民間企業と比べて筆記試験があり、試験対策が必要とされる公務員。その上、筆記試験合格後の面接も非常に重要です。 学生や公務員浪人生にとってアルバイト経験が公務員面接のネタになるのはご存じでしょうか?
この記事では、公務員を目指す人向けにおすすめのアルバイトとその理由を解説していきます。
公務員とは
公務員は、国際機関や国、地方自治体等で働く人達です。大きく「国家公務員」と「地方公務員」に分類されます。
公務員試験内容について
公務員試験は第1次試験(教養・論文等筆記試験)と第2次試験(面接・適正検査)に分類されており、第1次試験の合格者のみが第2次試験へ進む流れで行うのが一般的です。
早い部門では3月中旬~下旬に1次試験がスタートし、部門にもよりますが約3カ月後に合格発表のスケジュールで行われる事が多いです。
公務員試験の面接で聞かれる事
では公務員試験の面接ではどのような事を聞かれるのでしょうか?
面接で聞かれた事を分類すると下記のような事が多いようです。(地域や国家機関によっても異なりますので、あくまでも参考です)
- 公務員を選んだ理由等の志望動機に関する質問
- 自己PRや長所・短所など自己分析に関する質問
- 取り組んでみたい仕事等公務員に採用されてからのビジョンに関する質問
- 民間企業と公務員の違いなど、公務員の仕事の理解に関する質問
- アルバイト経験や今まで頑張ってきた事等、学生時代の経験に関する質問
- 落ち込んだ時や失敗した際の切り替え方等、メンタルに関する質問
民間企業の面接でも良く聞かれる、アルバイト経験も公務員面接でよく聞かれる事のひとつのようです。
なぜアルバイトをするのが良いのか?
公務員は地域住民をはじめ、議員等様々な人と関わる仕事です。
公務員に求められるスキルは、コミュニケーション能力、相手の要望を理解する力、問題解決力、相手にわかりやすく説明する力、物事を正確に処理する力が重要と言えるでしょう。
面接では自分には上記のスキルがあるということを短時間で面接官にアピールしなければなりません。
特に新卒で公務員を目指す学生や公務員浪人生は社会人未経験です。
そのため、アルバイトでの学びや工夫した経験等は、仕事に対する姿勢や社会人すなわち公務員に向いている人材なのかどうかを面接官にアピールする事が出来るわけです。
おすすめのアルバイト
アルバイトをするのが良い事は分かったけど、どうせアルバイトをするなら面接のネタにしやすいアルバイトがしたいですよね?
ここからは公務員試験の面接ネタにしやすいおすすめのアルバイトを3つ解説していきます。
人と関わる仕事【販売・接客系】
1つめは商品販売や接客業など人と関わる仕事です。
新人公務員は窓口業務に配属されることが多く、窓口では様々な年代の地域住民の対応をすることになります。
そこで求められるのはコミュニケーション能力です。
販売や接客系の仕事は、様々な年代の人と接する仕事です。必然的にコミュニケーション能力が磨かれますよね。
また、クレーム対応も行う事があります。クレーム対応はユーザーの要望を伺い、正確に処理し、問題を解決していかなければなりません。
そういった経験を踏まえた意見を話す事で、仕事への姿勢や公務員として適正な人材である事をアピール出来るわけです。
販売・接客系の仕事(例)
- 飲食店ホールスタッフ
- 大手ファーストフードチェーン系スタッフ
- 家電量販店販売員など
人の相談にのる仕事【相談員系】
2つめは相談員等、人の相談にのる仕事です。
公務員は地域住民からの相談や調整などの対応をする事も多く、人の話を聴く力を求められる場面も多くあります。
相手の話の意図をくみ取り、正しい解決策を提案するスキルが求められます。
また公務員は縦割りでトップダウンの組織体制です。
上司や配属部署の支持をくみ取る事も重要となってきます。
アルバイトを通して人の話を聴き、解決に導くような経験は面接でアピール出来るネタになると思います。
人の話を聴く仕事(例)
- 予備校チューター
- 観光案内窓口
- バー店員等
チームワークと体力が必要な仕事【体力系】
3つめは引っ越しスタッフ等体力とチームワークが必要な仕事です。
こちらは警察官や消防官等の特殊公務員志望の人向けです。
特殊公務員は協調性や集団の中でのコミュニケーション能力、忍耐力が求められます。また試験には筆記、面接の他に体力テストもあります。体力をつけながら、チームでの仕事を経験することで特殊公務員に必要なチームワーク・体力をアピールする事が出来ると思います。
チームワークと体力が必要な仕事(例)
- 引っ越しスタッフ
- ライフセーバー
- 警備員等
面接でのアルバイト経験の伝え方
おすすめのアルバイトをしたからといって面接で合格出来る訳ではありません。
どのアルバイトでもアルバイトをしたからこその学びや経験があると思います。
「経験からどんな学びや気付きがあったか」「どんな問題にどのように対処をしたか」
「上司や同僚、顧客との関わり方」等、仕事への姿勢や職場の人達とどのように関われる人間なのかという視点で話をすると、採用後のイメージを面接官にアピールしやすいと思います。
アルバイトと試験勉強との両立は可能?
公務員は試験科目が多く、試験勉強とアルバイトの両立が気になるところですよね?
公務員試験勉強に必要な時間は1000~1500時間程といわれており、1~2年前から勉強を始める人が多いのが一般的です。
特に大学生は学業、サークルや部活動もあるので試験勉強とアルバイトとの両立が難しいと思われるかもしれません。
正直なところ、両立が出来るかどうかはその人自身によりますし、両立は難しいとの口コミも多くあるのが現状です。
アルバイトをしたいけれど勉強が苦手という人は、短期バイトで経験を積んでみたり、試験の1年前にバイトを辞める等して勉強と両立する方法もあるかと思います。
勉強を始めるのが遅くなってしまったり、学生生活が忙しく、試験勉強だけでもスケジュール的に厳しいと感じる人は無理にアルバイトはせず試験勉強に集中しましょう。
公務員志望者におすすめなアルバイトまとめ
- アルバイト経験は仕事に対する姿勢を面接官へアピールする材料になる
- 公務員志望者おすすめのアルバイトは「接客・販売系」「相談員系」「体力系」
- 面接ではアルバイト経験を公務員としてどう活かせるか視点で話をするのか重要
- アルバイトと試験勉強の両立は大変。短期バイトや期間を決めて働く
公務員志望者がアルバイトをする場合、公務員試験の面接ネタとして話しやすい職種や公務員として採用されてからも経験を活かしやすい職種を選択すると良いでしょう。
アルバイトはあくまでも面接ネタの手段であり、公務員への合格が目標です。
試験勉強の時間をしっかりと確保できるかを考えて、自分にあうアルバイトを探してみてくださいね。