朝のニュース番組から夜のバラエティ番組まで、テレビでアナウンサーを見ない日はありません。
そんなアナウンサーに憧れ、「自分も同じ舞台に立ちたい」と思う方へ向けて、今回は
「アナウンサーになるにはどんなアルバイトをするのがいいのだろう?」
というテーマでお話していきたいと思います。
アナウンサーになるならコレ!というアルバイトはあるのか
定説では、マスコミ関係へ就職するならば、マスコミ関係でアルバイトを行うのが良いとされています。
しかしながら、アナウンサーに絞って調査してみると、このアルバイトならアナウンサーになりやすい! と言うような話はないようでした。
ただし、直接的には関わらなくとも間接的にアナウンサーへの就職に役立つアルバイトというものは考えられます。
それらについてお話ししていきます。
何を重視してアルバイトを決めるか
アナウンサーとなるために選ぶアルバイトで、重視すべきなのはズバリ「面接」です。
面接で学生時代に行っていたアルバイトについての話をすることは珍しいことではありません。
このアルバイトの話で「興味深い」「面白い」と思ってもらえるような話ができれば大きなリードができたといえるでしょう。
面接官が、「もっと話を聞きたい」と思うような経験を積める、そんなアルバイトを探すのはアナウンサーになるための第一歩と言えるでしょう。
では、具体的にどのような事を重視するべきなのでしょうか。以下の3つにまとめました。
- アナウンサーとしての仕事に役立つか
- 自分の強みを生かした働き方ができるか
- 人に話したくなるエピソードが得られるか
それぞれについて詳しくお話します。
アナウンサーとしての仕事に役立つか
アナウンサーとして仕事をすることを想定したとき、そのアルバイトが役に立つかどうかを考えてみましょう。
アナウンサーとはどのような仕事でしょうか? そうです。「話す」仕事です。
そう考えると何かスピーチをする仕事だったり、教える仕事と相性が良いように思えます。
それでは、「話す」アルバイトとはいったいどのようなものがあるでしょうか。一例ではありますが、ご紹介いたします。
塾講師
生徒と教師という立場こそありますが、複数人を相手に丁寧に分かりやすく伝えるという点で「話す」力がつくアルバイトといえるでしょう。
また、手本となるべく立ち振る舞いもきちんとしなければなりませんし、教える内容についてあらかじめ予習しなければならないなど、様々な力をつけることができます。
決して簡単なものではありませんが、良い経験となるでしょう。
コールセンター
電話によってお客様とやり取りを行い、問い合わせや申し込みなどに対応する事で「話す」力が養われます。
問い合わせ等を受けるインバウンドと、こちらから電話をかけるアウトバウンドの2種類があり、それぞれ違った力が要求されます。
言葉遣いや相手の意見を汲み取る力といったコミュニケーション能力、また人によって異なる疑問に対応することで判断力など、多くのことを学ぶことができます。
シフトの融通がききやすいため、学生さんなどでも働きやすいアルバイトです。
自分の強みを生かした働き方ができるか
自分の好きなことや興味のあることを中心に考えることも大切なポイントです。もともと関心の深い分野だからこその一歩踏み込んだ取り組みや提案はとても良い経験になります。
アルバイトを通して関心を深めることで、近年のアナウンサーに求められてきている一芸として昇華させることも考えられるでしょう。
好きなこと、興味のあることを生かせるアルバイトについて、一例を紹介します。
スポーツコーチ
運動することが好き・得意という方にはコーチとして働くことがおすすめです。
自分の好きなスポーツ、あるいは運動をコーチングすることで、生徒の成長を間近で確認し、ともに喜ぶことができます。
また教えることで自分の技術の再確認ともなり、自身の成長にもつながるでしょう。
興味のあることで楽しく働くことでモチベーションにもつながります。自分の強みを生かしてより良い働き方ができるでしょう。
専門店スタッフ
好きなこと、あるいは趣味を生かして働きたいという方には、専門店でのアルバイトがおすすめです。
具体的には音楽が好きならば楽器専門店、またはCD販売店で働くなどが選択肢としてあげられます。
アルバイトを通して自分の好きなことをより深く知る事にもつながり、やりがいを感じたり、モチベーションの向上ともなるでしょう。
人に話したくなるエピソードが得られるか
アナウンサーになるために避けられない課題として、「面接」があげられます。
アナウンサーの募集は倍率が高く、通り一遍の特徴のない面接を行っては、面接官の印象に残らず失敗と終ってしまうかもしれません。
そこで、印象に残る話題を用意することが方法として考えられるのですが、その一つとしてアルバイトを利用するということも手段の一つでしょう。
あまり一般的ではないものや、興味をひきやすい珍しいアルバイトを行うことで、面接官からの印象をより強くすることができるでしょう。
発掘作業員
発掘作業員は主に学芸員の資格を持った調査員の下で発掘現場の土を掘ったり、遺物を取り上げたりする仕事です。
調査員の指導の下働くことになるため、未経験でも問題なく働くことができます。
特性上、肉体労働となることが多く大変な仕事ではありますが、他ではできない体験ができる興味深い仕事です。
発掘された遺物の時代や背景を知っておくだけでも会話の起点となり、良いコミュニケーションをとることにつなげられるでしょう。
覆面調査モニター
覆面調査モニターは一般客として調査対象の店舗へ赴き、提供されるサービスや商品の質等々に問題がないか調査する仕事です。
調査員であることがばれてはいけないため、緊張感のある仕事ですが、調査結果がお店の改善につながったり、また調査によって訪問することで魅力的なお店の発見につながるなどのやりがいがあります。
稼ぐバイトというよりはお得にサービスが受けられるというような形が多いようですが、覆面調査という非日常的な体験談は話の種となるでしょう。
まとめ
本記事ではアナウンサー志望の方へおすすめのアルバイトを3つの焦点から紹介させていただきました。
一つ目はアナウンサーとしての仕事で重要な「話す」力が得られるアルバイトとして、塾講師とコールセンターを紹介いたしました。
二つ目は自らの強みや興味に合致したアルバイトであれば精力的に働くことができるとして、コーチと専門店スタッフを紹介いたしました。
三つめは面接官の印象に強く残るようなコミュニケーションをとるためのアルバイトとして、発掘作業員と覆面調査モニターを紹介いたしました。
残念ながら、序文で申し上げました通り、アナウンサー採用へ有利といえるアルバイトは存在しないという結論とはなりましたが、アルバイトによって得られる経験が無駄になるということはありません。
本記事では6種類のアルバイトを紹介させていただきましたが、考え方次第でほかにも数多くの選択肢が生まれることと思います。
アルバイトを行うこと、それ自体も非常に有意義な事ですが、そのアルバイトを通して自ら成長することがより重要です。さらに言えば成長するために自ら動くことが肝要なのです。
アルバイトから得られる経験を自らの糧とし成長できるよう一生懸命になってください。
ご参考になれば幸いです。