保育補助バイトの仕事内容や給与面を解説。無資格でもできる?

保育補助バイトの仕事内容や給与面を解説。無資格でもできる?

「資格がないけど子どもと関わる仕事がしたい!」そんな方におすすめなのが無資格でも働ける保育補助のお仕事です。

保育士の仕事を実際に近くで見て学ぶことができるので、将来保育士を目指している方や保育業界に興味がある方にも大変人気のあるアルバイトです。

ここでは、保育補助の仕事内容や給与事情、資格を持っている保育士との違いを解説していきます。

保育補助って?

保育補助は、0歳児〜就学前の子どもを対象に認可保育所や託児所などの保育現場で、保育士などの保育資格保持者の業務をサポートする仕事です。

保育補助の需要

現在保育業界では、共働きの増加などで保育のニーズが昔と比べて多様化し、資格を持つ保育士だけでは運営が難しい状況が続いています。

また、2024年度から保育士の設置基準の見直しにより保育施設が増加し、保育士が不足したり負担が増える事態となりました。
そのため、多くの保育施設で保育補助の募集が行われています。

保育補助の仕事内容

保育補助の仕事内容

保育補助の仕事は、園によっても異なりますが基本的には保育士の仕事をサポートすることです。

おむつ替えや食事の準備、遊びの見守りなど子どもたちの手伝いをする保育業務と、園内の清掃や飾り付け、配布物の準備などを行う雑務業務があります。

保育補助の基本的な仕事

掃除や書類整理など裏方の仕事も多いですが、子どもと直接的にかかわる業務もあります。具体的には以下のような仕事内容です。

  • 園内の片づけや掃除
  • 食事やおやつの補助
  • お昼寝の準備や片付け
  • イベントの準備や装飾、当日の補助
  • 子どもと一緒に遊ぶ、遊びを見守る

また保育をする子どもの年齢によって内容が異なってくる場合があります。

乳児クラス

年齢によって、まだ歩けなかったり物を掴めなかったりと一人でできることが少ないため、食事や排せつなど様々な面で直接的なサポートが必要です。

  • おむつ替え
  • ミルク・離乳食の準備やサポート
  • お昼寝時の寝かしつけ

幼児クラス

できることが増え、見守ったり手助けを行う場面が増えていきます。
保育士の指示の意図や子どもの動きに注意してサポートすることが大切です。

  • 散歩の引率
  • 登園・降園時のサポート
  • 食事や排せつの手助け

保育補助の一日のスケジュール

大まかな保育補助の一日の仕事の流れを紹介します。

時間活動内容仕事内容
7:30出勤玄関の清掃やおもちゃなどの準備
8:00登園子どもたちの出迎え、サポート
9:00朝の会共有事項確認、出欠確認の補助
9:30クラス別保育遊びの見守り、準備、片付け
11:30昼食準備、配膳、食事のサポート、片付け
13:00お昼寝、休憩布団の準備、着替えの手伝い、寝かしつけ

交代で休憩をとる
15:00おやつ準備、配膳、片付け、トイレの補助
16:00外遊び道具の準備、遊びの見守りや補助
17:00降園着替えや荷物をまとめるサポート
18:00事務作業掃除や片付け、制作物の手伝い、書類の整理

子どもたちがいる時間帯は保育業務をしながら合間で掃除などの事務作業、降園後には片付けや翌日の活動の準備などを任せられるケースが多いです。

保育士との違い

資格を持つ保育士と保育補助の主な違いは「担任を持つか持たないか」です。

基本的に自分の担当クラスを持つ保育士は指導案や保護者への連絡などクラス運営にかかわる業務がありますが、保育補助にはそういった業務を依頼しない園がほとんどです。

保育補助は担任を持たない

保育士資格を持つ担任と連携を取り、保育がスムーズに進められるようサポートしていくことが保育補助の仕事です。

指導案の作成や保護者との面談、行事の企画など責任のある業務は保育士が行います。
ただ、園によっては人員不足で連絡帳の記入や行事の準備等で保育士同様の業務を求められることもあります。

また子どもや保護者にとって、保育士も保育補助も同じ「園の先生」なので分からないことは保育士である担任の指示を仰ぎましょう。

園によっては子どもとの関わりが少ないことも

季節ごとの行事の企画などは保育士が主体となって動くため、保育補助は飾りの作成や準備などのサポート役を任せられます。

そのため保育士が充実している園では、掃除や活動の準備や片付けなど裏方の業務がメインで直接的に子どもと関わる機会が少ない場合もあります。

自分がイメージしていた働き方ができるよう、募集要項や面接で仕事内容を細かく確認しましょう。

資格がなくても保育補助はできる?

資格がなくても保育補助はできる?

保育補助はあくまで保育士の補助としての役割を持つため、保育士資格などの資格や実務経験は必要ありません。

そのため、保育士資格取得を目指している学生の方や保育業界への転職を考えている方は、資格を持つ保育士のスキルを間近で見て身につけることができる良い経験にもなります。

また、保育補助として働く中で保育士資格の取得を目指したいとなった場合、施設によっては保育士資格取得支援事業などの資格取得を支援する制度を利用することもできます。

求められる能力

無資格・未経験でも働けるとはいっても、子どもの命を預かる大事な仕事なので面接で重視されやすいことや働く中で求められる能力があります。

子どもが好き

子どもと接することが多い仕事のため、求人にも必須条件としてあげられやすいです。
子どもたちの感情や行動に寄り添い、成長や発見を一緒に喜べる人が好まれます。

コミュニケーション能力

どんな仕事でも求められることですが、保育補助の仕事にも当てはまります。
子どもだけでなく、クラス担任や保護者とも円滑にコミュニケーションをとる必要があります。
明るい印象を持たれるよう、笑顔ではっきりと対応できるようにしましょう。

体力・健康管理

園庭や近くの公園へのお散歩など外で活動することも多く、1日中動き回ることもあるので最低限の体力が必要となってきます。

また、子どもは免疫力が低く風邪などをひきやすいため、うつさないためにうがい手洗いなどの日頃の健康管理も重要になってきます。

保育補助のお給料は?

保育補助のお給料は?

雇用形態は主にアルバイトやパートが多く、ほとんどが時給制となっています。
時給は1000円〜1200円程度で、フルタイムは約8時間、短時間は約3時間からと働く時間の自由度も高く、プライベートとの両立もしやすい仕事です。

また、地域やスキルによっても時給が異なるほか、早朝や夜間などの特別な時間帯や土日祝の休日出勤で時給があがるケースもあるため、求人を見る際にしっかり確認しましょう。

実際の求人例

ここで都内の保育補助のバイトを例に見ていきましょう。

例1)駅前の保育園での保育補助バイト

勤務時間:週1日以上、1日2時間~
時給:1170円(資格があれば+100円)
交通費支給(上限1000円)
福利厚生:制服貸し出し

例2)インターナショナルスクールの保育補助バイト

勤務時間:週3日、1日3時間~(シフト制)
時給:1220円
交通費全額支給
福利厚生:資格取得支援制度あり

どちらも未経験・無資格での応募が可能で、求める人材欄には「子どもが好き」と記載がありました。
面接や履歴書では子どもが好きであることが前提として求められていることを理解しておきましょう。

また、英語や音楽など通常保育とは別に力を入れている分野がある施設もあるため、得意なことがある人はこういった特色のある園を選ぶのも一つです。
 

まとめ

まとめ

今回は、保育士の資格がなくてもできる保育補助のアルバイトについてご紹介しました。

子どもが好きで、子どもと関わる仕事をしたい方にはぜひおすすめしたいアルバイトです。
また、将来保育士の資格取得を目指している方にとってはたくさん学びが得られる良い経験となるでしょう。

園によって、仕事内容や勤務時間、給与など違いが様々なため、募集要項や園のホームページなどで自分の希望条件に合うところを探し、分からないところは直接問い合わせてみましょう。