アルバイトには接客を伴うものが多くあります。自分は人見知りだからアルバイトができるか心配、接客は苦手かもしれない…。そんな不安を持った人見知りの方も多くいらっしゃると思います。
そこで今回は、人見知りの方でも挑戦しやすい接客少なめのお仕事をまとめてご紹介します!
人見知りの人に向いているバイトとは?
人見知りの人が働きやすいお仕事には2つの共通点があります。
①人とのコミュニケーションをあまりとらなくてよい
まず一つ目は、人とのコミュニケーションをあまりとらなくてよいことです。
例えば、アパレル販売や飲食店のホールなど、お客さんと直に接するようなお仕事では、必然的に接客する機会もとても多くなります。
そのため、接客があまりなくて、初対面の人と話す機会がほとんどないような仕事であれば、人見知りの方でも仕事がしやすいでしょう。
②マニュアル化された業務内容
二つ目は、業務内容がマニュアル化されていることです。
どのようなお仕事をするのかマニュアル化がされていれば、人見知りの人でも早く仕事に慣れることができるでしょう。万が一業務内容を忘れてしまった場合でも、マニュアルを改めて見返すことで焦らずに対処することができます。
一方で、マニュアル化できないような複雑な仕事になると、同僚や先輩とのコミュニケーションが多く必要になってきます。
それでは、たくさんの種類があるアルバイトの中から、接客が少なめなアルバイトを様々なジャンルからご紹介します
接客が少ないアルバイト
クリーニング屋
クリーニング屋でのアルバイトは、お店の受付で行う代金の清算や、お客さんがもってきた衣服の仕分け、衣服の受け渡しが主な仕事内容です。
チェーン店では専用の工場があるため、アイロンがけや洗濯の業務はありませんが、個人で経営しているお店ではクリーニング作業の補助を行うこともあります。
・接客の度合い
クリーニング屋は近所の常連客が長く利用していることが多いです。そのため、長く働けば見知ったお客さんも増え、接客もしやすくなるでしょう。また、接客の文言なども決まったものが多いため、接客でも困ることは少ないでしょう。稀にクレームなどの対応はあるかもしれませんが、そこは店長にフォローしてもらいましょう。
・必要なスキル
衣服の仕分けをしたり、お客さんに説明するために、洗濯や生地の種類などに対する知識は多少あったほうが働きやすいでしょう。
スーパーの品出し
商品を売り場に並べるお仕事。一定規模のスーパーの場合、生鮮、飲料、お惣菜などの担当エリアが与えられます。
具体的な仕事内容としては、売り場の商品の補充、商品をきれいに並べ直す、賞味期限切れの商品を下げる、割引シールを貼る、店頭でのお客様対応(商品の場所案内)などがあります。
・接客の度合い
レジが込み合う時間帯にはヘルプとしてレジ業務を行うこともあるため、接客を避けたい場合は繁忙時間のシフト
を避けるとよいでしょう。
・必要なスキル
大きなスーパーの場合は、どこのコーナーにどの商品を陳列するか理解しておくと仕事が早くこなせます。
セルフガソリンスタンド
ガソリンスタンドには有人型のスタンド(フルサービス型)とセルフ型のスタンド(セルフサービス型)があります。
・接客の度合い
セルフ型のスタンドでは、お客さんが自分で給油をおこなうため、基本的には接客はありません。主にレーンへの案内・誘導や監視業務を行います。
また、お客さんより洗車やタイヤ交換などの依頼があった場合には対応します。それ以外には、清掃・物販・備品の補充・電話対応・会計・洗車用タオルの洗濯なども職場によってはあります。
・必要なスキル
特に必要な資格などはありませんが、運転免許があればより重宝されるでしょう。
着ぐるみバイト
着ぐるみのバイトは、遊園地やイベントの現場などで着ぐるみを着て、そのキャラクターとして人と接するお仕事です。
風船やノベリティなどを配布したり、お客さんと一緒に写真撮影をしたりします。
・接客の度合い
接客はありますが、自分ではない役になりきって接するため、普段人の目を見て話せない人でも対応することができます。
役になり切れない場合は、接客の嵐なのでしんどいかもしれません。
・必要なスキル
何かになりきれる人が向いています。着ぐるみによって身長制限があるので募集要項をよく確認しましょう。
映画館
映画館でのお仕事には、ボックス、フロア、映写の3種類があります。
ボックス
入り口でのチケット販売や案内などの受付業務が主な仕事
フロア
チケットのもぎりや来場客の誘導、物販などが主な仕事
映写
映写は映画を上映する準備や調整をし、映写機のメンテナンスを行う仕事
(こちらは専門的な知識を要する仕事のため、研修や経験が必要となります。)
・接客の度合い
チケット販売や案内、フードの販売では多少の接客はありますが、ほとんどが決まっている言葉を伝えるだけなので自分で対応しなければならないシチュエーションは少ないでしょう。
来客者の多くは事前にその日に観る映画を決めてからくることが多いので、細かい説明もほぼありません。
・必要なスキル
映画上映の開始前は各種販売業務が混雑するため、手際よく作業をこなせるほうが良いでしょう。また映写のお仕事に興味がある場合は研修や経験が必要となります。
接客がほぼないアルバイト
美術館・博物館の監視
美術館・博物館でのバイトには、受付や監視、グッズ販売、清掃など様々なものがあります。ここでは美術館の監視アルバイトをご紹介します。
監視は作品と鑑賞者の距離が正しく保たれているか、無断で撮影をしていないかなどをチェックする役割があります。
・接客の度合い
基本的には接客はありません。ただし、お客さんが作品に近づきすぎてしまった時などに、臨機応変に対応しなければならない場合があります。
・必要なスキル
美術に関する知識は特に必要ありません。
監視は基本的にじっとしている仕事なので、長時間動かなくても平気な方におすすめです。
デリバリー
デリバリーのアルバイトは、飲食店のメニューを注文したお客さんのもとへ商品を運ぶ仕事です。移動手段は原付バイクや自転車などが主流です。
特定の店舗に勤務する場合と、宅配・デリバリー代行会社として、あらゆるお店からお客さんのもとに配達する場合の2パターンがあります。
・接客の度合い
最近では置き配など、お客さんに全く会わずに配達できるシステムも浸透してきているため、全く接客がないことも多々あります。
手渡しの場合でも世間話などをしない限りは挨拶と決まり文句を言う程度です。
・必要なスキル
少なくとも自転車に乗れれば、デリバリーのアルバイトをすることができます。ただし、自転車の場合は原付バイクよりも体力が必要になります。また、雨の日の配達や坂道を通る配達先もあるため、原付バイクを希望する場合には、原付バイクに乗るための免許が必要になります。
キッチンスタッフ
キッチンスタッフには、3つの持ち場があります。
- 料理を行う調理スタッフ
- 下ごしらえや食器・調理の準備・キッチンの清掃をする調理補助
- 洗い場
アルバイトであれば、調理補助スタッフや洗い場担当として雇われるケースが多いです。調理補助スタッフとしては、食材の仕込みや盛り付けなどの簡単な作業から任されます。調理補助や食器洗いを経て、慣れてくると調理を担当することもあります。働く場所によってどこまで行えるかは変わります。
・接客の度合い
お客さんがいないところで働くため、基本的に接客はありません。
・必要なスキル
料理のスキルはあるに越したことはありませんが、特に料理の経験がなくても働くことができる場所も多くあります。
試験監督
塾の模擬試験や資格取得のための試験会場で、問題用紙や解答用紙の配布・回収を行います。また、不正がないかなどの監視、会場設営、片付けなども行います。
・接客の度合い
稀に受験者からの質問などで話をすることが必要になりますが、それ以外は基本的に話すことはありません。
・必要なスキル
特にありません。試験会場では、携帯電話が鳴らないように設定することなどを忘れないようにしましょう。
施設警備員(夜勤)
ホテル・旅館・商業施設などで、夜間の見回りや施設管理をするお仕事。
主な業務内容は以下の4つです。
- 施設警備業務
- 巡回警備業務
- 機械警備業務
- 保安警備業務
・接客の度合
商業施設ではお客さんがいない時間帯に働くため、接客はありません。
ホテルや旅館は、お客さんと会った場合などに稀に接客することがありますが、基本的にはあいさつ程度でそれ以上コミュニケーションをとることはありません。
・必要なスキル
必須の資格などはありません。以下の資格を持っていると即戦力として活躍できるでしょう。
- 施設警備業務検定
- 警備員指導教育責任者
- 機械警備業務管理者
※警備員指導教育責任者は受験資格が必要となります。
農業
農業は、作付け・作物の管理・収穫・選別・出荷が主な仕事内容となります。
働く農場の規模や作物の種類などにより任される仕事内容は異なります。また、期間も種まきや収穫など、人出が多く必要な時だけ働く短期バイトから、種付けから収穫まで1年を通して働くものまで様々です。勤務時間も朝方だけ働くものから、住み込みバイトまであります。
・接客の度合い
農場では収穫体験などのイベントがあるとき以外は、お客さんに接することはほとんどありません。
一人で黙々と作業することも多いです。
・必要なスキル
特に必要な資格はありません。
農業はなによりも体力が必要なお仕事です。
短期バイトや単発バイトでまずは試してみて!
人見知りであることでアルバイトを始めることに抵抗がある人は、まずは接客業務の少ない仕事内容のアルバイトを選んでみてください。
それでも抵抗がある場合は、まずは短期バイトや単発バイトから始めるのも一つの手です。
短期バイトや単発バイトであれば、接客が少々多めでも、期限が区切られているので、自分を試すには良いかもしれません。もしかしたら、自分では人見知りだと思っていたけれど、実は接客バイトが得意な可能性だってあります。
アルバイトをする上での注意点
接客が少なめなアルバイトを選んでも他の従業員とのコミュニケーションは存在する職場が多いです。また、会社に入ると常識とされる「報告・連絡・相談」(ほうれんそう)はアルバイトをする上でも雇い主との連絡のやり取りなどの際に意識しなければなりません。
それも含め、社会に出る前の練習と思って、その中で自分のできること、やりたいことを様々なアルバイトを経験する中で知っていってもらえたらと思います。
あなたの挑戦をこころから応援しています。