履歴書が要らないアルバイトがある?その理由と注意点について解説していきます。また、不要にするメリット・デメリットは何か、実際にはどんな職種があるのかなども解説します。
履歴書は必要?!
まず履歴書が要らない理由に触れる前に履歴書について簡単に説明します。
履歴書とは学業や職業の経歴など人物の状況を記した書類(Wikipedia参照)のことで、応募者の基本的な情報をまとめた資料です。求人に対し企業に対する熱意をPRするための資料ですし、企業側にとってはこの人はどんな人なのか?というのをこの履歴書から読み取っていきます。
そしてこの履歴書は企業側にとって、とても大事な書類になります。
従業員を抱えている企業はまず、”労働者名簿”というものを作成することが労働基準法第107条によって義務付けされています。そしてこの労働者名簿は履歴書を元に作成していくので、履歴書は企業にとって大切な書類であるということです。
バイトの面接に履歴書が不要な理由3つ!
履歴書はどんなものか?また役割について解説しましたが、この履歴書はあくまでも企業が労働者名簿を作成する際に必要なものであり、実は履歴書を出すことには義務が課されません。従って、法律的には問題ないのです。
では、履歴書不要とはなぜ要らないのでしょうか?3つの理由から解説していきたいと思います。
- 応募のハードルを下げるため
- 独自の応募シートや求人サイト内で登録を済ませているケース
- 面接に進むと発生する履歴書
1.応募のハードルを下げるため
履歴書を書くことを面倒に感じる人が多い、または志望動機が思いつかない、苦手意識があって誤字・脱字をしてしまうなどのことが原因で応募が集まらないといったことがあるようです。そのため、履歴書をなくすことで求人へ応募する人材のハードルを下げ、応募者を募っているといったことがあります。
2.独自の応募シートや求人サイト内で登録を済ませているケース
履歴書が不要の2つ目の理由は、企業側の独自の応募シートがあったり、求人サイト内で既に履歴書登録が完了しているといったことが挙げられます。
また企業側は独自の応募シートを用意しておくと、欲しい情報が載っている履歴書を作成することができるので、面接をスムーズに行えるといったメリットがあります。
3.面接に進むと発生する履歴書
数回面接を行うような企業では、選考が進むにつれて履歴書が後々必要となってくるケースもあります。
また、採用となった際に必要となるパターンもあるので、こちらも事前に用意しておくことでスムーズに対応できるでしょう。
履歴書不要のメリットとデメリット
履歴書が要らないメリットやデメリットについてそれぞれ解説していきます。
メリット
履歴書が必要なければすぐに面接に移るので、採用までのルートが短縮されるので比較的すぐ働けます。また、履歴書を書くことに苦手意識がある方でも、躊躇なく応募ができるのもメリットです。
企業側としても、応募のハードルが下がるので多くの人材に応募してもらうことができ、人手不足を解消できる要因の一つです。
デメリット
先程「応募のハードルを下げる」と記述しましたが、逆に気軽に応募できるが故に、志望意欲が弱い人、モチベーションが低い人なども応募してくる可能性があり、企業は応募者がどんな人物なのか分からずに採用してしまうかもしれません。
履歴書が要らない求人の職種例
履歴書が要らない求人とは、どういった職種に多いのでしょうか?
実際の求人情報を参考に、比較的多かった職種を例に3つ挙げていきます。
- 梱包や仕分け作業などの倉庫関係の軽作業
- イベントスタッフや警備
- キッチンスタッフ・ホールスタッフ
実際の求人情報からは、作業系の求人が多く、中でも梱包・仕分け作業を含む倉庫関係の軽作業が比較的多いです。次にイベントスタッフやイベント・交通の警備、キッチンスタッフ・ホールスタッフがあります。その他には、コンビニスタッフやパチンコ店のスタッフ、データ入力など、様々な求人が見受けられます。
職種によってはアルバイトの期間は変わりますが、短期間で募集している求人は多い印象です。
そして”履歴書不要”と記載のある求人の中には、理由の2つ目で解説したように、「履歴書が不必要ですぐ面接」や「求人サイトで応募フォームの入力」や「求人を出している企業独自のエントリーシートへの記載」等様々で、履歴書不要で面接に望むことができます。
こんな人におすすめする履歴書不要の求人!
履歴書不要の求人には様々な背景があり、また職種例をもとに実際の求人についても解説してきました。
そしてこの履歴書不要の求人におすすめの人がいます。さてどんな人に向いているでしょうか?3点に分けて解説していきます。
- 今すぐに働きたい人
- 履歴書を書くことが不得意な人
- お金と時間を節約したい人
今すぐに働きたい人
履歴書無しで面接にすぐ移行できるということは、応募から面接までの時間が短くなります。その為、早急に収入が欲しい人や次の仕事まで間を空けたくないなど、つまりすぐに働きたい人にはおすすめです。優先して探してみてはいかがでしょうか?
履歴書を書くことが不得意な人
履歴書や、そもそも書類を書くこと自体が苦手だという人にも、応募から面接となるので、おすすめになります。
履歴書不要の求人の中には、企業独自の応募フォームや求人サイトのWeb履歴書など、求人情報によって違いがあるので求人情報をよく確認して、不明な点があれば事前に問い合わせるなどをしてから応募してみましょう。
お金と時間を節約したい人
履歴書を購入するためのお金や履歴書を書く時間を抑えたいという人におすすめです。
企業によっては履歴書を郵送で提出する場合もあり、履歴書を買うお金に加えて郵送代が発生するケースもあります。
しかし”履歴書不要”と記載のある求人に応募することができれば、この心配はなくなることでしょう。とにかく収入が欲しい、少しでも節約したいという人にもおすすめできます。
注意点を理解して面接へ!
「履歴書無しの求人って採用簡単そうだし、気楽でいいね!」と思って油断してはいけません。しっかりと注意点を理解して、面接に望みましょう!
履歴書無くてもしっかり面接!
履歴書が要らないとなると、これまで記述してきた通り「応募のハードル」が下がることで、良くも悪くもいろんな方が応募してきます。その為、企業は面接でしかあなたのことを見ることができません。ほとんどの面接では履歴書を中心に話が進んでいきますが、履歴書が無い状況だと、面接の中で伝えたいことを伝えることが必要になってきます。
面接前に事前に質問を調べておき、スムーズに受け答えができるようにしっかり準備しておきましょう!
また、履歴書登録を求人サイト内で済ませている方も、面接時に追加で質問を受ける可能性もあるので、事前に調べて対応できるようにしましょう!
嘘は禁物!
当たり前のことですが、嘘を付くことは禁物です。前述した通り、企業は採用後には労働者名簿を作成しなければなりません。履歴書が要らなかったとしてもはじめから正しい情報を伝え、後々のトラブルを避けるためにも、年齢や経歴など嘘は付かないように正直に伝えましょう。
まとめ
今回は、バイトの面接に履歴書が要らない理由とその注意点について解説していきました。
履歴書が要らない求人がある背景には、多くの人材が欲しいといった企業側の思惑があったり、履歴書の代わりに企業独自の専用応募フォーム・Web履歴書などの求人サイト内専用の応募フォームがあったり、履歴書要らずの求人でも、選考・採用次第では後々履歴書の提出が求められるケースと3つ挙げました。
「企業側は多くの人材が欲しいから簡単に採用されるだろう」とは考えずに、面接の際はスムーズに受け答えができるようにしっかりと準備しておき、気になる求人があれば積極的に応募してみましょう!