大学生の一人暮らしはバイトだけでできる?仕送りなしのポイント解説

大学生の一人暮らしはバイトだけでできる?仕送りなしのポイント解説

憧れの大学生活で初めての一人暮らしを検討している方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか?

一人暮らしをするにあたって実際の家賃や食費、生活費はどのくらいかかるのか、仕送りなしで生活するのはきついのでは?と思われることもあるでしょう。

この記事では、実際の生活費用の内訳や、大学生が仕送りなしで一人暮らしをするにあたっての節約ポイントなどをご紹介します。

実際のところ大学生活は仕送りなしでも一人暮らしできるのか?

結論から言うと、仕送りなしで大学生が一人暮らしすることは可能です。
第59回学生生活実態調査の調査結果によると一人暮らしで仕送りなしの生活をしている学生は7.5%とされていています。

しかし、アルバイトと奨学金を借りながらの生活になり、自由に使える時間が限られてしまうことや自分で時間の管理と生活費用の管理をしていくことが重要になったりと厳しい状況に直面したりきついと感じることもよくあるようです。

そのため、実家から通う学生や仕送りがある学生に比べてしまうと生活に工夫が必要になってきます。

仕送りなしで生活するときに考えなければいけないこと

仕送りがなくアルバイトの収入のみで一人暮らしをする際には主に以下のことを考えましょう。

  • 生活費を逆算して暮らす
  • 家賃は収入の3分の1に抑える
  • 生活リズムを整える

・生活費を逆算して暮らす

仕送りなしの大学生が一人暮らしをしていく場合、生活に制限がかかるため生活費を逆算したほうが生活のイメージができやすく心の余裕もできます。

この後にご紹介する平均生活費の内訳を見ながらご自身で生活費を逆算してみるとよいでしょう。

家賃は収入の3分の1に抑える

一般的に家賃は収入の3分の1に抑えたほうがいいとされています。それ以上を超えてくると生活が苦しくなってしまいます。なるべく安い物件や学生寮を探してみるとよいでしょう。

生活リズムを整える

仕送りなしで生活していく大学生は生活リズムを整えることも大切です。大学生の場合、自分で履修科目を選択しなければいけなく、授業時間も人それぞれ違ってきます。生活の乱れが出ると昼夜逆転してしまったり、体調を崩してしまったりするので注意が必要です。

それでは実際に一人暮らしの際にはどのくらいの生活費がかかるのか、細かく見ていきましょう。

一人暮らし大学生の平均生活費用は?

こちらは大学生(自宅生と下宿生)の仕送りあり・なし平均収入・支出額はこちらになります。

「仕送り・小遣い」0円全学生の平均金額
<収入>自宅生下宿生自宅生下宿生
仕送り・小遣い0010,35070,120
奨学金13,95066,36010,05019,660
アルバイト53,02046,91043,01036,110
定職8401,020540420
その他2,3308,9002,0102,940
収入合計70,140123,19065,970129,240
<支出>自宅生下宿生自宅生下宿生
食費12,33025,45012,60025,880
住居費33045,71051054,130
交通費9,1104,8609,3804,330
教養娯楽費13,85011,83012,77012,840
書籍費1,2001,5801,3001,500
勉学費9201,7009001,260
日常費5,6507,2205,0707,330
通話通信料1,4603,2801,4603,190
その他2,2603,7101,9302,290
貯金・操越21,41016,62018,41014,740
支出合計68,510121,96064,340127,500

第59回学生生活実態調査より内訳は並び替えたもの
このように、一人暮らしの大学生では支出の金額が約12万円ほどかかることがわかります。
同様の情報によると平均の大学生の一人暮らしの仕送りの金額は70,120円です(23年度)

このように事前に自分の生活費をリストアップすることで生活した時のイメージを持つことができます。

仕送りなしで一人暮らしする5つの節約ポイント

仕送りなしで一人暮らしする5つの節約ポイント

大学生が一人暮らしをする際の節約ポイントは以下のようなものがあります。

  1. 奨学金制度を利用する
  2. 自炊を心がける
  3. 通学時は徒歩や自転車利用する
  4. 移動時間があまりかからないアルバイト先を選ぶ
  5. 学生寮や提携の賃貸、安い賃貸を選ぶ

1.奨学金制度を利用する

奨学金とは、経済的な理由で進学するのが難しい場合に様々な機関が学費や生活費を貸与して支援するものです。支援してくれる機関の例として日本学生支援機構などがあります。

奨学金制度は2種類に分かれており、返済が必要な貸与型と返済が不必要な給付型があります。また、その2種類の併用型もあります。

  • 貸与型
  • 給付型

貸与型は必ず大学卒業後、一定の期間内での返済が必要になります。(貸与型の中には無利子で借りられる奨学金と有利子で借りる奨学金があります。)

後で返済するのが大変になる可能性も考えなければいけませんが、親元から離れ、仕送りなしで一人暮らし生活する大学生の多くはこの奨学金を借りて生活しています。
第59回学生生活実態調査参考

2.自炊を心がける

自炊は積極的に行うと節約できます。仕送りなしで一人暮らしをする場合、コンビニで買ったり、外食をすると割高になります。スーパーで外食と同じ金額分お買い物をしたとしても作り置きなどをすれば数食分の料理を作ることができ、生活費を抑えることができます。

必ずしも外食が悪いというわけではなく、一人暮らしの生活では偏った食生活になりがちなので自炊をすることで健康的な食生活と生活費の軽減の両方ができ一石二鳥になります。

3.通学時は徒歩や自転車利用する

通学する際は徒歩や自転車を利用しましょう。バスや電車通学になると定期代がかかり、仕送りなしの一人暮らしをする大学生には費用の負担が大きくなります。

これから一人暮らしをする際は、住む地域や家選びの時点で通学しやすい範囲を決めることが重要なポイントです。早め早めの行動をし、実際にその地域に出向いて徒歩や自転車で通えそうな場所を探せるといいでしょう。

4.移動時間があまりかからないアルバイト先を選ぶ

通学と同様、アルバイト先が近いこともメリットがあります。
大学生はあくまで学業がメインですが、仕送りなしでアルバイト生活する場合だとアルバイトで生活費を稼ぐことに集中してしまいがちです。

収入は上がる一方、授業や試験勉強の時間がとれなくなってしまい、結果的に学業が疎かになってしまい留年してしまうなんてこともあるので学業とアルバイトをうまく両立することが重要です。

アルバイト先が学校や自宅から近ければ移動する時間を短縮でき、その分少し長めに勤務したり、自分の時間を有効活用することができます。

5.学生寮や提携の賃貸、安い賃貸を選ぶ

仕送りがなく一人暮らしをする大学生の場合、家選びはとても重要になります。アルバイトで稼いでいたとしても一番の大きい支出はやはり家賃です。

1万の差でも大きく生活が変わりますので学生寮や学校が提携している賃貸を選択することも一つ視野にいれると良いでしょう。

アパートを契約する場合は、地域密着型の不動産を探し、初期費用も他社と比較するなど情報収集ができるとよいです。地域によっても家賃の価格は違いますが、一人暮らしを始めると毎月同じ金額がかかってきますので、なるべく支出を抑えたいところです。

一人暮らしの大学生におすすめのアルバイト10選

一人暮らしの大学生におすすめのアルバイト10選

まかないつきバイトは学生の味方!

まかない料理付きのアルバイト先を選ぶことができれば、食費の節約にもなります。
仕送りがない一人暮らしの大学生の場合、毎日の自炊もきついと感じる場合があるでしょう。学校が休みの日もバイト先でまかない料理が出れば一週間の食費もだいぶ抑えることができます。

ただし、すべての飲食店のまかない料理が無料とは限りません。

  • 居酒屋
  • カフェ
  • 焼肉屋、ラーメン屋、ファミレスなどの飲食店

また、居酒屋はほかの飲食店にくらべると時給もよく、夜遅くまで働くことが可能です。
カフェでは、アルバイト終わりなどに勉強ができたり、質のいいカフェ店ではいい出会いもありそうです。

高時給な講師バイト!

学習塾や家庭教師などのバイトは高時給で効率よく稼ぐことができるため、学生生活との両立にもお勧めです。バイトだけで一人暮らし生活する大学生は時間も限られてますので高時給のアルバイト先はねらい目です。

  • 家庭教師
  • 塾講師

空き時間を有効活用できる大学生おすすめバイト!

一人暮らしの大学生の空き時間を有効活用できるのが短期バイトです。大学の授業が忙しいときは夏休みなどの連休にまとめて稼げます。

単発バイトではその日に急に時間が空いた時、稼ぐことができます。最近では単発バイトがすぐに見つかる「timee(タイミー)」などのアプリも有名です。

  • 引越し屋さん
  • イベントスタッフ
  • コンビニ

仕送りなしで一人暮らしをする大学生が注意するべきこと

実家からの仕送りがない分、自分の時間を削って学生生活を送っていくことになるので、体力的に、精神的にもきつくなる場面があると思います。

  • 学業に影響がでてしまうほどの長時間のアルバイト勤務
  • 節約のための食事制限のし過ぎ

上記2点は仕送りなしで一人暮らしをしていく大学生にはとても重要になります。大学生はあくまで学業が優先ですので勉強が疎かにならないように注意が必要です。

また、節約をしすぎるあまり食事制限のし過ぎや、睡眠不足などで体調を崩してしまう場合があります。体調を崩すと学校やアルバイトを休むことになり、勉強についていけなくなったり、収入面で不安定な生活を送ることになってしまいます。

適度に食事、運動、睡眠をしっかりとって体調管理にも気を付けていきましょう。

まとめ

ここまで、仕送りなしで一人暮らしをする大学生の生活費用の内訳や節約のポイント、お勧めのアルバイト先などをご紹介しました。

バイトだけの収入で生活するのは正直きついと感じるとは思いますが、自分で学業と生活の両立ができる働きやすいアルバイト先を選び大学生活を楽しんでください。大学生活を仕送りなしで一人暮らしできた経験はきっと人生の糧になるでしょう。