バーのバイトはきつい?仕事内容や大変な事を体験談で徹底調査!

バーのバイトはきつい?仕事内容や大変な事を体験談で徹底調査!

お酒が好き、バーの雰囲気が好き。そんな方の中には、バーでバイトをしてみたいという人もいるでしょう。

しかし、実際に働いてみたら結構きつそうな印象もあるのがバーテンダーというお仕事。
実際のところはどうなのか、疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。

そこで今回はきついといわれるバーでのバイトについて、実際の体験談などを調査し、まとめてみました。
バーに憧れがある、働いてみたい!という方は、ぜひチェックしてみてください。

バーのバイトは何をするのか?

バーのバイトは何をするのか?

そもそもバーのバイトとは、どんなお仕事なのでしょうか。

基本的にバーでバイトをするということは、バーテンダーか、あるいは見習いのスタッフとして働くことになります。

大まかな仕事としては、

  • お酒やカクテルを作る・注ぐ・運ぶ
  • お客様と会話をする
  • ドリンクの片付けや洗い物・店の掃除

などがあります。

一番メインの仕事はお客様とのコミュニケーション

バーでのお仕事と言えば、真っ先に思い浮かぶのはシェイカーを振ってカクテルを作ったり、ウィスキーを注いだり…といった、お酒にかかわる事でしょう。

しかし、実は一番大事な仕事は、お客様と会話をすることです。
もちろんお酒も大事ですが、基本的にバイトが最初からシェイカーを振ってカクテルを作ったりすることはありません。

バーでは、お酒を飲ませるだけではなく、お客様にその空間自体を楽しんでもらわなくてはいけません。
そのため、お客様との会話を盛り上げるコミュニケーション能力が、とても重要なのです。

最初はお酒やカクテルの知識がなくても大丈夫

でもやっぱり、カクテルの作り方とかお酒についての知識がないとダメなんじゃないの…?と不安になる方もいるかもしれません。

もちろんそうした知識があれば、大きな武器にはなります。しかしバーの求人は未経験でも歓迎しているものが多く、最初はむしろまっさらな状態のほうが教えやすいなんて声もあります。

ゆくゆくは様々な知識やスキルを身につけることもできますが、最初のうちはあまり気にせずに飛び込んでしまいましょう。

お酒が飲めなくてもOKな店もある

中にはお酒が苦手、飲めないという人でも雇ってくれるところもあります。

バーで働いているとお客さんからお酒をおごられることがありますが、バーの中にはそうした行為を禁止している店もあります。
そうした店は、スタッフの中にお酒が飲めない人がちらほらいるという事もままあります。

あくまで、最も重要視されるのはお客さんとのコミュニケーション能力というのを理解しておきましょう。

なぜ『きつい』と言われるの?

なぜ『きつい』と言われるの?

意外と敷居が低そうにも思えてきた、バーでのバイト。
しかし、「きつい」「辞めたい」という声もそれなりに聞こえてくるお仕事でもあります。

なぜそういわれているのか、解説していきます。

酔ったお客様の相手をしなくてはならない

泥酔してしまったお客様の介抱や、時にはトイレの吐瀉物の掃除など、お酒にかかわる仕事にはつきものの苦労は、バーのバイトでも当然発生します。

しかし更に、バーの大事な仕事は先ほども解説した通りお客様とのコミュニケーション。
例えば居酒屋などでしたら、酔ったお客様と直接かかわらなくても大丈夫ですが、バーだとそうはいきません。
ある程度酔っぱらってしまったお客様との対応スキルや、会話の仕方などは学んでいく必要があるでしょう。

店の周囲の治安やバーの雰囲気によっては、酔っぱらったお客様同士でのトラブルなども考えられます。
可能であれば、そういった危険性の少ない、周囲の環境が良いバーでバイトをするようにしましょう。

仕事時間が深夜~朝になる

これは特に特徴的かつ、「きつい」と感じる人が多いところです。

バーの営業時間はおおよそ18時~夜中の3時過ぎ。
金曜日や土曜日には、朝方の5時まで開いている店もざらにあります。
さらに店を閉めてからの掃除や片付けも考えると、バイトのある日は夜眠れないという事態が普通に発生します。

もちろんシフトで今日は4時間だけ、終電前には仕事終わりにするといったこともできますが、基本的にバーが賑わうのは夜の21時以降。
店としても、そうした時間に入ってくれるバイトのほうがありがたいでしょう。

終電に乗れないという事態も考え、働くお店はできるだけ自宅の近くのほうが、体力的にも金銭的にも楽になりますよ。
バーでバイトをする以上は、昼夜逆転の生活になることを覚悟しておきましょう。

覚えることが多い

「最初のうちはお酒について詳しくなくても大丈夫!」と前述しましたが、長くひとつの店でバイトをするならば、当然覚えなくてはいけないことは数多くあります。

お酒の種類はもちろん、常連のお客さんの名前や職業、好みなど。
またバーは店によって、カクテルの作り方や掃除・流す音楽・接客の作法など、独自のルールがあることも多いです。

それらを面倒くさがらず、積極的に学んでいかなくては、信頼を得るのは難しいでしょう。

バーでのバイトのメリット・楽しい点

バーでのバイトのメリット・楽しい点

大変なところも多い、バーでのバイト。
しかしそれでも多くの人を惹きつけてやまない、魅力があるのも事実です。

実際にどんな点がいいところなのか、ご紹介します。

普段会えないような様々な人に出会える

会話が好きな人にとって最も嬉しいのが、こうした出会いが数多くある点です。

バーの雰囲気や客層にもよりますが、訪れるお客様の中には普段の生活ではなかなか出会えないような立場の人や、珍しい職業・経験をしてきた人が数多くいます。

そうした人たちと、お酒を交えながら会話できるのは、他では得られない貴重な体験となります。

コミュニケーション能力が成長する

何度もお話ししているコミュニケーション能力ですが、やはりお仕事として多くの人と話すことにより、それまでよりも更に磨きをかけることができるでしょう。

たんに会話を盛り上げるだけではなく、お客様から会話を引き出し、時にはプライベートな悩みについてを聞いたりすることで、ワンランク上の会話スキルを身につけることができます。

お酒に詳しくなれる

お酒についての知識は、働いていくうちに身につけるべきものですが、お酒が好きな人にとってはむしろ率先して学んでいきたい情報でしょう。

店のオーナーや先輩のバーテンダーは、基本的にはお酒が好きな人ばかり。そうした人たちから、実際の現場でお酒について学べるというのは、人によっては大きなメリットになるでしょう。

少しだけお給料は高め

バーでのバイトの、平均的なお給料は1000円~1500円ほど。
思ったより高くないな…という方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、バーのバイトは夜遅くに働くことがほとんど。ですので『深夜手当』が、基本給にプラスされることが多いです。

深夜手当とは夜22時以降に働いた場合、基本給に25パーセント以上の割り増しがされるというもの。
つまり普段は時給1000円なら、夜22時以降は時給1250円になるのです。
また、バーの中にはガールズバーやボーイズバーなどもあり、そういった店ではドリンクバックや指名バックといった、独自の賃金が発生する場合もあります。

バーでのバイトに向いているのはどんな人?

いい点もきつい点もある、バーでのバイト。
では具体的に、どんな人が向いているのでしょうか。
実際にバーで働いている人や、現役のバーテンダーさんの声をもとに、まとめてみました。

会話が好きな人・得意な人

やはりお客様とうまく会話ができるかどうかは、とても重要です。
働いている本人も、会話を嫌がらずに楽しんでできると、バーでの仕事に向いているといえます。
たとえ最初はうまく会話できなかったとしても、あきらめずに積極的にお客様とお話しをしに行くバイタリティがあるとなお良いですね。

好奇心旺盛で素直な人

会話の中で自分が知らないことや詳しくないことについて、ちゃんと興味を持てる人。そして変にしったかぶったりせずに、素直に相手の話を聞ける人が、バーでの接客では求められています。

更にお客様との会話だけでなく、普段の仕事でもこうした姿勢が取れる人は重宝されます。
覚えることが多いバーでの仕事ですが、店のルールに従って行動できるかどうかは、とても重要な素質でしょう。

秘密を守れる人

おしゃべりが得意で好奇心が旺盛、しかし口が軽い人は、残念ながらバーのバイトに向いているとは言えません。

特に落ち着いた雰囲気の、お客様との会話が多いバーでは、個人的な話やないしょ話を聞くこともままあるものです。

しかし、バーの中で聞いたことはバーの外には決して持ち出さないのが鉄則。
つい誰かに話してしまう、あるいは他のお客様のことを軽率に話題にしてしまうのは、バーのバイトとしてはふさわしくありません。

お酒が好きな人

お酒が飲めなくてもOKなお店も確かにありますが、やはり基本的には飲めたほうが良い場面が多いです。

お酒が飲めないと自分でカクテルを作って味見をしたりもできませんし、お客様とのお酒のトークにも壁ができてしまいます。

むしろお酒が大好きで、いろんなお酒を飲んでみたい!という人や、おいしいお酒が知りたい!という人には、この上なく合った職場と言えるでしょう。

自分に合ったバーバイトの見つけ方

自分がバーのバイトに向いている、やってみたい!と思ったなら、次に考えるべきはどんなバーで働くかです。

バーと一言でいってもその雰囲気や客層はさまざま。自分が働きたいバー、求めている場所はどういったバーなのかをはっきりさせないと、「思っていたのと違う…」という事態になりかねません。

そこでバーの種類をいくつかに分類しましたので、それぞれをご紹介します。
自分のイメージに合ったバーを見つけてみてください。

オーセンティックバー

多くの人がイメージする、バーテンダーがシェイカーを振って少人数のお客さんを相手にする…といったバーが、このオーセンティックバーです。
オーセンティックとは「本物の」という意味で、名前からして格調高いバーという事がわかります。

客層がよく、様々な地位や立場の人と出会えるバーですが、ここで働く人はバイトというよりは、店の見習いという立場の人が多いです。

将来バーテンダーになるために修業を積む場所といったイメージもあり、学生が気軽に応募をするのは敷居が高いかもしれません。
とはいえ店によっては喜んで受け入れられることもあるので、物おじせずにチャレンジしてみましょう。

スタンディングバー・ダイニングバー

スタンディングは立ち飲みスタイルのバーで、ダイニングバーはお酒だけでなく食事も提供するバーのことです。
どちらもオーセンティックバーよりはカジュアルで、学生も働きやすいバーと言えます。

団体のお客様が利用することも多く、居酒屋のような雰囲気のところも少なくありません。
こうしたバーではお客様同士の会話がメインなので、前述したような会話スキルはさほど必要ないかもしれませんね。

ダーツバー・ジャズバー

ダーツ、あるいはジャズなど、何かの愛好家が集まるコンセプトバーもあります。
ある程度カジュアルに、しかし店全体の雰囲気としてはおしゃれで、客とスタッフの交流もある場合が多いです。

もし自分の趣味と合致するコンセプトのバーがあれば、ぜひバイトを募集していないか調べてみるといいでしょう。
逆にあまり興味のない分野の店に勤めると、それにハマれなかった時に苦労するかもしれません。

ガールズバー・ボーイズバー

こうしたバーはほかのバーとは少々毛色が異なります。
どちらも働くキャストは若い女性か男性で、お客様もお酒よりはそうしたスタッフとの会話を目的に来店されることがほとんどです。

似たような形態の店にキャバクラがありますが、そちらはキャストがお客様の席に座ったり、営業時間外にもお客様にメールやSNSを送ったり、時には出勤時間の前に一緒に食事などに行ったりと、お客様との距離が近いのが特徴です。

一方ガールズバーなどでは、基本的にはカウンター越しでの接客となります。
営業形態も風俗営業ではなく飲食店に分類され、深夜0時以降の営業が許可されています。

時給が2000円を超えると書かれた求人も多く、魅力的に見えます。
しかし実際には衣装代やクリーニング代・設備利用費など、様々な天引きが行われており、実質的な給料は1500円ほどになることが多いです。

店のコンセプトによっては過激な衣装を着たり、風俗営業許可を取っていてお客様とのカラオケやゲーム・同伴などをしなくてはいけないといった事もありますので、事前にしっかりと確認を取るようにしましょう。

バーバイトの求人の探し方

自分が働きたいタイプのバーが見つかったら、次は実際に求人を探してみましょう。
バーのバイトはどういったところで応募すればいいのか、ご紹介します。

求人サイトを使う

定番ともいえる応募方法で、大きな都市であれば求人の数も多いです。
ただ、どちらかというとカジュアルなバイトの応募が多いため、落ち着いた雰囲気のオーセンティックバーなどで働きたいという人は、探すのに苦労するかもしれません。

直接店に赴き、働けないか聞いてみる

どうしても働きたい、雰囲気が好きなバーがあるのでしたら、実際にその店の方と話をして、雇ってくれないか聞いてみるのもいいでしょう。

もちろん断られることもありますが、熱意が伝われば見習いとして雇ってくれたり、仲間内のほかの店を紹介してくれたりするかもしれません。

面接のときに注意すること

面接の時に注意すること

うまく求人が見つかったら、最後は面接対策です。
バーのバイトも基本的な部分は、通常のバイト面接と変わりはありません。

しかし、特にここには注意しておきたい、こういったところを見られているといった事について、解説します。

明るく・はきはきとしゃべること

面接のときの基本ともいえることですが、バーのバイトでは特に重要視されます。
お客様との会話をちゃんとできるか、性格は明るいか、そして体力的にも問題なく働いてくれそうかなどを、お店の人は見ています。

面接のときにはいつも以上に明るく、笑顔を忘れないようにしましょう。
とはいえお店の雰囲気もありますので、それに合わせた話し方、声のトーンなどを心がけましょう。

自分の都合もちゃんと伝えること

基本的にバーはラストまで、終電がなくなった以降も働いてくれる人を求めています。
しかしだからと言って、面接のときに無理のあるシフトでも大丈夫と言ってしまうと、後々トラブルになってしまいます。

週何日、何時間働けるのか。またお酒は飲めるのかなどは、嘘をつかずにしっかりと伝えることが大切です。

お互いの条件をしっかりと確認し、ミスマッチがないようにしましょう。

まとめ

今回はバーのバイトはきついのか、その仕事内容やバイトの探し方などについて解説しました。

酔ったお客様の相手や深夜の労働など、確かに大変なことも多いお仕事ですが、それを上回る魅力と出会いがあるのがバーという空間です。

バーで働いてみたい、将来はバーテンダーになりたいという方は、ぜひこの記事を参考にして自分に合ったバイト先を探してみてくださいね。