急用など、やむを得ない事情でバイトを休まざるを得ない状況は絶対に出てきますよね。
その際、バイト先の担当者にスムーズに伝えることが大切です。
言い訳っぽくなってしまって、相手に「ずる休みでは?」と思われてしまうのは避けたいですね。
様々な場合に応じて使い分けられる「休みやすい」伝え方と例文をご紹介します。
言い訳っぽくならず「休みやすい」伝え方の3つのポイント
相手に伝えやすい話し方には3つのポイントがあります。
- 話す順番に気をつける
- 休む理由は簡潔に
- あくまで「お願いモード」で
①(挨拶トークあって)「謝意(申し訳ございませんが)」→「状況説明(休みたい理由)」
→「お願い(休ませていただけませんか)」の順番でお話します。
ゆっくりとした口調で抑えめのトーンで話す方が真実味が増します。
②「急な発熱で(動くのがつらい)」「事故で電車が止まってしまい(バイト先に行けない)」等、、「どういう状況だから、出勤できない」ことを出来るだけ簡潔にかつ丁寧に話しましょう。
理由説明が長くなると「言い訳っぽく」聞こえてしまいます。
③「お休み」OKか否かはあくまで先方が決めるものです。自分で決められるものではないので、「お願いモード」での会話を心がけましょう。
こちらが一方的に話すだけでは、相手の心象を悪くする場合があります。
欠勤連絡は担当者に電話で直接伝えることが望ましいです。
どうしても無理な場合は、まずメールやラインを入れ、先方の返信を確認しましょう。
必ずOKがとれた上で、お休みするようにしてください。
バイトを「休みやすい」伝え方~当日編~
当日の急な欠勤はバイト先にも負担がかかってしまいます。急用の場合は相手の状況も汲んだ上で、できるだけすみやかに連絡、理由を話して休みをいただくようにしましょう。
あとのフォローもお忘れなく。
「体調不良」で休む場合
発熱や病気、ケガなどの場合は、まず体調を戻すことが大切です。バイト先から責められることもないでしょう。
ただし、度重なるようでは、信用を落とすことになりますので日頃から体調管理に努めるようにしましょう。
<例>
「申し訳ございません。昨夜から体調が思わしくなく、今朝の時点で体温が39度あります。
咳も止まらないので、早めに病院に行こうと思います。
急なお願いで恐縮ですが、本日はお休みさせていただけませんか」
「申し訳ございません。通勤途中に自転車で転んで足にケガをしてしまいました。今、病院で手当をしてもらいましたが、医者に相談したところ、『立ち仕事は控えるように』と言われました。
突然のお願いでご迷惑をおかけしますが、今日からしばらくお休みをいただけないでしょうか。
回復のめどがつき次第、あらためてご連絡させていただきます」
「知人・家族」関連で休む場合
家族や親戚、親しい知人の不幸やトラブルでお休みをいただきたい場合、
話せる範囲で状況を伝えます。
プライベートに関わることですので詳細まで説明する必要はありません。
<例>
「申し訳ございません。入院中の祖父の容体が急変したようで、家族全員が招集されました。
急いで帰郷出来ればと思います。
急なお願いで恐縮ですが、本日はお休みさせていただけないでしょうか」
「申し訳ございません。身内に不幸があり、本日がお通夜になりました。
手伝いもあり、参列したいのですが、片道4時間かかってしまいます。
大変恐縮ですが本日夕方からのシフトはお休みさせていただけないでしょうか」
「学校の授業」関連で休む場合
「授業が延びた」「課題提出が間に合わない」など、学校関連の急用でバイトを休まざるを得ない
場合があります。
普段からバイト先で学校にまつわるエピソードなどを「前ふり」しておくことで
理解を得やすくなるでしょう。
<例>
「直前で申し訳ございません。課題発表の授業が延びてしまい、今終わったところです。
今から急いで伺っても間に合いそうもありません。本日はお休みをいただいてもよろしいでしょうか
(遅刻しても来てほしいと言われた場合:「〇時までには到着できそうですが、そこからシフトに入らせていただいてよろしいでしょうか」)」
「申し訳ございません。5人で分担している課題の提出期限が明日10時の予定なのですが、メンバーのひとりが急病でダウンしてしまい、残りの4人でカバーし、明朝まで作業することになりました。課題が提出できないと単位を落としてしまいます。勝手申し上げて恐縮ですが、本日だけお休みさせていただけないでしょうか」
「悪天候」「交通トラブル」で休む場合
台風や大雨、冠水等の自然災害や交通機関のトラブルでバイト先まで行くことが出来ず、
お休みをいただく時の伝え方です。
インターネットやSNSの発達で災害情報や交通情報はリアルタイムで詳細を知ることができます。
休みたいからと虚偽の理由を言ってしまうのは絶対に避けましょう。
<例>
「申し訳ございません。台風による倒木で電車が上下線とも止まっています。
復旧に時間がかかりそうなので、本日はお休みさせていただいてよろしいでしょうか」
「申し訳ございません。2つ前の駅で人身事故が発生し、電車が止まってしまいました。
アナウンスでは復旧までの目途は立っておらず、かなりの時間がかかりそうです。
直前の連絡で恐縮ですが、本日はお休みさせていただけないでしょうか」
バイトを「休みやすい」伝え方~事前編~
事前に予定がわかり、バイトを休みたい場合はシフト確定前に担当者に対面でお伝えしましょう。
シフトが確定した後に急用で、バイトを休まざるを得ない状況が出てくる場合もあります。
ためらわずにできるだけ早く担当者に理由を説明し、相談するようにしましょう。
試験や授業関連で休む場合
学生が将来に向けた活動を優先することはバイト先でも理解していただけるはずです。
急に試験の予定が入ってしまい、勉強時間確保のため、バイトを休みたい場合もでてくるでしょう。理由を簡潔に話し、シフト変更やお休みの相談をしましょう。
<例>
「申し訳ございません。専門教科の授業の試験が明後日急遽決定してしまいました。事前の調べものとして、かなり多くの資料を読破、分析しておく必要があります。
突然のお願いで申し訳ございませんが、明日のバイトをお休みさせていただけないでしょうか。
(明日は1日図書館にこもって勉強できればと思います)」
「申し訳ございません。先日のテストの結果、週末金曜日に追試がひとつ入ってしまいました。
シフトが確定してからの変更で恐縮ですが当日のバイトをお休みさせていただけないでしょうか。
今後はこのようなことでご迷惑をおかけすることのないように注意しますので、
今回はお認めいただけるとありがたいです」
冠婚葬祭などで休む場合
結婚式や法事など事前に予定が決まっているものは、シフト確定前に伝えておくことが基本です。
もしシフト確定後に急用が発生した場合は、できるだけ早く相談し、代役を探すなどシフト調整にも協力し、誠意をもって臨みましょう。
<例>
(シフト確定前に連絡する場合)
「来月の〇日は亡父の七回忌のため、帰省する予定です。恐縮ですが前後3日間はシフトに入れませんのでご確認よろしくお願いします。(×日には帰ってくる予定です)」
「申し訳ございません。来月〇日にいとこの結婚式があるのですが、当初出席予定だった私の父が
体調を崩してしまい、その名代として出席を求められています。シフト確定後の変更で恐縮ですが、
当日の1日だけお休みをいただけないでしょうか」
まとめ
「自分が休むことでバイト先に迷惑がかかってしまう」と思い、休みを伝えづらい気持ちはわかります。
でも急な予定変更や体調不良は誰にでも起こります。
「できれば休みたくないけど、休まざるを得ない」という姿勢で
すみやかに担当者に連絡しましょう。
その気持ちは担当者にも伝わり、休みづらさはやわらぐはずです。
また休んだ次の出勤時には担当者やバイト仲間に「先日は申し訳ありませんでした」
「ありがとうございました」と感謝とお詫びの気持ちを伝えましょう。
世間はお互いさまです。周りのひとが急な休みをとった場合は
積極的にフォローするようにしましょう。
「情けはひとのためならず」です。その行動は明日のあなたを助けてくれるでしょう。