている仕事内容といえます。
テレアポバイトについて、ご紹介しました。興味のある方はぜひ求人をチェックしてみてください！
