吃音症だけどアルバイトをしてお金を稼ぎたい、吃音症だからアルバイトができるか不安…そんなお悩みをお持ちの方へ様々な観点から見たおすすめのアルバイトをご紹介、どのようなリスクや懸念点があるのか実際に働いている方の声を中心にまとめてみました。
吃音症におすすめするアルバイトとは
話すのが苦手でコミュニケーションをあまり必要としない職場を選ぶ方、また少し怖くても吃音症を克服するために敢えてハードルの高い業種を選択する方もいらっしゃいます。しかし実際に従事できるかどうかは自分の症状の程度により選択する必要があります。
自分から働きやすい職場を作る
吃音であることが業務に何かしらの不安を落とすようであれば、事前にカミングアウトし周りから症状を把握してもらい、自分が働きやすい環境を作ることが大事になります。
カミングアウトが原因で不採用になる可能性はありますが、吃音に理解のある良い環境を選べることに繋がります。
吃音症とどう向き合い働くか
大きく2通りに考え方が分かれるようです、1つが極力コミュニケーションを取らない仕事に就く、もう1つが吃音症を克服するために会話をする仕事を選ぶ。
この2つのパターン別におすすめの職種をピックアップしてみました。
なるべく会話をしなくてもよいアルバイト4選
- 事務職
- 新聞配達
- webライター
- 警備員
事務職
パソコンでのデータの入力が中心のため会話をする機会は少ない職種です。ExcelやWordの操作にある程度知識があればアルバイトでの採用は期待できるでしょう。
新聞配達
吃音症の方が実際に初めて務めたアルバイトとして新聞配達を挙げる声がいくつかありました。接客をする機会は皆無に等しく好時給のケースも多いです。
Webライター
ある程度のスペックのパソコンとネット環境さえあれば始められるWebライター、副業としても注目されています。専門知識や魅力的な文章を作るスキルはある程度必要ですが、コロナをきっかけに在宅ワークが主流になり、仕事のやりとりもメールやチャットが中心になっている企業もあります。在宅がメインであれば直接会話する機会はほとんどありません。
警備員
吃音症の方におすすめのアルバイトとして多く口コミで取り上げられていたのが警備員です。警備員にはいくつかの資格があり、生涯従事することも見据えられる仕事です。現場にもよるとは思われますが、関係値を構築できれば他人とのコミュニケーション一切なく働く環境を作ることができます。
吃音症を克服するために敢えて接客業にチャレンジする選択肢
吃音症ではあるけれども接客業のアルバイトを通して吃音を克服したい、実際克服できたという声もあります。しかしいざ接客する場面になり困難に陥ってしまいストレスを抱え返って症状が悪化してしまう事もあるそうです。
そのような事態に陥らないためにも援助が必要で、まずは周りの理解を得ることが必要になるそうです。面接や問い合わせの際に事前に吃音症であることを伝え理解を深めてもらいましょう。
実際に吃音症の方が働いたおすすめの接客業をいくつかピックアップしてみたので検討してみてはいかがでしょうか？
- カラオケ店
- コンビニ
- 家庭教師
- キッチン
カラオケ店
接客業ではありますがお客さんとのやりとりはマニュアル通りに会話を交わすことが大半で、吃音者向けの接客業として真っ先に挙がる職種です。しかし店先で呼び込みの指示される店舗もあるそうなので、無理なくできる範囲で働けるようにすり合わせは必要になると思われます。
コンビニ
レジ打ちと品出しが中心のアルバイトです。深夜帯なら時給もよくお客さんもそこまで多くはないでしょう。
カラオケ店と比べるとお客さんの対応にアドリブを求められることが多く、言葉選びは難しくなるでしょう。また常連の方とうまくコミュニケーションを取る必要もでてきます。
家庭教師
接客の中ではかなりレベルが高いものの実際吃音症の方でも実務経験のある方が幾人かいるそうです。大勢の前では症状が出ても、マンツーマンなら大丈夫という方が検討されています。難しい半面、好待遇で実務時間も他の職種と比べ短くなっています。
キッチン
居酒屋やファミリーレストランでのキッチン担当なら料理器具の扱いやスタッフ同士の簡単なコミュニケーションが取れれば吃音のデメリットを受けにくいアルバイトの一つとも言えます。自分のスキルを活かせることも自信に繋がるきっかけになるかもしれませんね。
仕事をする上での心構え
吃音症の方が新しい仕事を始める際や働くことが初めてという場合やはり困難な状況になったときどう対処するのか実際に働いている方の対処法をいくつかまとめてみました。
マイペースに話す
無理をして普段より早めに話そうとせず、普段より平静を心がけゆっくり話す。
不安を抱かない
うまく話せるかどうか自信を持てないことがきっかけに症状が出てしまうこともあるそうです。不安を抱かないためにも理解ある職場環境を作る必要があります。
苦手な言葉は言い換える言葉を考えておく
特定の言葉の発音が難しいのなら事前に言い換える言葉をいくつかストックしておくそうです、いざ直面してしまった場合でも準備ができていればスムーズに乗り越えられるでしょう。
吃音症の方向けの求人募集
オンライン上で吃音者向けの募集を定期的に提示している企業やNPO法人があります、自分から言うまでもなく理解のある募集なので吃音であることがデメリットにはなりません。活用してみてはいかがでしょうか？
まとめ
吃音症の方の仕事の選び方
吃音症を受け入れるのか、吃音症を克服するのか、の2通りどちらかで仕事を探される方が多いようです。
- Web関係や経理などなるべく接客やコミュニケーションの少ない職種
- 軽度の接客がある、またうまく話せる環境での接客業
前途していますが、克服するために無理な接客業に就き返って話せなくなってしまった事例もあるそうなので、『どう吃音症と向き合うのか』と『自分の症状』とを考慮しどちらにしたいのか検討してみましょう
事前に公言し理解のある職場を選ぶ
吃音であることを伏せたまま仕事が始まってしまうと同僚やお客さん、自分にも悪影響が出てしまう可能性があります。周りの助けを得るためにも早めに周知し理解してもらう事が懸命です。また電話対応などできない仕事があるのならば面接時にしっかり伝えましょう。
自分がどの程度の症状なのか把握しできる仕事の範囲を見定める
ある程度のコミュニケーションが取れるなら接客業にも視野を入れ、難しいようならデスクワーク等の一人作業が中心の仕事を検討する。
無理をせずに、自分に合ったかつ自分にできる仕事を探してみましょう。
