探偵アルバイトってどんな感じ?大学生でも出来る?調べてみました!
ドラマや映画、小説やコミック、アニメやゲーム、いろいろな媒体の世界中のフィクション作品においてはすっかりおなじみの「探偵」という職業ですが、現実世界でのリアルな探偵さんって、実際のところどんなお仕事をしていらっしゃるのでしょうか。
そしてアルバイトとして探偵業に携わることは出来るのでしょうか。
その場合大学生でもアルバイトすることは出来るのでしょうか。
そんな謎の数々を解き明かしていきたいと思います…。
実際の探偵さんってどんな仕事してるの?
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フィクションの世界での活躍はよく見ている私たちでも、現実世界における探偵さんのお仕事って、実のところはあまりわかってなかったりしませんか?
まずは、探偵事務所における主な業務の内容を紹介させていただきます。
調査員のお仕事
「探偵」と聞いて皆さんがまず思いつくのがこちらのお仕事だと思います。依頼された内容について実際に調査を行うのが調査員です。
ほかの職種にはあまり見られないような特殊な業務で、経験豊富な正社員が携わることが多いようです。
探偵事務所への依頼は”素行調査”や”浮気調査”が多くを占めると言われています。調査員の業務の多くも、それらにかかわる証拠集めです。
ですから、尾行調査や張り込み任務などを行い、証拠となりうる写真や動画を撮影するというのが主たる任務となります。
相談員のお仕事
探偵事務所において、依頼者からの相談に乗り、依頼を承るのが相談員です。
事務所において直接に依頼者であるお客様と接しての相談となることが多いようです。また費用の相談なども相談員が行うことが多いようです。
相談員もかなり経験が重要とされる業務ですので、ベテランの正社員が担当することが多いようですね。
事務員のお仕事
もちろん探偵事務所においても、ほかの企業と同じように、顧客対応、調査費用の見積り・請求、必要経費の処理などの、事務の仕事は欠かせません。
こちらは探偵事務所の職員であっても、一般的なPCや帳簿といった事務作業を行う割合がほとんどで、「探偵業」に携わっているという実感はあまり湧かないかも知れません。
ただ、調査員や相談員に比べれば特殊な業務ではないので、”探偵事務所で働く”ということだけを考えると最もハードルが低いとも言えます。
一般的な事務作業の能力がある人であれば採用される可能性も高いと思われます。
探偵事務所でのアルバイトとは? どんな仕事ができるの?
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では、探偵事務所においてアルバイトしようとする場合、具体的にはどういった業務に携われるのでしょうか。そして、特に調査員(いわゆる「探偵」)のアルバイトには、他業種のアルバイトと比べてどういった特徴が見られるのでしょうか。
調べてみた結果を紹介していきます。
あくまでもサポートが中心
調査員の業務において、あくまでもメインの調査にあたるのは経験豊富な正社員の人となることが多いです。
しかし、時間のかかる尾行調査や張り込み任務において、そして、ベテラン調査員1人では目立ってしまうような場において、サポートとなるアルバイト調査員の出番は十分にあります。
例えば、自動車を使ってタクシーなどを尾行していた場合に、ターゲットが降りて地下鉄などに乗り換えた場合、1人では尾行継続が不可能となりますが、サポートとしてアルバイト調査員が運転手をやっていてくれれば、ベテラン調査員はその場で降りて尾行を続けることができますね。
長時間にわたる張り込み業務の場合においても、一人では一瞬たりともその場を離れられませんが、サポート役がいれば、トイレに行く間の張り込み、交代での仮眠、飲食物の買い出しなども可能となります。
浮気調査などにおいては、ターゲットが若者の多いテーマパークやクラブなどの繁華街に向かう事象もあります。
ベテラン調査員の”おひとりさま”では浮いてしまうような場所においても、なるべく目立たぬよう若手とコンビを組んで向かうなどということもあるようです。
時間はかなり不規則…
調査員の業務においては、その日の仕事の終わる時間は不確定ということも多いです。
例えば、ターゲットが建物から出てくるところを撮影しようと張り込みしている場合、依頼内容によっては、対象者が出てくるまで何時間でも待機します。
たとえ対象者がその建物内で睡眠をとっているだけだとしても、調査員は一瞬たりとも目を離せず休むこともできず、決定的瞬間を撮影するためにひたすら待つこととなります。
また、尾行の任務を遂行している場合において、調査対象者が新幹線や飛行機に乗って移動を始めてしまった場合であっても、依頼内容によっては尾行継続となる事態もあります。
こちらは旅行の準備などしていなくても、そのような場合は追跡を続けるしかありません。
探偵事務所への調査業務の依頼がかなり少ない場合、もしくは依頼が全く無いといった場合などには、アルバイト調査員の出番はなくなってしまい、アルバイトの契約体系によっては収入が激減する恐れもあります。
しかし、そんな時にも急遽依頼が入って、業務上必要として呼ばれれば即出社となることもあり得ます。
実は終わる時間だけでなく、仕事の始まる日時もわからない、と言えるのかも知れません。
精神的にも体力的にも大変…
探偵(調査員)の業務は、精神的な面からも体力的な面からもかなり負担が大きい業務と考えられているようです。
どこまで行くのかわからないターゲットを尾行する場合など、対象者に感知されないように神経を使いながら、いろいろな手段を駆使して、見失うことなく尾行を続けなければなりません。
張り込みにおいては、いつ対象者が動くのかわからないといった状況の中、油断することなく待機していなければならず、心身ともにつらい任務といえると思います。
ターゲットに調査任務や調査員の存在が感知されてしまった場合、依頼された業務が失敗になってしまうというだけでなく、逆上したターゲットから危害を加えられる恐れすらあります。
調査がうまくいった場合でも、その調査結果やそこから導き出されるその後の展開によっては、調査員が精神的なダメージを受けてしまうこともあるようです。
また、業務を続けるうちに、逆に自分が尾行されたり見張られたりしているのでは、などと不安になる人もいるといわれています。
強い意志と精神力が必要とされる職業と言われるのもわかりますね。
探偵のアルバイトって大学生でもできる?
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おおまかに言えば、「大学生でも探偵のバイトはできる」と思います。
実際、いくつかの探偵事務所では”大学生OK”と明記してアルバイトを募集している求人を見つけることができます。
ただ、実際に探偵のアルバイトが出来る大学生にはいくつかの条件があるようです。
- 体力・気力・精神力に自信がある人
- 運転免許を持っており、自動車の運転が得意な人
- 探偵業への熱意とプライドがある人
- 学業に影響が出ない人
体力・気力・精神力に自信がある人
探偵事務所がアルバイトの大学生に期待する要素としてまずは若さ(≒体力)が挙げられるようです。
体力だけではなく、早朝や深夜などを問わない、不規則な勤務時間に耐えられる気力や精神力も求められるかもしれません。
運転免許を持っており、自動車の運転が得意な人
調査員のサポートとしてアルバイトに申し込む場合、あった方がいいと思われるのが自動車免許(および運転経験)です。
ベテラン調査員とコンビを組んで調査に臨む場合でも、問題なく普通の運転が出来れば、担当できる業務の幅が広がるのではないでしょうか。
探偵業への熱意とプライドがある人
探偵業においては、法律の知識が必要であったり、業務に関する守秘義務が非常に多いと言われています。
一般的なアルバイトと比べるとなかなか難しい業務条件となりますから、探偵業への熱い気持ちとリスペクトがないと務めることは困難でしょう。
学業に影響が出ない人
前述してきた通り、探偵業、特に調査員の仕事は不規則であることが多く、シフト制のように学業に配慮して働くことは出来ないことが多いようです。
やはりあくまでも学生の本分は学業ですから、例えば単位を既にほぼ取り終えている等、できれば出席の必要があまりないような状況にあることが望ましいのではないかと思います。
まとめ
当然といえば当然ではあるのですが、あまり表に出ない職業と言えるのが探偵業ですから、なかなか知らないことが多かったと思います。
大学生が実際に探偵業でアルバイトしようと思った際には、バイト募集要項や当該探偵事務所のホームページ等を隅々までよく読み、他業種以上に念入りに確認をしてから応募しましょう。面接の際には、実際に行う業務内容・範囲の確認や、待遇、自分に求められる条件、その他気になることを全てしっかりと確認したいですね。
将来探偵として働いていきたいという大学生にとって、探偵業でアルバイトをして下積み経験を積むというのは有意義だと感じました。
卒業後は探偵業ではない別の職種に就きたいといった場合でも、珍しいアルバイト経験ということで、採用面接などの際にはインパクトがあって印象に残るかもしれません。
最後まで読んでいただきましてありがとうございました。